LinuxでOpenboxウィンドウマネージャーをインストールして設定する完全ガイド
Openboxは、軽量かつ高度にカスタマイズ可能なウィンドウマネージャーで、最小構成のUbuntuなどの軽量ディストリビューションに最適です。ただし、初めて使うユーザーにとっては、その独特な操作性に戸惑うこともあるかもしれません。インストール直後に表示されるのは真っ黒な画面だけ。最初は少し不安に感じますが、いくつかのポイントを押さえればすぐに慣れ、ログインのたびに黒い画面に直面しないよう設定できるようになります。この記事では、Linux PCにOpenboxをインストールし、快適なデスクトップ環境へと整えるまでの手順を詳しく解説します。
Openboxのインストール
使用しているディストリビューションに応じて、以下のコマンドを実行してください。
Debian / Ubuntu系の場合
sudo apt install openbox obconf
Fedoraの場合
sudo dnf install openbox obconf
openSUSEの場合
sudo zypper install openbox obconf
Arch Linuxの場合
sudo pacman -S xorg-xdm openbox xorg obconf
補足: 本チュートリアルではUbuntuを使用していますが、コマンドや手順は他のディストリビューションにも容易に応用できます。
アプリケーションメニューとOpenbox設定マネージャーの基本
先ほど触れたとおり、初回ログイン時には何も表示されていない画面が出てきます。
しかし心配はいりません。アプリケーションはすべてそのまま残っています。これらには、Openboxのアプリケーションメニューからアクセスできます。メニューを開くには、デスクトップ上で右クリックし、「Applications」にカーソルを合わせるだけです。
テーマを変更したい場合は、同じく右クリックメニューから「Obconf」を選択しましょう。「Openbox Configuration Manager(Openbox設定マネージャー)」が起動します。
利用できるテーマは数多くあり、新しいテーマを追加でインストールすることも可能です。
「Themes(テーマ)」タブ以外にも、以下のような便利なタブが用意されています。
- Appearance(外観): ウィンドウやフォントの見た目を変更できます。
- Windows(ウィンドウ): ウィンドウの動作に関する設定を変更できます。
- Move & Resize(移動とリサイズ): ウィンドウの移動・リサイズ時の挙動を調整できます。
- Mouse(マウス): マウス関連の設定を変更できます。たとえば、マウスポインタがウィンドウ上を通過した際に自動的にフォーカスするかどうかを選択できます。
- Desktops(デスクトップ): 複数の仮想デスクトップの管理に関する設定を行えます。
- Margins(マージン): 必要に応じて画面端の余白を設定できます。
- Dock(ドック): ドックアプリの外観を調整できます。
ドックと壁紙の設定
ドックがない状態だと、デスクトップはどこか物足りなく見えるもの。ここでCairo Dockを導入しましょう。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
sudo apt install xcompmgr cairo-dock
次に、Cairo Dockを自動起動するよう設定します。以下のコマンドを順に実行してください。
cd ~/.config mkdir openbox cd openbox nano autostart
最後のコマンドでnanoエディタが開きます。以下の2行を追記し、Ctrl + Oでファイルを保存してください。
xcompmgr & cairo-dock &
一度ログアウトして再ログインすると、ドックが表示されるようになります。
Cairo Dockは、アプリケーションメニューやブラウザへのショートカットなどを自動的に追加してくれるほか、仮想デスクトップを切り替えられるスイッチャー機能も備えています。
ドックが整ったら、次に欠けているのは壁紙です。まずは壁紙設定ツール「Nitrogen」をインストールしましょう。以下のコマンドを実行します。
sudo apt install -y nitrogen
Nitrogenを起動したら、設定画面で壁紙画像が保存されているフォルダを指定します。フォルダを登録すると、その中の画像が壁紙候補として一覧に表示されるので、あとはお好みの一枚を選んで設定するだけです。
まとめ
ご覧のとおり、Openboxのインストール自体はとても簡単です。ただ、初期状態のシンプルさゆえに、その魅力は最初は伝わりにくいかもしれません。しかし、ドックや壁紙といった使い慣れた要素を少しずつ追加していくと、このウィンドウマネージャーの柔軟性とカスタマイズ性の高さを実感できるはずです。デスクトップをさらに個性的にしたい方は、人気のOpenboxテーマを探してみるのもおすすめです。もしOpenboxが自分に合わないと感じたら、LXQtなど別の軽量ウィンドウマネージャーを試してみてください。より深いカスタマイズ方法については、Openbox Wikiも有益な情報源となります。
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