以前のバージョンからUbuntu 17.10へアップグレードする方法を徹底解説
Ubuntu 17.10のリリースに伴い、数多くの大きな変更が加えられました。デフォルトデスクトップ環境がUnityからGNOMEに置き換えられたこと、ウィンドウボタンが右側に戻ったこと、Dockの移動が可能になったこと、そして32ビット版デスクトップの廃止などが挙げられます。さらに、新しいデフォルトのディスプレイサーバーとディスプレイマネージャーも導入されています。
Ubuntu 17.04はLTS(長期サポート)版ではないため、サポート期間はわずか9ヶ月です。2018年1月13日をもってUbuntu 17.04はサポート終了(EOL)となり、ソフトウェアやセキュリティアップデートは提供されなくなりました。そのため、Ubuntu 17.10へのアップグレードが強く推奨されます。
一方、Ubuntu 16.04はLTS版であり、2021年初頭までサポートが継続されます。それでも、新しいUbuntuの体験を早く試したい方は、17.10へのアップグレードを検討してもよいでしょう。ここでは、Ubuntu 16.04または17.04から17.10へアップグレードする手順を詳しく解説します。
ステップ1:重要なデータをバックアップする
Ubuntuシステムをアップグレードする前に、重要なファイルやフォルダをすべてバックアップしておきましょう。Ubuntuのアップグレードは通常スムーズに完了しますが、万が一のトラブルに備えることは非常に重要です。また、ddコマンドなどのクローンツールを使ってシステム全体を複製すれば、アプリケーションごとバックアップすることも可能です。
ステップ2:ソフトウェアパッケージを最新の状態に更新する
データのバックアップが完了したら、現在使用中のUbuntuとソフトウェアパッケージがすべて最新であることを確認します。
Ctrl + Alt + Tキーを押してターミナルウィンドウを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
update-manager
「ソフトウェアの更新」が起動し、アップデートの確認が始まります。この処理には少し時間がかかる場合があります。
インストールすべきアップデートがある場合は通知が表示されるので、「今すぐインストール」をクリックして更新を行いましょう。
Ubuntu 17.04を使用している場合、「ソフトウェアの更新」には「これ以上のアップデートは提供されません」というメッセージが表示されます。「アップグレード」をクリックすると、すぐに17.10へのアップグレードが開始されます(その場合は、後述の「Ubuntu 17.10へのアップグレードを実行する」セクションまで進んでください)。
認証ダイアログが表示されたら、パスワードを入力して「認証する」をクリックします。
「ソフトウェアの更新」にアップデートの進行状況が表示されます。完了すると再起動を求められるので、すぐに再起動する準備ができていない場合は「後で再起動」を、準備ができていれば「今すぐ再起動」をクリックしてアップデートを完了させましょう。
ステップ3:新バージョンの通知設定を変更する
再度Ubuntuにサインインしたら、非LTS版のUbuntuに関する通知を受け取れるよう設定を変更する必要があります。Ubuntu 17.10はLTS版ではないためです。
Unityランチャーバーの上部にある「コンピューターを検索」アイコンをクリックし、検索ボックスに「software & updates」と入力します。表示された「アプリケーション」の下にある「ソフトウェアとアップデート」アイコンをクリックしてください。
「ソフトウェアとアップデート」ダイアログの「アップデート」タブを開き、「新しいUbuntuのバージョンを通知する」のドロップダウンリストから「すべての新バージョンに対して」を選択します。
この操作には認証が必要です。パスワードを入力して「認証する」をクリックしましょう。
その後、「ソフトウェアとアップデート」ダイアログの「閉じる」をクリックします。
ステップ4:アップグレードダイアログを表示させる
システムが最新の状態になっていれば、Ubuntu 17.10へのアップグレードが利用可能であることを知らせる「ソフトウェアの更新」ダイアログが自動的に表示されるはずです。「アップグレード」をクリックしてください。
もし「ソフトウェアの更新」ダイアログが自動的に表示されない場合は、Unityランチャーバーに最小化されている可能性があります。バー上に「ソフトウェアの更新」アイコンがあれば、それをクリックしてダイアログを前面に表示させてください。
ダイアログがまったく見当たらない場合は、Ctrl + Alt + Tキーでターミナルを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
update-manager
「ソフトウェアの更新」がアップデートを確認し、その後Ubuntu 17.10が利用可能であることが通知されます。「アップグレード」をクリックしましょう。
アップグレードを続行するには、パスワードを入力して「認証する」をクリックします。
ステップ5:Ubuntu 17.10へのアップグレードを実行する
アップグレード処理を開始するには、「リリースノート」ダイアログの下部にある「アップグレード」をクリックします。
「ディストリビューションアップグレード」ダイアログに、アップグレードの進行状況が表示されます。
なお、新しいバージョンにアップグレードすると、一部のサードパーティ製ソースは無効化されます。無効化されたソースを再有効化する方法については、アップグレード完了後に解説する「サードパーティソースを再有効化する」セクションを参照してください。「閉じる」をクリックしてアップグレード処理を続行しましょう。
新しいパッケージの取得を開始する前に、アップグレードを開始するかどうかを尋ねられます。次のダイアログには、削除・インストール・アップグレードされるパッケージの内容に加え、必要なディスク容量やおおよその所要時間も表示されます。
他のアプリケーションやドキュメントをすべて閉じてから、「アップグレードを開始」をクリックしてください。
アップグレードのインストールが完了すると、「クリーンアップ」処理が始まります。アップデーターが不要になったパッケージを検索し、見つかった古いパッケージを削除するかどうかを尋ねてきます。
不要なパッケージがディスク容量を占有しないようにしたい場合は「削除」をクリックしましょう。この処理には時間がかかることがあります。
クリーンアップが完了すると、システムの再起動を求められるので、「今すぐ再起動」をクリックします。
Ubuntu 17.10のログイン画面では、歯車アイコンをクリックして使用するデスクトップ環境を選択できます。新規インストールではなくアップグレードで移行した場合、Unityも引き続き利用可能ですが、デフォルトではありません。デフォルトのデスクトップ環境はWaylandディスプレイサーバー上で動作する「Ubuntu」です。
以下は、GNOME 3ベースのUbuntuデスクトップ環境で動作しているUbuntu 17.10の様子です。
ステップ6:Ubuntuのバージョンを確認する
現在のUbuntuのバージョンを確認するには、Ctrl + Alt + Tキーでターミナルを開き、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
lsb_release -a
現在のリリースに関する情報が表示されます。
ステップ7:サードパーティソースを再有効化する
アップグレード中に「サードパーティ製ソースが無効化されました」というダイアログが表示されたことを覚えているでしょうか。Ubuntu 17.10でこれらを再有効化するには、画面左下の「アプリケーションを表示する」ボタンをクリックします。
「software & updates」と入力し、表示された「ソフトウェアとアップデート」アイコンをクリックしてください。
「他のソフトウェア」タブを開くと、リストの中に「artful へのアップグレードにより無効」という項目がいくつか表示されます。これらのチェックボックスにチェックを入れると、ソースが再有効化されます。
その他のソースもすべて無効化されているため、必要に応じてチェックを入れ直してください。
最初のソースにチェックを入れると、認証を求められます。パスワードを入力して「認証する」をクリックしましょう。
「ソフトウェアとアップデート」ダイアログの「閉じる」をクリックすると、利用可能なソフトウェアの情報を最新の状態に更新する必要がある旨のダイアログが表示されます。「再読込」をクリックしてください。
「キャッシュの更新」ダイアログが表示され、処理が完了すると、システムは最新の状態になり、Ubuntu 17.10を使う準備が整います。
以上で作業は完了です!これであなたのシステムは最新バージョンのUbuntuで稼働しており、すべてが正常に動作しているはずです。新しい機能を存分にお楽しみください!
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