Windowsの新パッケージマネージャー「WinGet」でソフトウェアを今すぐ入手する方法
Microsoftは先月開催された開発者向けオンラインカンファレンス「Build」で、Windows向けの新しいソフトウェア導入手段「WinGet」を発表し、開発者たちの大きな注目を集めました。WinGetはコマンドラインで動作するパッケージマネージャーで、中央管理された「リポジトリ」からアプリを素早く検索・ダウンロードできます。広告だらけのWebサイトを渡り歩く必要がなくなる点が最大の魅力です。
パッケージマネージャーはLinux環境では標準機能としてプラットフォームに深く統合されており、ソフトウェア追加のデフォルト手段となっています。一方、Windowsユーザーはこれまでサードパーティ製の選択肢に頼るしかありませんでした。当サイトでも過去にChocolateyやScoopを取り上げています。

WinGetで何ができるのか
WinGetの登場により、Microsoftは自社製パッケージマネージャーをWindows本体に組み込もうとしています。主要なアプリケーションリポジトリをホストするとともに、サードパーティーが独自のソースリストを公開することも可能になります。リポジトリに登録されたソフトウェアは、PowerShell(またはコマンドプロンプト)のコマンド1つでインストール可能です。
GitHubから手動インストールする手順
WinGetは今後のWindows 10アップデートで正式搭載される予定ですが、手動でインストールすれば今日すぐ試せます。まずwinget-cliのGitHubリリースページにアクセスし、ページ上部にある最新リリースを探します。「Assets」セクション内の「appxbundle」ファイルをクリックして、WinGetインストーラーをダウンロードしましょう。

インストーラーを実行し、表示される「Update」ボタンをクリックします。現時点では、新しいバージョンがリリースされるたびにこの作業を繰り返す必要があります。将来的にWindows本体に同梱されれば、手動インストールの手間は不要になります。
基本的な使い方
準備ができたら、PowerShellまたはコマンドプロンプトを開いてWinGetとの対話を始めましょう。まずは引数なしでwingetと入力してみてください。利用可能なすべてのコマンドを解説したヘルプテキストが表示されます。初期リリース時点では基本的なパッケージ検索とインストール機能に限定されているため、コマンド一覧はまだ少なめです。

ソフトウェアを検索する
新しいソフトウェアを探すには、winget search queryコマンドを使います。queryの部分を検索したいキーワードに置き換えてください。開発者向けツールながら、すでに人気のWindowsアプリケーションも多数登録されています。執筆時点でも、WinRAR、VLC、LibreOfficeなどがWinGet経由でダウンロード可能です。公式サイトを訪れたり、GUIのインストールウィザードを操作したりする必要は一切ありません。

VLCを実際にインストールしてみる
それでは実際にVLCをダウンロードしてみましょう。winget install appと入力し、appをインストールしたいアプリ名に置き換えます。ここではwinget install vlcだけで十分ですが、検索語に複数の候補がヒットする場合は、より正確な識別子を指定する必要があることもあります。
ターミナルにダウンロードの進行状況バーが表示されます。ダウンロード完了後は自動的にインストールまで進むため、ユーザーが操作することはありません。この特性により、WinGetは新しい端末をセットアップする際のスクリプト処理にも最適です。インストールが完了すれば、VLCは手動でインストールした場合と同じようにPC上に現れます。あとはすぐに使い始めるだけです。

現時点での制限事項
残念ながら、現時点でのWinGetの機能はここまでです。残りのコマンドはパッケージの詳細確認や整合性の検証にとどまり、古くなったアプリのチェック機能や、インストール済みパッケージの削除機能はまだ備わっていません。これらは今後のアップデートで順次追加されていく見込みです。
現状では機能が限られているものの、WinGetはWindowsのソフトウェアエコシステムにとって価値ある追加要素といえます。開発者ファーストのツールでありながら、一度覚えてしまえば大多数のWindowsユーザーにとっても役立つ存在になるでしょう。アプリカタログはすでに急速に拡大しており、WinGetはPCへのソフトウェア導入を、よりシンプルに、より安全に、より効率的に行う方法を提供してくれます。
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