Windowsの外字エディタでオリジナルフォントを作成する方法【無料・追加アプリ不要】
サードパーティ製アプリをインストールせずに、しかも無料でオリジナルフォントを作りたいと思ったことはありませんか?その答えとなるのが、Windowsに標準搭載されている「外字エディタ(Private Character Editor)」です。これはカスタムフォントや独自の文字を作成するために設計されたWindows内蔵アプリケーションで、MicrosoftはWindows 7の時代からこのツールを搭載しており、Windows 10でも引き続き利用できます。
外字エディタはWindows OSにプリインストールされており、数あるフォント作成ツールの中でも最も手軽に使えるものの一つです。完全無料で、システムリソースの消費も最小限に抑えられています。ただし、いくつかの制限もあります。特に、他のサードパーティ製ソフトほど高機能ではない点が挙げられます。また、新しく作成したフォントは自分のPC上でのみ表示され、他の人の環境ではそのカスタムフォントは反映されません。作成したフォントを他人と共有したい場合は、そのフォントでテキストを印刷した文書を渡すか、スクリーンショットとして共有するのが現実的な方法です。
外字エディタでフォントを作成する手順
この記事では、外字エディタへのアクセス方法から、文字の作成、そして実際に使うところまで、知っておくべきポイントをすべて解説します。
手順1:外字エディタを起動する
外字エディタはMicrosoftによって公式に宣伝されたことがなく、システムファイルの中に隠れた存在です。スタートメニューにもショートカットは見つかりません。このツールにアクセスするには、以下の3つの方法のいずれかを使用します。
方法1:タスクバーの検索ボックスに「外字エディタ」と入力します。
方法2:Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「eudcedit」と入力してOKをクリックします。

方法3:C:\Windows\System32\eudcedit.exe に移動し、eudcedit.exe をダブルクリックしてアプリケーションを起動します。

補足:実行ファイルを右クリックして「ショートカットの作成」を選択すれば、デスクトップにショートカットを作成することもできます。
手順2:文字に割り当てるコードを選択する
外字エディタが起動したら、最初に行うのはコードの選択です。アプリのウィンドウが開くと同時に、コードを選択するためのサブウィンドウが表示されます。ここで選択したコードは、作成する新しい文字に自動的に割り当てられます。作成した新しい文字を使うには、正しいコードを把握している必要があります。
作成できる文字の総数は6400個で、かなりの数です。上部の行に16個の値、左側に400個の値が並んでおり、これらを組み合わせて6400個のコードが構成されています。
例えば、2行目の6番目のコードを選択すると、コードは「E016」になります。

手順3:文字を作成する
コードを選択してOKをクリックすると、コードボックスが64×64マスの描画グリッドに置き換わります。マウスカーソルとクリック操作を使って、キャンバス上に好きな文字をデザインできます。基本的にはフリーハンドでの描画ですが、文字のデザインに役立つツールもいくつか用意されています。描画に使われる色は常に黒で、左クリックするとマスが黒く塗りつぶされ、逆に右クリックすると黒が消えて空白に戻ります。これにより、いつでも間違いを修正できるため、非常に扱いやすい仕組みになっています。利用できる基本ツールは下図の通りです。

手順4:既存の文字を編集する
もっと簡単な方法がお好みなら、システムにすでにある文字を読み込んで修正する方法もあります。元の文字自体は変更されず、加えた変更は冒頭で選んだコード番号として保存されます。文字を読み込む手順は以下の通りです。
- 上部の「編集」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「コピー元の文字の選択」を選択します。
- 開いたダイアログボックスで文字を選択します。右下でフォントを変更でき、スクロールして目的の文字に近いものを探します。

- OKをクリックすると、その文字が作業領域にコピーされるので、さらに編集を加えて保存できます。
手順5:文字を保存する
外字エディタでフォントを作成する最後のステップは、新しい文字の作成にかかった努力を保存することです。以下の手順で作成した文字を保存しましょう。
- 「ファイル」タブをクリックし、「フォントのリンク」を選択します。
- 文字を保存するかどうかを尋ねるダイアログボックスが表示されるので、「はい」をクリックして保存します。
- 次に、作成した文字をすべてのフォントで利用可能にするか、特定のフォントのみに限定するかを尋ねるプロンプトが表示されます。「すべてのフォントにリンクする」を選択してOKをクリックします。

手順6:作成した文字を使う
アプリの起動、文字の作成、保存まで完了しました。次はどうすればいいのでしょうか?もちろん、作った文字の使い方を知らなければなりませんよね。以下は、新しく作成した文字を使用するための手順です。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、テキストボックスに「charmap」と入力して、Windowsの「文字コード表」を起動します。
- 文字コード表ウィンドウで、上部のドロップダウンメニューから「すべてのフォント(プライベート文字)」を選択します。作成したすべての文字がここに表示されます。

- コピーしたい文字を選択し、「選択」→「コピー」をクリックすると、クリップボードにコピーされます。
補足:Microsoft Wordの場合は、選択した文字のコードを入力してから Alt + X を押します。
まとめ:外字エディタでフォントを作ろう
制限はあるものの、外字エディタはWindows OSに組み込まれた唯一の無料ツールです。すべての文字を一つずつ作るのは時間がかかるように思えますが、一度始めてしまえばあっという間に完成します。特殊な記号を作ることもでき、その可能性は無限大です。
Facebook、Instagram、YouTubeでも最新情報を発信しています。ご質問やご提案があれば、下のコメント欄でお知らせください。解決策をお返事いたします。テクノロジーに関するヒント&テクニックや、よくある問題の解決策を定期的に投稿しています。
-
Windows 10のPCをワンクリックでロック!デスクトップショートカットの作成方法
Windows 10のPCをロックする方法はいくつかありますが、自分で作成した画面上のショートカットからロックできることをご存じでしょうか?あらかじめロック用のショートカットを作成しておけば、キーボードショートカット(Windowsキー + L)を覚える必要も、メニューを操作してサインアウトする手間もなく、ワンクリックでPCをロックできて非常に便利です。ここでは、Windows 10のPCをロックするショートカットの作成手順をわかりやすくご紹介します。 ロック用ショートカットの作成手順 1. デスクトップ上の空いている場所で右クリックし、「新規作成」を選択します。 2. 表示されたメニューから
-
Windows PCでフォントを管理する方法|表示・プレビュー・非表示・削除・バックアップまで徹底解説
Windowsパソコンには、文書やプレゼンテーションなどのファイルを華やかに演出できる、数多くのフォントが搭載されています。しかし、「どんなフォントが使えるのか」「実際にどう表示されるのか」「新しいフォントはどこで入手できるのか」と悩んだことはありませんか?コントロールパネルの「フォント」を使えば、インストール済みのフォントを一覧で確認でき、各フォントのプレビューを表示・印刷することも可能です。 さらに、設定アプリのフォント画面からは、フォントの閲覧や、ドラッグ&ドロップによる新しいフォントの追加も行えます。Windows 10とWindows 11では、コントロールパネルのアプレットと設定ツ