Windows
 Computer >> コンピューター >  >> システム >> Windows

Windows 10の「再起動マネージャー」とは?PCの再起動回数を減らす仕組みを解説

Windows Vista以降、Microsoftはインストールやアップデートの完了に必要なシステム再起動の回数を排除・削減するために、「再起動マネージャー(Restart Manager)」と呼ばれる新しいコンポーネントを導入しました。

Windows 10の「再起動マネージャー」とは?PCの再起動回数を減らす仕組みを解説

Windows 再起動マネージャー(Restart Manager)の仕組み

たとえば、あるアプリケーションやWindows 10/8/7/Vista自体がアップデートを必要としている場合、インストーラーは再起動マネージャーを呼び出し、システムの該当部分を更新できる状態にできるかどうかを確認します。可能であればその場で処理が実行され、再起動なしでアップデートが完了します。

もし即時の対応が不可能な場合はどうなるのでしょうか。このとき再起動マネージャーは、その瞬間のシステムとアプリケーションの状態をスナップショットとして保存します。そのうえでアップデートを適用し、アプリケーションを再起動します。OSのアップデートの場合であれば、再起動後にオペレーティングシステムをまるで中断していなかったかのように、正確に元の状態へと復元してくれるのです。

具体例を挙げてみましょう。ユーザーがWord文書「winvistaclub.doc」を編集していて、カーソルが5列目・7行目の位置にあるとします。ここで、文書またはシステム、あるいはその両方のアップデートが必要になったとしましょう。

このとき再起動マネージャーは、次の5つの処理を行います。

  1. 該当ファイルを使用しているすべてのプロセスを検索する
  2. それらのプロセスをシャットダウンする
  3. アップデートを適用する
  4. 停止したプロセスを再起動する
  5. 実行中だった各プロセスの正確な状態を保持しておき、再起動時にその状態を復元する

フリーズドライ(Freeze Drying)機能

この機能により、一度閉じた文書を再度開くと、カーソルは文書を閉じたときとまったく同じ位置、つまり5列目・7行目へと復元されます。この仕組みが、いわゆるプログラムの「フリーズドライ(Freeze Drying)」です。再起動マネージャーは、Microsoft Update、Windows Update、Microsoft Windows Server Update Services(WSUS)、Microsoft Software Installer(MSI)、Microsoft Systems Management Server(SMS)と連携して動作し、使用中のファイルを抱えたプロセスを検出して、マシン全体を再起動することなくサービスの停止と再開を実現します。なお、「再起動マネージャー」の全機能を利用できるのは、現時点ではこの機能に対応して開発された一部のアプリケーションに限られます。Microsoft Officeもそのひとつです。

サイドバイサイド対応DLLファイル

再起動マネージャーに対応していないプログラムのために、Windowsには「サイドバイサイド(Side-by-side)対応」DLLと呼ばれる仕組みも用意されています。これにより、古いDLLがまだ使用中であっても、新しいバージョンのDLLをハードディスク上に書き込むことができます。そしてプログラムを終了した時点で初めて、Windowsが古いバージョンを新しいものへと置き換えるのです。

こうした仕組みのおかげで、Windows 10/8/7/Vistaではアップデート後の再起動回数が大幅に減少しています。

さらに詳しい技術情報については、MSDNをご参照ください。

Windows 10の「再起動マネージャー」とは?PCの再起動回数を減らす仕組みを解説
  1. Windowsの資格情報マネージャー(Credential Manager)の使い方を徹底解説

    資格情報マネージャー(Credential Manager)は、Windowsアプリに関連するユーザー名やパスワードを保存しておける、Windows標準の便利なツールです。保存できる情報には、Webサイトやアプリに関するログイン情報も含まれます。 Windows 7で初めて搭載されて以来、資格情報マネージャーはWindowsオペレーティングシステムの体験に欠かせない機能となっています。長年Windowsを使っているのに、まだ資格情報マネージャーを活用していないのであれば、この記事はまさにうってつけです。 以下では、Windows PCで資格情報マネージャーを設定し、最大限に活用するために知って

  2. Windows 10・8・7対応!おすすめダウンロードマネージャー5選

    映画、音楽、テレビ番組、ソフトウェアなど、インターネット上にはダウンロードできるコンテンツが数多く存在します。通信速度の向上とデータプランの低価格化により、コンテンツをダウンロードして楽しむユーザーがますます増えています。お気に入りの映画があるなら、ストリーミング再生でデータ容量を消費するよりも、ダウンロードしてドライブに保存しておく方が賢い選択といえるでしょう。 しかし、大容量ファイルのダウンロードには長い時間がかかることがあります。さらに厄介なのは、途中でインターネット接続が切断されると、それまでダウンロードしたデータが失われ、最初からやり直しになってしまう点です。 こうした問題を一挙に解