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【解説】ユーザープロファイルサービスのイベントID 1500・1511・1530・1533・1534・1542の意味と対処法

Windowsパソコン上で実行されるすべての操作は、オペレーティングシステムによって内部的に「イベント」として記録されています。そのため、プロセスやタスクに異常が発生した際にも、正確な原因箇所を突き止めることが可能です。まずは、ユーザープロファイルに関連する主なサービスイベントIDが何を意味しているのかを確認しましょう。

  • イベントID 1500:ユーザーが一時プロファイルを使用してコンピューターへのログインに失敗した場合に発生します。
  • イベントID 1511:OSが該当ユーザーの専用プロファイルを見つけられず、一時プロファイルでサインインさせた場合に発生します。
  • イベントID 1530:特定のユーザープロファイルのレジストリファイルが、他のアプリケーションやプロセスによって使用されていることをOSが検出した場合に発生します。これは仕様上の正常な動作です。
  • イベントID 1533:C:\Users\<ユーザー名> にあるユーザープロファイルフォルダが、別のアプリケーションやプロセスに使用中のため削除できない場合に発生します。
  • イベントID 1534:主にドメインに参加しているユーザープロファイルで発生します。
  • イベントID 1542:ユーザープロファイルのレジストリおよびデータファイルが破損している場合に発生します。

それでは、これらのイベントに関連するエラーの追跡方法とトラブルシューティング手順を見ていきましょう。

WindowsでユーザープロファイルサービスのイベントIDをトラブルシューティングする方法

Windows 10でユーザープロファイルサービスのイベントIDをトラブルシューティングするには、主に以下の4つのステップを実行します。この手順は、Windows 10、Windows 8.1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016に共通して適用できます。

  • アプリケーションログでイベントを確認する
  • User Profile Serviceの操作ログ(Operational Log)を表示する
  • 分析ログとデバッグログを有効化して表示する
  • トレースを作成・デコードする

1. アプリケーションログでイベントを確認する

このステップでは、ユーザープロファイルの読み込みとアンロードを行いながら、イベントビューアーでログ全体を確認します。

まず、イベントビューアーを開きます。タスクバーの検索ボックスで「イベントビューアー」と検索すれば簡単に見つけられます。

イベントビューアーが起動したら、ウィンドウ左側のナビゲーションメニューから以下のパスへ移動します。

Windowsログ > アプリケーション

次に、右側の「操作」ペインから「現在のログをフィルター」を選択します。新しいダイアログボックスが開きます。

「イベント ソース」と表示されたボックス内で「User Profile Service」のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリックします。

これにより、ユーザープロファイルに関連するイベントのみが絞り込まれて表示されます。

イベントビューアー下部の情報ボックスには、イベントID、発生日時などの詳細情報が表示されるので、問題の切り分けに役立てましょう。

2. User Profile Serviceの操作ログを表示する

このステップでは、問題の原因となっているプロセスやタスクを特定することで、さらに詳細に問題を追跡できます。

まず、ステップ1と同じ要領で「イベントビューアー」を開きます。

続いて、左側のナビゲーションペインから以下のパスへ移動します。

アプリケーションとサービス ログ > Microsoft > Windows > User Profile Service > Operational

この場所では、アプリケーションログで見つけたエラーが発生した時間帯の前後のイベントを詳しく調査することができます。

3. 分析ログとデバッグログを有効化して表示する

操作ログよりもさらに深く掘り下げて調査したい場合は、分析ログとデバッグログを有効化して表示するとよいでしょう。手順は以下の通りです。

まずメニューバーの「表示」をクリックし、「分析およびデバッグ ログを表示する」を選択します。

次に、左側のナビゲーションペインで「アプリケーションとサービス ログ > Microsoft > Windows > User Profile Service > Diagnostic」へ移動します。

「ログの有効化」をクリックし、確認画面で「はい」を選択します。これにより診断ログが有効になり、記録が開始されます。

トラブルシューティングが完了したら、以下の手順で設定をもとに戻しましょう。

Diagnostic > ログの無効化

その後、「表示」をクリックし、「分析およびデバッグ ログを表示する」のチェックを解除します。

4. トレースを作成してデコードする

ここまでの手順でも問題が解決しない場合の最終手段となるのが、この方法です。Windows PowerShellを使用してトレースを作成し、デコードします。

まず、問題が発生しているコンピューターに管理者アカウントでログインします。

次に、事前に作成しておいたローカルフォルダーのパス上で、管理者権限(昇格)でPowerShellウィンドウを開きます。

コマンドラインウィンドウに以下のコマンドを入力します。

logman create trace -n RUP -o \RUP.etl -ets
logman update RUP -p {eb7428f5-ab1f-4322-a4cc-1f1a9b2c5e98} 0x7FFFFFFF 0x7 -ets

その後、同じコンピューター上の別のユーザーアカウントへ切り替えます。このとき、元のユーザーアカウントからはログオフしないよう注意してください。

切り替え後、同じ問題を再現させます。

再現できたら、ローカル管理者として再度サインインします。

キャプチャしたログをETL形式のファイルとして保存するため、コマンドラインウィンドウに以下のコマンドを入力します。

logman stop -n RUP -ets

最後に、ログを読み取り可能な形式に変換するために、以下のコマンドを入力します。

Tracerpt \RUP.etl

ここで指定したパスに、読み取り可能なファイルが出力されます。

生成された Summary.txt または Dumpfile.xml のログファイルを、それぞれメモ帳やMicrosoft Excelで開いて内容を確認できます。

注目すべきは、「fail」または「failed」と記載されているイベントです。「Unknown」と表示されている項目は単なるノイズなので無視して構いません。

これらのトラブルシューティング手順の詳細については、Microsoftの公式ドキュメントもあわせてご参照ください。

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