VPNエラー13801「IKE認証資格情報が受け入れられません」の原因と対処法
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、オンライン上でのプライバシー保護や物理的な所在地を隠すために広く利用されています。多くの場合、VPNは安定して動作しますが、エラーやクラッシュ、接続トラブルに遭遇することもあります。VPNが動作しない、接続できない、ブロックされるといった場合には、いくつかの簡単な対処法を試すことで問題を解決できることがあります。VPNで発生するエラーは数多くありますが、その中でも特に発生頻度が高いものの一つがVPNエラー13801です。
Windows 10におけるVPNエラー13801
エラー13801は、「IKE認証資格情報が受け入れられません(IKE authentication credentials are unacceptable)」というメッセージを示します。
このIKEv2(Internet Key Exchange version 2)関連のエラーは、サーバー認証証明書に起因する問題です。基本的には、認証に必要なマシン証明書が、クライアント側・サーバー側、あるいはその両方で無効になっているか、そもそも存在していないことを意味します。
IKE認証資格情報が受け入れられない主な原因
エラー13801の考えられる原因を整理すると、以下の通りです。
- RASサーバーのマシン証明書の有効期限が切れている
- RASサーバーの証明書を検証するための信頼されたルート証明書がクライアントに存在しない
- クライアント側で設定したVPNサーバー名が、サーバー証明書のサブジェクト名と一致していない
- RASサーバーでIKEv2認証に使用されているマシン証明書に、「サーバー認証(Server Authentication)」がEKU(拡張キー使用法)として設定されていない
ユーザーはサーバー側を直接操作できないため、この問題に対してできることは限られています。多くの場合、VPNプロバイダーのサポート窓口に連絡し、エラー13801の修復を依頼する必要があるでしょう。
VPNエラー13801は、VPNサービスが使用しているプロトコルを明確に示しているため、IKEv2について詳しく調べる時間をかける必要はありません。まずはVPN管理者から提供されたドキュメントをもとに、正しいIKEv2証明書を確認しましょう。問題を特定するために確認すべきポイントは、以下の4つです。
- 証明書に必要な拡張キー使用法(EKU)の値が割り当てられていない
- RASサーバーのマシン証明書の有効期限が切れている
- 証明書の信頼されたルートがクライアントに存在しない
- 証明書のサブジェクト名がリモートコンピューターと一致していない
それでは、それぞれの対処方法を詳しく見ていきましょう。
1. 証明書に必要なEKU値が設定されていない場合
以下の手順で確認できます。
1] VPNサーバー上でmmcを実行し、スナップイン「証明書」を追加します。
2] 「証明書 - 個人 - 証明書」を展開し、インストールされている証明書をダブルクリックします。
3] 「詳細」タブで「拡張キー使用法」をクリックし、その下に「サーバー認証」が表示されているかどうかを確認します。
2. RASサーバーのマシン証明書が期限切れの場合
この原因によるものであれば、CA管理者に連絡し、新しい有効な証明書を発行してもらいましょう。
3. 信頼されたルート証明書がクライアントに存在しない場合
クライアントとサーバーが同じドメインに所属している場合、ルート証明書は自動的に「信頼されたルート証明機関」ストアにインストールされます。ここで、クライアントに証明書が存在するかどうかを確認できます。
4. 証明書のサブジェクト名がリモートコンピューターと一致しない場合
以下の手順で確認できます。
1] クライアント側で「VPN接続のプロパティ」を開き、「全般」タブをクリックします。
2] 「宛先ホスト名またはIPアドレス」欄には、VPNサーバーのIPアドレスではなく、VPNサーバーが使用する証明書の「サブジェクト名」を入力する必要があります。
注意: サーバー証明書のサブジェクト名は、通常、VPNサーバーのFQDN(完全修飾ドメイン名)として設定されています。
VPNサーバー管理者に連絡すべきタイミング
VPNエラーへの対応は非常にストレスフルであり、自分一人でトラブルシューティングできない場合はなおさらです。VPNエラー13801はまさにその典型例と言えます。無駄な時間を費やすことなく、VPN管理者に連絡し、リモートサーバーによって検証される正しい証明書がPCに設定されていることを確認してもらいましょう。
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