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Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

Windowsのマルチユーザー機能のおかげで、学校や大学、オフィスといった公共の場でも、1台のPCを複数人で快適に利用できるようになっています。こうした環境では通常、管理者がユーザーの操作状況を見守る体制を敷いています。しかし中には、権限を超えてワークグループモードで構成されたアカウントを勝手に変更してしまうユーザーもおり、それがセキュリティ上の問題につながることもあります。

そこで本記事では、Windowsに監査ポリシー(Audit Policy)を設定して、ユーザーのアクティビティを記録・追跡できるようにする方法を解説します。監査ポリシーを有効化しておけば、管理の安全性が高まるだけでなく、万一不正操作が発生した際にもログをもとに該当ユーザーを特定し、適切に対処できるようになります。紹介する手順はWindows 11/10/8.1/8/7で共通して使えます。

監査ポリシーでユーザーアクティビティの追跡を有効にする

手順1. Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、secpol.mscと入力してEnterキーを押します。「ローカル セキュリティ ポリシー」が起動します。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

手順2. 「ローカル セキュリティ ポリシー」ウィンドウの左側で、セキュリティの設定 > ローカル ポリシー > 監査ポリシーの順に展開します。以下のような画面が表示されるはずです。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

手順3. 右側のペインには、既定で「監査しない」に設定された9つの監査ポリシーが並んでいます。各ポリシーを順番にダブルクリックし、「成功」「失敗」の両方にチェックを入れて、「適用」「OK」の順にクリックしてください。すべてのポリシーに対して同じ操作を行います。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

これで、Windowsがユーザーの操作を記録するようになります。
なお、設定を確実に反映させたい場合は、コマンドプロンプトでgpupdate /forceを実行するか、PCを再起動しておくと安心です。

イベントビューアーで記録された操作履歴を確認する

手順1. Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、eventvwrと入力してEnterキーを押すと、「イベントビューアー」が起動します。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

手順2. 左側のペインから「Windowsログ」 > 「セキュリティ」を選択します。セキュリティに関するすべてのイベントがここに記録されています。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

手順3. 中央のペインで任意のイベントをクリックすると、その詳細情報が下部に表示されます。

Windows 11/10のワークグループモードでユーザーの操作履歴を追跡する方法|監査ポリシーとイベントビューアーの使い方

ワークグループモードのユーザー操作に対応する主なイベントID一覧

以下は、ワークグループモードのアカウントに対するユーザー操作をカバーするイベントIDの一覧です。「成功の監査」として記録されます。

1. ユーザーの作成

イベントIDカテゴリ説明
4720ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが作成されました
4722ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが有効化されました
4728セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なグローバル グループに追加されました
4732セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なローカル グループに追加されました
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました

2. ユーザーの削除

イベントIDカテゴリ説明
4726ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが削除されました
4729セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なグローバル グループから削除されました
4733セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なローカル グループから削除されました

3. ユーザーアカウントの無効化

イベントIDカテゴリ説明
4725ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが無効化されました
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました

4. ユーザーアカウントの有効化

イベントIDカテゴリ説明
4722ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが有効化されました
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました

5. パスワードのリセット

イベントIDカテゴリ説明
4724ユーザー アカウント管理アカウントのパスワードをリセットしようとしました
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました

6. プロファイル パスの設定

イベントIDカテゴリ説明
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました(プロファイル パスの設定を含む)

7. アカウント名の変更

イベントIDカテゴリ説明
4781ユーザー アカウント管理アカウント名が変更されました
4738ユーザー アカウント管理ユーザー アカウントが変更されました

8. ローカル グループの作成

イベントIDカテゴリ説明
4731セキュリティ グループの管理セキュリティが有効なローカル グループが作成されました
4735セキュリティ グループの管理セキュリティが有効なローカル グループが変更されました

9. ローカル グループへのユーザー追加

イベントIDカテゴリ説明
4732セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なローカル グループに追加されました

10. ローカル グループからのユーザー削除

イベントIDカテゴリ説明
4733セキュリティ グループの管理メンバーがセキュリティが有効なローカル グループから削除されました

11. ローカル グループの削除

イベントIDカテゴリ説明
4734セキュリティ グループの管理セキュリティが有効なローカル グループが削除されました

12. ローカル グループ名の変更

イベントIDカテゴリ説明
4781ユーザー アカウント管理アカウント名が変更されました
4735セキュリティ グループの管理セキュリティが有効なローカル グループが変更されました

まとめ・注意点

以上の手順により、誰が・いつ・どんなアカウント操作を行ったのかをログとして追跡できるようになります。本記事の手順は、ワークグループモードのWindows 11/10/8.1に適用されるものであり、Active Directoryドメイン環境の場合はグループポリシー経由で監査設定を行うなど、手順が異なる点にご注意ください。

また、セキュリティログには保存容量の上限があるため、長期間の記録が必要な場合は、イベントビューアーのプロパティからログの最大サイズや上書きポリシーを調整しておくことをおすすめします。

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