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Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

Windowsパソコンを使っているなら、OSにファイアウォールが標準搭載されていることはご存じでしょう。プログラムごとの通信の許可・ブロック方法も知っているかもしれません。しかし、Windowsファイアウォールには、通過する接続をログとして記録できる機能があることをご存じでしょうか。

Windowsファイアウォールのログは、以下のような問題を切り分ける際に非常に役立ちます。

  • 他のソフトでは問題がないのに、特定のアプリだけインターネットに接続できない。この場合、Windowsファイアウォールがそのプログラムの接続要求をブロックしていないかを確認することで、解決への糸口が見つかります。
  • マルウェアなどにデータ送信に利用されていないか疑わしい場合、ファイアウォールから出ていく通信を監視し、不審な接続要求がないかチェックできます。
  • 新しく作成したファイアウォールルール(許可・ブロック)が意図どおりに動作しているか確認したい場合にも便利です。

理由は何であれ、Windowsファイアウォールのログを有効化する作業は、メニューを深くたどる必要があり、やや複雑です。ここでは手順を細かく分解しながら、ログ記録の設定方法をわかりやすく解説します。

Windowsファイアウォールの詳細設定画面を開く

まず、「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の画面を開きます。コントロールパネルを開き、表示方法が「アイコン」(小/大)の場合は「Windows ファイアウォール」をクリックします。「カテゴリ」表示の場合は「システムとセキュリティ」→「Windows ファイアウォール」の順に進みます。

アイコン表示の場合:
Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

カテゴリ表示の場合:
Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

ファイアウォールのウィンドウが開いたら、左側の「詳細設定」をクリックします。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

すると次のような画面が表示されます。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

これはWindowsファイアウォールのより技術的な管理画面です。プログラムのインターネットアクセスを許可またはブロックする設定はここで行います。PCに入ってくる通信(受信)と出ていく通信(送信)のそれぞれについて、許可・拒否を細かく制御できます。ログの設定もこの画面から行いますが、どこから設定できるのかは一見わかりにくくなっています。

ログ設定画面へのアクセス

まず、左側の一覧から「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール(ローカル コンピューター)」を選択します。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

右側の操作バーにある「プロパティ」をクリックします。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

ここからが少し紛らわしいところです。プロパティウィンドウ上部のタブを切り替えると、最初の3つのタブは内容がほぼ同じですが、それぞれタブ名のとおり異なる「プロファイル」に対応しています。各タブには「ログ」という項目があり、これこそが目的の設定です。ただし、ログは各プロファイルごとに個別に記録されるため、現在使用中のプロファイルに対してログを有効にする必要があります。では、自分はどのプロファイルを使っているのでしょうか?

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

各プロファイルの意味は次のとおりです。

ドメイン プロファイル: PCがドメインコントローラーによって管理されている企業などのネットワークにWi-Fiで接続している場合に適用されます。この説明でピンと来ない方は、おそらくこのプロファイルを使う必要はありません。

プライベート プロファイル: 自分が「プライベート」と指定したネットワークに接続している場合に適用されます。家庭内LANなどの個人ネットワークが該当するため、多くの方はこれを選ぶことになります。

パブリック プロファイル: 「パブリック」と指定されたネットワークに接続している場合に適用されます。カフェ、空港、図書館などの公衆Wi-Fiや公共施設のネットワークに接続する際に使われます。

自宅の個人ネットワークに接続しているなら「プライベート プロファイル」タブを、公共のネットワークにいるなら「パブリック プロファイル」タブを開きます。正しいタブを開いたら、「ログ」欄の「カスタマイズ…」をクリックしましょう。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

ログ記録を開始する

この画面では、ログファイルの保存場所と最大サイズを設定できます。保存場所は覚えやすい場所に変更しても構いませんが、実はどこでも大きな問題はありません(その理由は後述します)。すぐにログ記録を始めたい場合は、受信接続と送信接続の2つのドロップダウンメニューをどちらも「はい」に変更して「OK」をクリックします。なお、ログ記録を常時有効にしておくとパフォーマンスに多少影響することがあるため、通信を監視したいときだけオンにするのがおすすめです。オフにする場合は、すべてのドロップダウンを「いいえ」に戻すだけです。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

ログの見方

これで、ファイアウォールを通過するすべての通信がログに記録されるようになりました。ログを確認するには、「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」のメイン画面に戻り、左側の「監視」をクリックし、「ログ設定」の下にある「ファイル名」のリンクをクリックします。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

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するとログファイルが開きます。ログには大量の情報が並んでいるため、最初は戸惑うかもしれません。ここで、特に重要な項目を簡単に解説します。

Windowsファイアウォールのログを活用してネットワーク通信を無料で監視・診断する方法

1. 接続の日付と時刻。

2. 接続に対する処理。「ALLOW(許可)」はファイアウォールが接続を通したことを、「DROP(破棄)」はブロックしたことを意味します。ソフトの接続エラーを調査している場合、接続がDROPされていれば、原因がWindowsファイアウォールであると特定できます。

3. 接続の種類(TCP または UDP)。

4. 順に、接続元のIPアドレス(自分のPC)、接続先のIPアドレス(アクセス先のWebサイトなど)、そして自分のPC側で使用されたポート番号。ポート番号がわかれば、ソフトが動作するために開放が必要なポートを特定するのに役立ちます。また、見慣れない不審な接続先がないかにも注目しましょう。マルウェアが暗躍している可能性があります!

5. その通信が、PCから送信したパケットなのか、受信したパケットなのか。

以上の情報があれば、接続トラブルの調査を始めるには十分です。ログにはこのほか、宛先ポート番号やTCPシーケンス番号なども記録できます。より細かい情報に関心がある場合は、ログ先頭の「#Fields」行を参照すると、各数値の意味を確認できます。

調査が終わったら、忘れずにログ記録をオフに戻してくださいね!

よりスマートなネットワーク診断を

Windowsファイアウォールのログを活用すれば、PCが扱っている通信の内容をより深く分析できるようになります。ネットワークの問題がファイアウォール起因なのか、それとも別の要因によるものなのかを切り分けられるでしょう。今回の手順を実践すれば、ファイアウォールの内部動作を覗き見て、自分のネットワークで何が起きているのかを把握できるようになります。

画像クレジット: Firewall


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