Windows PCでキオスクモードを設定する方法【Windows 10/11対応】
Windowsのキオスクモードは、Windowsシステムをキオスク端末として構成できるアクセス機能です。このモードに切り替えることで、ノートパソコンやデスクトップPCをゲスト用コンピューター、デジタルサイネージ、キャプティブポータル、公開ブラウザーなどに変身させることができます。本記事では、Windowsマシンでキオスクモードを起動するための詳細な手順を解説します。
Windows 10のキオスクモードとは?
Windows 10のキオスクモードは、管理者が実装する機能で、Windows PCに1つ以上のユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリのみを実行させ、それ以外のすべての操作をゲストユーザーから遮断します。
Windowsユーザーなら、以下のようなUWPアプリを目にしたことがあるでしょう。
- Grooveミュージック
- メール
- Microsoft Edge
- Office 365
- Skype
- 切り取り&スケッチ
これらのアプリは、PC、ノートパソコン、タブレット、Xbox One、スマートフォンなど、どのデバイスでも一貫した同じユーザーエクスペリエンスを提供するよう設計されています。
デバイスの所有者が画面をキオスクとしてロックすると、ゲストユーザーは選択されたUWPアプリ以外の操作が一切できなくなります。
Windows 10キオスクモードのメリット
Windows 10デバイスをキオスクモードで運用することには、多くの利点があります。
- ゲスト用コンピューター:家族や友人、同僚と個人のデバイスを共有しなければならない場合、キオスクモードに設定するのが最適です。ゲストユーザーはキオスク専用のデスクトップにデータを保存でき、ハードドライブの内容にはアクセスできません。
- キャプティブポータル:キャプティブポータルは、マーケティングイベント、会議、展示会などでよく活用されています。Windowsキオスクモードでは、デバイスを1つのキャプティブポータルだけを表示する状態にできます。企業のウェブサイト、顧客ログイン画面、リモートデスクトップなどが該当します。
- インタラクティブディスプレイ:Windows 10のキオスクモードをタブレットモードと組み合わせれば、お気に入りのアプリをインタラクティブなディスプレイとして表示できます。
- デジタルサイネージ:Windowsキオスクモードを使えば、広告やデジタル看板、連続再生するPowerPointプレゼンテーションを表示できます。
- 動画の連続再生:Windowsキオスクモードを使えば、YouTube動画を連続ループ再生できます。
Windows 10/11でキオスクモードを有効にする方法
以下の手順は、Windows PC、ノートパソコン、タブレットPCでキオスクモードを有効にする方法です。Windows 10とWindows 11のどちらでもほぼ同様の手順で設定できます。
- Windows 10の場合はスタートメニューから歯車アイコンの「設定」をクリックし、Windows 11の場合はスタートメニューの検索で「設定」を探します。「アカウント」をクリックします。
- 「家族とその他のユーザー」メニューを開き、「家族とその他のユーザー」タブ内の「このPCに別のユーザーを追加する」をクリックします。
- Microsoftアカウントのログイン画面でHotmailやOutlookのユーザー名を入力する代わりに、「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。
- PC用のローカルユーザーアカウントの作成を求められます。キオスクの用途に合わせた名前を付けましょう。
- パスワードを設定してもよいですし、各項目を空欄のままにしても構いません。空欄にしておけば、ゲストユーザーがパスワードなしで自動的にサインインできるようになり便利です。
- ローカルユーザーアカウントを作成したら、「割り当てられたアクセス」をクリックして、デバイスをキオスクモードに設定します。
- 次のステップではポップアップ画面が表示され、新しく作成したローカルアカウントでサインインします。ここでキオスクアプリを選択します。Microsoft Edgeや、デバイスにインストール済みの他のUWPアプリが選べます。キオスクアプリを選択すると、「完了」画面が表示されます。
- Windowsデバイスを再起動します。キオスクモードで割り当てられたゲストユーザーアクセスのオプションが明確に表示されるはずです。
- ユーザーはパスワードでサインインするか、パスワード欄を空欄にしていた場合は自動的にサインインされます。
キオスクの用途に応じて、管理者モードでさらに詳細な設定を行うことも可能です。以下に代表的な3つのユースケースを紹介します。
1. 公開コンピューターキオスク
デバイスをゲスト用コンピューターとして使いたい場合は、前述の手順の「割り当てられたアクセス」のステップをスキップするだけでOKです。ゲストユーザーがログインすると(パスワードの有無にかかわらず)、デフォルトの公開コンピューターキオスクがすぐに利用可能になります。ゲストユーザーはローカルデスクトップにしかアクセスできず、メインのハードドライブとその内容にはアクセスできません。
2. タッチスクリーンPCキオスク
Windows PCをタッチスクリーンPCキオスクとして構成するには、管理者のログイン画面に戻ります。
Windows 10では、「設定」→「タブレットの追加設定の変更」に移動し、「タブレットモード」をオンにします。
タッチスクリーンのデスクトップに表示したいアプリは、手動で追加・削除できます。キオスクユーザーがログインすると、選択したタッチスクリーンアプリだけが利用可能になります。
3. キャプティブポータルキオスク
キオスクモードでキャプティブポータルを設定するには、以下の手順に従います。
- Kiosk Browserアプリをインストールします。このアプリでのみ「割り当てられたアクセス」を有効にします。
- キャプティブポータルに表示したいウェブサイト名を入力します。
- キオスクモードがアクティブになり、キャプティブポータルが表示されます。
- キャプティブポータルモードを終了するには、Win + L または Ctrl + Alt + Del を押します。
Windowsでキオスクモードを無効にする方法
キオスクモードを無効にするのは簡単です。「割り当てられたアクセス」に戻り、「キオスクを削除」をクリックするだけです。
ただし、管理者アカウントでキオスクユーザーが表示されない場合、この方法ではうまくいきません。その場合は、コマンドプロンプトを使ってキオスクに関連付けられたローカルアカウントをすばやく削除しましょう。まず次のコマンドを入力します。
net user
キオスクユーザーアカウントを特定したら、以下のコマンドで削除します。
net user "kiosk username" /delete
「コマンドは正常に終了しました」というメッセージが表示されれば成功です。
Windows 10キオスクソフトウェア
Windows 10標準のキオスクモード以外にも、多彩な商用機能をサポートするサードパーティ製のWindowsキオスクソフトウェアを導入できます。人気のある例は以下の通りです。
- Scalefusion:Windows 10向けモバイルデバイス管理(MDM)ソリューション
- ManageEngine:Windows向けモバイルデバイス管理(MDM)
- Kioware for Windows:バーコードリーダー対応や複数モニター対応を備えたオープンソースのキオスク管理ソリューション
Windows 10キオスクモードのトラブルシューティング
1. キオスクユーザーアカウントを追加したのに表示されないのはなぜ?
ローカルのキオスクユーザーアカウントを追加した後、「家族とその他のユーザー」画面に反映されないことがあります。これは問題ではなく、引き続きデバイスでキオスクモードを有効にできます。
試しに同じローカルユーザーアカウントをもう一度作成してみてください。「別のユーザー名を入力してください」というエラーが表示されれば、アカウントが確かに存在していることが確認できます。また、コマンドプロンプトを使えば、Windows PC上のすべてのユーザーアカウントをいつでも一覧表示できます。
2. Windowsキオスクモードで画面がフリーズした場合の対処法は?
Windowsキオスクモードで画面がフリーズまたは固まってしまった場合は、Ctrl + Alt + Del を押してキオスクから抜け出し、管理者アカウントに戻りましょう。ブラウザーモードで固まっている場合は、Ctrl + W で閉じることができます。タブレットモードを使用している場合は、キオスクで動作するキーボードを接続する必要があります。
3. 他のユーザーがWindowsキオスクを勝手に操作するのを防ぐには?
イベント中は、常にキオスクに目を光らせているわけにはいきません。電源ボタンによるシャットダウンを防ぐには、「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」に移動します。「電源ボタンの動作」を、バッテリー駆動時と電源接続時の両方で「何もしない」に変更してください。
以上が、Windows 10キオスクモードでよくある問題に対する有効なトラブルシューティング手順です。もしWindows自体が起動しなくなった場合は、デバイスを復旧させるための対処法をご確認ください。さらにカスタマイズしたい方は、さまざまなアプリドックを使ったWindowsのカスタマイズ方法もチェックしてみてください。
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