Windows 11/10が起動しないPCからファイルを復元する方法
Windows 11やWindows 10のパソコンが、どんなに試しても起動しなくなることがあります。そんなとき真っ先に頭に浮かぶのは「大切なデータを何とか取り戻したい」という思いではないでしょうか。この記事では、Windowsが起動しない状態でもファイルを復元するための解決策を紹介します。
Windowsのパソコンが起動しなくてもデータは復元できる?
結論から言うと、ストレージ(HDD/SSD)自体が正常に動作していれば復元は可能です。パソコンが起動しない原因は、システムファイルの破損、MBR(マスターブートレコード)の欠損など、BIOSがOSを立ち上げられなくなるようなトラブルであることが多く、ディスク上のデータそのものは無事なケースが少なくないためです。
Windows 11/10が起動しないときにファイルを復元する手順
もっとも簡単なのは、ハードディスクを取り外して別のパソコンに直接、または変換アダプター経由で接続する方法です。接続先のOSがHDDを認識すればすべてのファイルにアクセスできるため、あとは必要なファイルをコピーするだけです。
ただし、この方法は環境によっては実行が難しいこともあります。そこで本記事では、より汎用的な「高度な回復(Advanced Recovery)」を使った方法を紹介します。手順は以下の3ステップです。
- 起動可能なWindows USBメモリを作成する
- 回復環境(Recovery Environment)で起動する
- コマンドプロンプトを使ってデータを復元する
この方法でファイルを復元するには、コピー先となる外付けストレージまたはUSBメモリが必要です。あらかじめ用意しておきましょう。
1. 起動可能なWindows USBメモリを作成する
まず、8GB以上の容量があるUSBメモリを用意します。次に、Microsoftの公式サイトから「Windows Media Creation Tool(メディア作成ツール)」をダウンロードしてください。
インストールファイルを実行すると、ISOファイルの作成かブータブルメディア(起動可能なUSB)の作成を選択できます。ここでは後者を選びましょう。作業前に、USBメモリ内に重要なファイルが残っていないことを確認してください。作成時に中身は消去されます。
2. 回復環境で起動する

次に、パソコンの電源を入れ、BIOSまたはUEFIの設定画面を開きます。ブートデバイスの優先順位を変更できる項目を探し、USBメモリを最優先の起動デバイスに設定してください。設定したらUSBメモリを挿し込み、設定を保存してBIOS/UEFIを終了します。
パソコンが起動可能なUSBメモリを認識すると、Windowsのセットアップ画面が表示されます。そのまま進み、セットアップ画面の左下にある「コンピューターを修復する(Remair your computer)」を選択してください。
これで高度な回復画面が開きます。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順にクリックしましょう。
3. コマンドプロンプトを使ってデータを復元する

[画像出典 – Microsoft Answers]
コマンドプロンプトが表示されたら、「notepad.exe」と入力してEnterキーを押します。回復環境には通常UI(ユーザーインターフェース)は用意されていませんが、なぜかメモ帳は起動します。さらに驚くことに、「ファイル」→「開く」を選択すると、簡易版のエクスプローラーまで表示されるのです。
完全なエクスプローラーではありませんが、この簡易ビューでもファイルの復元には十分使えます。これを使って目的のファイルを探し、見つかったら右クリックして「送る(Send to)」から外部ストレージへコピーしましょう。Ctrl+C / Ctrl+Vによるコピー&ペーストも可能ですが、「送る」を使う方がはるかに高速に処理できます。
なお、対象のファイルが隠しファイルになっている場合は、先にコマンドプロンプトで表示設定を変更してからコピーしてください。
また注意点として、コピー中には進行状況バーが一切表示されません。Microsoft AnswersのGreg氏によると、パソコンがフリーズしたように見えることがあるとのことですが、慌てずに処理が完了するのを待ちましょう。

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