Windowsで「デバイスまたはリソース(プライマリDNSサーバー)と通信できません」と表示される場合の対処法
DNSのトラブルは決して珍しいものではなく、インターネットに接続できない原因として最も多いものの一つです。Windows 11/10に搭載されている「インターネット接続のトラブルシューティングツール」を実行した際に、「Windowsはデバイスまたはリソースと通信できません(プライマリDNSサーバー)」というエラーが表示された場合は、この記事で紹介する対処法をお試しください。
プライマリDNSサーバーとは?
WindowsやルーターでDNSサーバーを設定する際には、通常2つのエントリを登録します。1つ目が「プライマリ(優先)DNSサーバー」、2つ目が「セカンダリ(代替)DNSサーバー」です。これはフェイルセーフ(保険)のような仕組みで、仮に1つ目のDNSサーバーが応答しなくなっても、2つ目のサーバーによってWebサイトを開けるようにするためのものです。
「プライマリDNSサーバーと通信できません」エラーの主な解決策
DNSサーバーは通常、ISP(インターネットプロバイダー)側で設定されていますが、CloudflareやGoogleなどのパブリックDNSを使用している場合は、ルーターやPCに手動で設定していることもあります。エラーメッセージが示す通り「通信できない」状態なので、まずは接続の問題を解消する必要があります。以下の4つの方法を順番に試してみましょう。
- ルーターまたはPCを再起動する
- セカンダリDNSを追加する
- DNSサーバーを変更する
- DNSクライアントとDHCPクライアントサービスを確認する
1. ルーターまたはPCを再起動する
ハードウェアが一時的にフリーズし、再起動が必要になることがあります。トラブルシューティングの第一歩としては、ルーターとPCの両方を再起動することをおすすめします。これにより一時的な状態がリセットされ、設定が再読み込みされて、クリーンな状態でやり直すことができます。
2. セカンダリDNSを追加する
セカンダリDNSの設定が抜けていませんか?まれなケースですが、DNSを手動で設定する際にセカンダリDNSを入力せず、その後プライマリDNSに障害が発生すると、このエラーの根本原因になります。設定画面によっては「代替DNS(Alternate DNS)」という名称で表示されることもあります。
3. DNSサーバーを変更する
基本的にはパブリックDNSの利用をおすすめします。代表的なものとしては、Google DNS、Cloudflare、Quad9、OpenDNS、Comodo Secure DNSなどがあります。有料のDNSサービスもありますが、特別なニーズがない限り、無料サービスでも十分な性能を発揮します。
4. DNSクライアントとDHCPクライアントサービスが実行中か確認する
DNS関連のエラーを防ぐためには、以下の2つのWindowsサービスが実行されている必要があります。
- DHCPクライアントサービス: PCのIPアドレスとDNSレコードを登録・更新します。このサービスが停止していると、PCは動的IPアドレスやDNSの更新を受け取れなくなります。
- DNSクライアントサービス(dnscache): コンピューターの完全な名前を登録します。このサービスが停止していると、DNSキャッシュが機能しなくなります。
確認手順は以下の通りです。「ファイル名を指定して実行」(Win + Rキー)に services.msc と入力してEnterキーを押すと、「サービス」ウィンドウが開きます。一覧から「DNS Client」と「DHCP Client」を探し、両方とも「実行中」になっていることを確認してください。
DNSの問題を解決するには?
PCとルーターの再起動でも改善せず、すでにDNSキャッシュのクリアも試した場合は、VPNや別のDNSリゾルバを使ってみるのが効果的です。これにより、頻繁に起こりうるISP側の問題かどうかを切り分けることができます。
DNS設定を確認する方法
ルーターの場合は、ISPのIP設定が行われている構成画面を確認してください。PC側で設定している場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」を開き、「プロパティ」をクリックします。次に「DNS サーバーの割り当て」の横にある「編集」ボタンをクリックすると、現在の設定内容を確認できます。
どのDNSを使えばよい?
「良いDNS」の明確な定義はありませんが、CloudflareやGoogle DNSなどを利用すれば、ISPが提供するDNSよりも高速で安定したパフォーマンスが得られることが多いです。
セカンダリDNSとは何か?
Webサイトのドメイン名をIPアドレスに変換する役割を持つプライマリDNSサーバーが応答しなかった場合、PCは同じ問い合わせをセカンダリDNSへ送信します。これにより、問い合わせに時間がかかったり応答がない場合でも、ユーザーはWebサイトへアクセスできます。一度名前解決されると、コンピューターはその結果をローカルに保存し、キャッシュが期限切れになるまで再度DNSに問い合わせることはありません。
DNSキャッシュをクリアする方法
一度解決されたWebサイトのIPアドレスはキャッシュに保存されます。次回ブラウザーが同じサイトを要求した際は、DNSに問い合わせる代わりにローカルキャッシュを使って素早く解決されます。しかし、WebサイトがそのIPアドレスを使用しなくなっていると、名前解決に失敗することがあります。そのような場合は、DNSキャッシュのクリアを試してみてください(コマンドプロンプトで ipconfig /flushdns を実行します)。
DNSを変更するとIPアドレスは変わる?
いいえ、変わりません。IPアドレスは手動で設定するか、DHCPによって割り当てられるものであり、DNSサーバーの機能とは別のものです。DNSの役割は、ドメイン名をIPアドレスに迅速に変換することです。
まとめ
このエラーは外部要因によるものであることが多く、ユーザー側でできることは限られています。クライアントPC側でサービスを再起動することも有効ですが、別の外部DNSサーバーで確認することが重要です。それにより、問題がPC側にあるのかどうかを判断できます。DNSサーバーを変更する際は、元の設定値を必ずメモしておきましょう。
この記事がエラーの解決に役立ち、通常どおり快適にブラウジングできるようになれば幸いです。
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