Respondus LockDown Browserとは?仕組み・設定方法・安全性を徹底解説
オンライン試験では、学生を監督することが難しく、特に自宅から受験する場合は教師がその場で監視できないため、不正行為(カンニング)を防ぐのが困難です。こうした課題を背景に、LockDown BrowserのようなAIベースのソフトウェアが大きな注目を集めています。本記事では、LockDown Browserの特長や動作の仕組み、設定手順、安全性について詳しく解説します。
LockDown Browserとは何か?
Respondus社が提供するLockDown Browserは、AI技術を活用した監督(プロクタリング)ツールであり、遠隔試験とキャンパス内試験の両方で活用できる仮想監視システムです。オンラインテストにおける横行するカンニングを抑制し、試験のセキュリティレベルを高めることを目的として設計されています。
LockDown Browserはブラウザの拡張機能(プラグイン)ではなく、Windows、Mac、Chromebook、iOS向けに提供される専用ブラウザです。主な特徴は以下の通りです。
- ブラウザが全画面表示で起動し、最小化できない
- 新しいタブを開いたり、他のウェブサイトへ移動したりすることができない
- 印刷、コピー&ペースト、タスク切り替えなど、特定のキーボード操作、キーの組み合わせ、マウスメニューが無効化される
また、Blackboard LearnやCanvasといった主要な学習管理システム(LMS)との互換性があり、既存のeラーニング環境に組み込んで利用できます。
LockDown Browserの基本的な設定手順
学習管理システム上でLockDown Browserを設定する際は、おおむね以下の手順に従います。
- コントロールパネルを開く。
- 「コースツール(Course Tools)」セクションを見つける。
- 「Respondus LockDown Browser」のリンクをクリックする。
- テストの一覧が表示されるまで待つ。
- 「設定の変更(Modify Settings)」を選択する。
- 「この試験ではRespondus LockDown Browserを必須にする」というオプションを選ぶ。
- 必要に応じて、監督者または学生向けのパスワードを任意で設定する。
- 「保存」ボタンをクリックし、ウィンドウを閉じる。
学生がLockDown Browserを使って試験にアクセスすると、通常ブラウザ画面に表示される標準的なメニューやツールバーが取り除かれます。
LockDown Browserはどのように機能するのか?
すでにBlackboardなどの学習管理システムにLockDown Browserが導入されている場合、まずコントロールパネルを開き、コースツールセクションを探します。
そのセクション内にある「Respondus LockDown Browser」のリンクをクリックしてください。
すると、コースに登録済みのBlackboardテストの一覧がすぐに画面に表示されます。
次に、特定のテストに対してRespondus LockDown Browserを有効化するには、試験名の左側にあるプルダウンメニューをクリックし、「設定の変更(Modify Settings)」を選択します。
続いて、「この試験ではRespondus LockDown Browserを必須にする」というオプションにチェックを入れます。
必要であれば、監督者または学生用のパスワードを任意で設定することも可能です。
LockDown Browserの設定が完了したら、「保存(Save)」および「閉じる(Close)」ボタンをクリックします。
Respondus LockDown Browserは、使用中のブラウザのコピーを変更することなく、WindowsやmacOS上で動作するブラウザ向けにカスタムインターフェースを提供します。さらに、ブラウザ本来のセキュリティ機能やサービスもそのまま活用されます。
試験セッション中に使用できるキーはごく一部に限られています。具体的には以下の通りです。
- 戻る(Back)キー
- 進む(Forward)キー
- 更新(Refresh)キー
- 停止(Stop)キー
これらに加えて、学生は印刷、コピー、他のURLへの移動、他アプリケーションの起動などを行うことができません。コピー&ペーストのコマンドは試験中は完全に無効化され、新しいタブを開くこともできません。つまり、試験タイマーが開始されると、学生は解答を提出して採点されるまで、試験から抜け出せない仕組みになっています。
LockDown Browserは安全なのか?
LockDown Browserはオンライン試験の公正性(整合性)を守り、教員が安心してオンライン評価を実施できる環境を提供します。その意味で、正しく使用すれば安全なツールと言えるでしょう。ただし、プライバシーポリシーに関しては懸念の声もあります。同ツールは情報が第三者と共有される可能性があると明示しており、導入前にポリシーの内容をよく確認することが重要です。
LockDown Browserは何を検知できるのか?
LockDown Browserは人工知能(AI)に依存したシステムです。Webカメラやマイクなどの内蔵デバイスを活用し、カンニングにつながり得る学生の行動を記録・分析します。ただし、AIによる判定のため、時には悪意のない普通の動きまでもが不正行為としてフラグ付けされるケースもある点には注意が必要です。
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