WBAdminコマンドツールでセーフモード中にファイルをバックアップ・転送する方法
Windowsが起動しなくなる原因はさまざまです。そんなとき、高度なスタートアップオプションからシステムを以前の復元ポイントに戻すのが手軽な解決策ですが、復元ポイントの日付以降に保存した重要なファイルは復元できず、失われてしまう恐れがあります。
こうした事態を避けるためにおすすめしたいのが、起動処理を行う前にWBAdminというコマンドラインツールを使って、セーフモード中に必要なファイルを転送(バックアップ)しておく方法です。WBAdminを使えば、コマンドプロンプトからWindows OS、ボリューム、ファイル、フォルダー、アプリケーションのバックアップと復元が行えます。
WBAdminツールでセーフモード中にファイルを転送する手順
WBAdminは、管理者権限のコマンドプロンプトから実行する必要があります。コマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択して起動してください。
以下の手順で、Cドライブのデータを外付けハードディスク(ここではEドライブとします)にバックアップできます。
- パソコンの電源を入れます。
- F8キーを繰り返し押して、詳細ブートオプション画面を表示させます。
- 矢印キーで「セーフモードとコマンドプロンプト」まで移動し、Enterキーを押します。
- セーフモードで起動したら、管理者として開いたコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。
wbadmin start backup -backuptarget:E: -include:C: - 確認メッセージが表示されたら「Y」(Yes)を入力します。
- あとは自動的にバックアップ処理が始まるので、完了まで待ちます。
F8キーが反応しない場合の対処法
近年のWindowsでは、MicrosoftがF8キーによるブートメニューの呼び出し時間をほぼゼロに短縮しているため、タイミングよくF8キーを押すのが非常に難しくなっています。Windows 10や11では、以下の方法でセーフモードにアクセスできます。
- Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックし、回復環境から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進む。
- サインイン画面から「電源」→「再起動」をShiftキー押下で選択する。
- 回復ドライブやインストールメディアからPCを起動する。
セーフモードとは何のための機能?
セーフモードは、必要最低限のファイルとドライバーだけを使ってWindowsを基本状態で起動する機能です。これにより問題の原因を切り分けやすくなり、PCの起動トラブルの原因特定やトラブルシューティングに役立ちます。
セーフモードには以下の3種類があります。
- セーフモード
- ネットワークサポート付きセーフモード
- コマンドプロンプト付きセーフモード
今回のようにコマンド操作でファイルを退避させたい場合は、「コマンドプロンプト付きセーフモード」を選択しましょう。事前に重要データをバックアップしておけば、システムの復元や初期化を行っても大切なファイルを守ることができます。
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