Windowsパソコンの電力消費を最大60%削減!今すぐできる省エネ設定と節約術
家計の見直しが求められる時代、家庭内の電力消費を抑える方法を探している方も多いのではないでしょうか。その候補として、ぜひ一度注目してほしいのがデスクトップパソコンです。実は、適切な設定を行うことで、パソコンの消費電力を最大で約60%も削減できます。平均的なパソコンは1時間あたり最大250ワット前後を消費するとされており、たとえ10ワットしか削減できなかったとしても、積み重ねれば電気代の節約につながります。
パソコンはなぜ大量の電力を消費するのか?
最近の高性能パソコンには省エネ機能が搭載されているものも多いですが、それでも高負荷時にどれほどの電力を消費しているのか、改めて確認すると驚くかもしれません。ゲームや動画編集などでパソコンをフル活用している間は、消費電力を実用的なレベルまで下げることは難しいものの、軽く使っているときや離席中の消費電力であれば、十分に抑えることが可能です。
例えば、ハイエンドのグラフィックボードは、ゲームや動画編集の処理中に100ワット以上を消費します。HDD(ハードディスク)も、アイドル状態であってもプラッタが回転し続けているため、35ワット以上を消費することがあり、データの読み書き時にはさらに電力を使います。つまり、パソコンを構成するほぼすべてのパーツが何らかの電力を消費しており、搭載するパーツが多ければ多いほど、消費電力も増えていくのです。一部のハイエンドシステムでは400ワット前後、さらには750ワット/時を超えるケースもあります。
使わないときは電源を切るのが基本
キーボードの前に誰もいないのに動き続けるパソコンは、単なる電力のムダです。1時間以上パソコンから離れるのであれば、電源を切りましょう。再起動にかかる時間はわずか2分程度。今は面倒に感じるかもしれませんが、1か月後の電気代明細を見れば、きっと笑顔になれるはずです。
具体的な試算を見てみましょう。仮にパソコンの平均消費電力を110ワット(1990年代後半の一般的な水準)とします。帰宅後から就寝までの6時間ずっとパソコンをつけっぱなしにしていた場合、1日あたり660ワットを消費していることになります。しかし、その間あなたは洗濯や料理、テレビ観戦などをしていることが多く、実際にパソコンの前に座っている時間はごくわずかでしょう。
さらに、1日のうち2時間はパソコンをつけたまま席を外していたと仮定すると、毎日220ワットがまるまるムダになっています。2011年当時のアメリカの平均電力量料金は1キロワット時あたり約12セントでしたから、この状態では1日2セント、年間で10ドル弱の損失です。金額こそ小さく見えますが、現在のパソコンは当時よりさらに電力を消費することを考慮すれば、損失はもっと大きくなります。
これを平均消費電力400ワットのマシンで同じシナリオを試算するとどうなるでしょうか。1日の使用量は2.4キロワット、つまり1日28セント、年間105ドルにも達します。かなり大きな差ですね。そして、1日2時間の放置だけで0.8キロワット、1日約9.6セント、年間35ドルがムダになります。電力会社が上乗せする税金や諸費用を考えれば、実際の損失はさらに膨らみます。少しでも節約したいなら、使っていないときは迷わず電源を切りましょう。
不要な周辺機器・パーツを取り外す
プリンターを使っていないなら、電源を切りましょう。USBメモリやその他の周辺機器もわずかながら電力を消費します。使わない機器をUSBポートから取り外すだけでも、少しずつ節電につながります。自作パソコンなどでハードウェアに詳しい方は、使っていないネットワークカード、モデム、サブのグラフィックボード、予備のハードディスクなどを取り外すのも有効です。
もうひとつの裏技: 小容量のハードディスクが2台搭載されている場合は、大容量の1台に買い替えてデータを統合しましょう。ドライブの数が減るぶんだけ、消費電力をわずかに抑えられます。
また、光学ドライブ(CD/DVD/Blu-ray)を複数搭載している場合も見直しのチャンスです。コピースタジオを運営しているのでない限り、光学ドライブは1台あれば十分でしょう。
Windowsの電源オプションを活用する
家事のたびにいちいちパソコンを起動し直すのは面倒、という方には、Windowsの電源オプション変更がおすすめです。こうすれば、パソコンが待機状態のときの消費電力を最小限に抑えられます。
手順は以下の通りです。
コントロールパネルを開き、「ハードウェアとサウンド」をクリックします。次に「電源オプション」を選択すると、電源プランの一覧画面が表示されます。

追加プランの中から「省電力」を選びましょう。このプランでは、5分以上キーボード操作がないとディスプレイの電源が自動的に切られます。CPUへの負荷が小さい場合はクロックと電圧が自動的に引き下げられ、ハードディスクもアクセス要求がないと停止します。要するに、パソコン全体が「あなたが戻ってくるのをじっと待つ」状態になるのです。
さらに15分経っても戻らない場合は、パソコンが自動的に「スリープモード」へ移行します。スリープモードではメモリの内容は保持されつつ、主要なコンポーネントの電源が切られます。この状態からの復帰は非常に高速で、電源を入れた瞬間に、離席前の作業状態へほぼ即座に戻ることができます。
省電力プランでは快適さが損なわれると感じる場合は、「バランス」プランを選択するのもよいでしょう。こちらは消費電力の制限が緩めです。年間数千円の節約のために、日々の使い心地を大きく犠牲にする必要はないのですから。
省エネ型ハードウェアへの買い替えも検討しよう
ゲーマーやグラフィックデザイナーでないなら、ハイエンドのグラフィックボードは必要ありませんし、7,200RPMを超える高速回転のハードディスクも不要でしょう。近年は環境負荷の低い「グリーン」なパソコンや周辺機器が数多く登場しています。こうした製品は電気代を大幅に節約できながら、通常のパソコンと同等の性能を発揮します。とことんコストを削りたいなら、ネットブックや小型ノートパソコンの導入も検討してみてください。いずれも一般的なデスクトップパソコンより、1時間あたりの消費ワット数が少なくて済みます。
最後にひとつ忘れてはならないのは、ハイスペックなハードウェアだけがパソコンを速くする鍵ではないという点です。日頃からシステムを大切に扱い、ハードディスクのデフラグを定期的に行い、不要なソフトウェアを削除していれば、パソコンは驚くほど快適に動作するようになります。賢く節電しながら、快適なパソコンライフを送りましょう。
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