【要注意】Windowsの隠しファイル「pagefile.sys」は絶対に削除するな!正しい対処法を徹底解説
公開日:2026年4月24日 6:01 AM EDT
執筆者:Tashreef Shareef
Tashreefがテクノロジーに魅了されたきっかけは、学校の図書室で偶然手にした技術雑誌「CHIP」だったという。それがきっかけでコンピュータサイエンスの学位取得へと進んだ彼は、2012年以降、Windows ReportやHow-To Geekなどで1,000本を超えるハウツー記事をプロとして執筆してきた。現在はMakeUseOfでMicrosoft Windows関連のコンテンツを担当しており、同サイト自身も2007年からの愛用者だ。
ウェブサイトや技術ブログの構築経験を持つ実践的な開発者の視点を持ち、技術記事に活かしている。作品ポートフォリオはitashreef.comで閲覧できる。執筆以外では、短尺の解説動画制作、ゲーム、アニメ鑑賞を楽しんでいる。
pagefile.sysは削除厳禁!知らずに触れると大惨事に
PCのストレージ容量は常に貴重なもの。空き容量が不足したら、WizTreeのような無料ツールを使って隠れたジャンクファイルを見つけ出し、スペースを取り戻すのが定番の対策だ。しかし、ディスクアナライザーアプリは「何が容量を消費しているか」を教えてくれるだけで、そのファイルがジャンクなのか重要なものなのかまでは判断できない。
典型的な例がpagefile.sysだ。このファイルはPC内で常に最大級の容量を占める存在として表示され、そのサイズは20GB程度から、場合によっては300GBにも達することがある。「これは簡単にスペースを稼げるチャンスだ」と思うかもしれないが、pagefile.sysは決して削除してはいけない。削除するとWindowsが破損し、最悪の場合PCが起動不能に陥るからだ。
pagefile.sysとは何か?なぜあんなに大きくなるのか
Windowsの仮想メモリファイルはRAMのサイズにほぼ比例する

Credit: Tashreef Shareef / MakeUseOf
pagefile.sysは、WindowsがRAMのディスク上の拡張領域として使うファイルだ。物理メモリが一杯になると、Windowsは使用頻度の低いメモリページをRAMから退避させ、ドライブ上のpagefile.sysに書き込む。これにより、アクティブなアプリが必要とするメモリの余裕が確保される。タスクマネージャーで言う「コミット済みメモリ」がこれに相当し、WindowsがRAMまたはページファイル領域で保証すると約束したメモリの合計量を指す。
pagefile.sysのサイズは、自分で設定しない限り固定ではない。デフォルトでは「システム管理サイズ」になっており、OSが搭載RAMやワークロードに基づいて最小値と最大値を自動的に決定する。一般的な目安は搭載RAMの1.5倍〜2倍程度で、16GB RAMのシステムなら通常24GB〜32GB前後のページファイルになる。
ただし、いくつかの要因でファイルがこれより大幅に大きくなることがある。
- メモリを大量消費するワークロード:仮想マシン、大規模データセット、数十個のChromeタブなどを動かしていると、アプリが要求するコミット済みメモリをカバーするためにWindowsがファイルを拡張する
- クラッシュダンプ設定:完全メモリダンプやカーネルメモリダンプを有効にしていると、ダンプ書き込み用の領域を確保するため、システムドライブ上に少なくとも搭載RAMと同等以上のページファイルが強制される
一方で、200GBや300GBというページファイルはまず正常ではない。多くの場合、手動設定の最大サイズが過大なまま放置されているか、暴走したワークロードが原因だ。まれに、チューニングツールやマルウェアによる誤設定というケースもあるため、設定に手を加える前にまずウイルススキャンを実行するのが賢明な第一歩だ。
なぜpagefile.sysを削除してはいけないのか
Windowsがファイルを守っているのには理由がある

Credit: Tashreef Shareef / MakeUseOf
巨大な容量食いを見つけると、つい削除ボタンを押したくなるものだ。しかし、Windowsがpagefile.sysを保護しているのは、レジストリへの直接編集を許さないのと同じ理由から。pagefile.sysはWindowsのメモリ管理の中核を担う要素であり、OSは実行中、このファイルが常に利用可能であることを前提に動作している。
実際、エクスプローラーからファイルを削除しようとしても、Windowsは拒否して「別のプログラムが開いています」というメッセージを表示するだけだ。ファイルが使用中だから当然の挙動と言える。さらに、Linuxのライブ環境を起動してそこから削除したとしても、仮想メモリが有効になっている限り、次回起動時にWindowsが自動的に再作成する。実質的に削除する唯一の手段は仮想メモリを完全に無効化することだが、それは重大な代償を伴う別の決断になる。
ページファイルの無効化はリスクが高い。これがなくなると、Windowsは非アクティブなメモリページを退避させる場所を失う。そのため、ワークロードが物理RAMの容量を超えた瞬間に、アプリのエラーやクラッシュが連鎖的に発生する。十分なRAMを積んだマシンでも、ブラウザタブの開きすぎ、ゲームとバックグラウンドアプリの同時実行、特定アプリのメモリリークなど、現実の使用状況では想像以上に早く限界に達しうるのだ。
さらに厄介なのは、PCが有意義なクラッシュダンプを取得できなくなる点だ。Windowsはカーネルダンプや完全メモリダンプをページファイル経由で書き込むため、システムドライブにページファイルがないと、ブルースクリーン発生時のトラブルシューティングが格段に難しくなる。
肥大化したpagefile.sysを整理して容量を節約する方法
削除ではなく、手動でサイズに上限を設ける
pagefile.sysが不釣り合いなほど膨らんでいる場合、正しい対応は「無効化」ではなく「上限設定」だ。Windowsではカスタムの最小・最大サイズを指定できるので、ファイルを許容範囲に収めながら、本来の役割は維持できる。
設定手順は以下の通りだ。
- スタートメニューを開き、「詳細なシステム設定の表示」と検索してEnterキーを押す
- 「システムのプロパティ」ウィンドウで「詳細設定」タブを開き、パフォーマンス欄の「設定」をクリック
- 「パフォーマンス オプション」ウィンドウで再び「詳細設定」タブに切り替え、仮想メモリ欄の「変更」をクリック
ここから2つの選択肢がある。
- 自動管理に任せる:「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックを入れたままWindowsに任せる方法。ほとんどのシステムではこれで十分
- カスタムサイズを設定する:チェックを外し、対象ドライブを選択して「カスタム サイズ」を選び、初期サイズと最大サイズをMB単位で入力する
16GB RAMのシステムなら、初期サイズをWindows表示の「推奨」値付近に、最大サイズを16GB〜32GBに設定するのが合理的な範囲だ。「設定」→「OK」をクリックし、再起動すれば変更が適用される。
注意したいのは、最小サイズは日常のワークロードを処理できる大きさが必要という点だ。小さく設定しすぎるとメモリ不足の警告が頻発したり、Windowsが勝手にファイルを拡張し直したりする。また、デバッグ目的で完全メモリダンプを取得したい場合は、Microsoftの推奨に従い、システムドライブ上のページファイルを少なくとも搭載RAMと同等以上に保っておこう。

OS: Windows
最小CPU要件: 1GHz/2コア
Windows 11は、中央配置のスタートメニュー、Snap Layouts、仮想デスクトップ、TPM 2.0による強化されたセキュリティ、Microsoft TeamsやAI搭載のCopilotとの深い統合を備えた、Microsoftの最新オペレーティングシステムだ。
まとめ:ページファイルは「排除」ではなく「管理」対象
ページファイルの無効化や極端な縮小は、アプリのクラッシュ、メモリ割り当ての失敗、原因究明が困難なブルースクリーンを招きかねない。逆に、Windowsの「システム管理サイズ」に任せておく限り、RAMをはるかに超える異常な肥大化に気づかない限り、実害が出ることはほとんどない。大多数のユーザーにとってのベストプラクティスは、デフォルト設定をそのまま維持し、ファイルサイズが明らかに異常なときだけ介入することだ。
サイズ変更を行う場合は、際限なく成長する隠しWindowsフォルダと同じ感覚で扱おう。pagefile.sysは「排除する敵」ではなく「管理する資産」だ。RAM容量に応じた妥当な最大値で上限を設け、サイズに不審な点があればマルウェアスキャンを実行し、万一のシステム障害に備えてクラッシュダンプ用の余裕も残しておく。それこそが、安定性を犠牲にすることなくストレージ容量を取り戻す正攻法なのである。
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