Microsoft Surface Laptop SE徹底解説:価格・スペック・特徴のすべて
Microsoftは、学校向けの手頃な価格のノートPCとして「Surface Laptop SE」を発表しました。同社はこのノートPCを、K-8(幼稚園から中学校段階)の教室向けローコストコンピュータとして位置づけており、主流のSurfaceシリーズと同等の丁寧なハードウェア設計を採用しています。
それでは、Surface Laptop SEについてこれまでに判明している情報を詳しく見ていきましょう。
手頃なハードウェアとクリーンなデザイン
Surface Laptop SEは、近年市場にあふれているChromebookに対抗するために設計されました。そのため、高性能志向というよりも、日々の学習に必要な作業を確実にこなせるマシンとして仕上げられています。
Laptop SEには、モデルに応じてデュアルコアのIntel Celeron N4020またはクアッドコアのN4120が搭載されます。メモリは6GBまたは8GBから選択可能で、ストレージは64GBまたは128GBのeMMCです。
ディスプレイは11.6インチで、解像度は1366×768。300ドル未満の価格帯とはいえ、2021年のデバイスとしてはやや物足りない水準です。また、最近のSurfaceデバイスが採用してきた3:2ではなく、従来型の16:9アスペクト比を採用しています。ディスプレイ上部には、720p動画を記録できる100万画素のWebカメラを備えています。
画面面での不満はあるものの、タッチパッドとキーボードには、より高価なSurface Laptop Goと同じものが使われています。打鍵感は良好ですが、キーボードのバックライトには対応していません。
筐体はすっきりとしたプラスチック製で、ポート類は十分ながらやや限定的な構成です。USB-A×1、USB-C×1、ヘッドフォン/マイク複合ジャック、DCバレル型コネクタを搭載します。残念ながらSurface Connectポートはありませんが、Laptop SEのターゲット市場を考えれば納得の仕様でしょう。
修理しやすい設計
Microsoftは、ノートPCに関する主な課題について学校側と時間をかけて協議してきました。そこで最大の懸念として挙げられたのが「修理のしやすさ」です。そのため、MicrosoftはLaptop SEを修理しやすい製品にするため、数多くの工夫を凝らしています。
まず、Laptop SEの底部は標準的なネジで固定されており、簡単に開けられる構造です。内部では、バッテリー、ディスプレイ、キーボード、マザーボードを交換できます。
さらに、Microsoftはこれらの交換部品を認定プロバイダーを通じて学校に販売します。これにより、修理にかかる手間を大幅に減らせるはずです。
Microsoftは近年、「修理する権利(Right to Repair)」の動きを受け入れ、修理しやすいデバイスの提供を約束してきました。Surface Laptop SEは、その公約を実際に形にした好例といえるでしょう。
OSはWindows 11 SE
Surface Laptop SEには、Chrome OSに対抗するために開発されたMicrosoftの新OS「Windows 11 SE」が搭載されます。Windows 11 SEは標準のWindows 11をベースにしながら、Microsoft Storeからのサードパーティアプリのダウンロードを制限している点が大きな特徴です。児童・生徒が好きなアプリを自由にインストールできる環境ではなく、IT管理者がクラウド経由でデバイスを一元管理することを想定した設計になっています。
なお、学校がLaptop SEを通常版のWindows 11にアップグレードできるかどうかは明らかにされておらず、今後の発表が待たれます。
価格と発売時期
Surface Laptop SEは、学校および教育者向けに直接販売されるモデルです。つまり、一般の小売店で購入することはできません。2022年初頭に、米国、カナダ、英国、日本の4カ国でのみ展開される予定です。
価格は、4GB RAM+64GB eMMCストレージのエントリーモデルが249ドル、8GB RAM+128GBストレージの上位モデルが329ドルとなっています。
良いスタートを切ったが、道のりは長い
近年、Chrome OSは一部の市場シェアを失ったものの、依然として多くの学校が第一に選ぶプラットフォームであり続けています。MicrosoftがChrome OSからシェアを奪いたいのであれば、Windows 11 SEが成熟したソフトウェア体験を提供すること、そして手頃な価格のWindows 11 SE搭載デバイスによる健全なエコシステムを築くことが不可欠です。Surface Laptop SEは、まさにその方向へ向けた確かな一歩と言えるでしょう。
-
Surface Laptop 3のSSDを自力でアップグレード!実際にやってみた全手順と注意点
マイクロソフトが2019年10月にSurface Laptop 3を発表した際、パノス・パナイ氏はこのデバイスがいかに簡単に修理・「アップグレード」できるかを実演しました。キーボードデッキを持ち上げれば、SSDを交換できる仕組みです。iFixitが初代Surface Laptopを「接着剤で固められた怪物」と評していたことを考えれば、Surface史上大きな転換点となる出来事でした。 とはいえ、マイクロソフトや正規販売店でのアップグレード・修理が推奨されているのは事実ですが、筆者はあえてリスクを取って、自分の手でSurface Laptop 3のSSDをアップグレードすることに挑戦しました。パ
-
Windows 12のリリース日はいつ?予想される新機能・価格・システム要件を徹底解説
2021年10月に登場したWindows 11からまだ1年も経っていませんが、すでに次期OS「Windows 12」のリリースが噂され始めています。報道によると、Microsoftは2023年から「Moments(モーメンツ)」と呼ばれる新しい開発サイクルへ移行し、年間最大4回、既存バージョンに対して新機能を提供していく計画だといわれています。この記事では、Windows 12のリリース日の予想、噂されている新機能やハードウェア要件など、現時点でわかっている情報を詳しく解説します。Windows 12のリリース日・機能・価格まずは開発サイクルの背景から約3年ごとの開発サイクルは、Windows