Windows 11でボリュームを拡張する4つの方法|設定・ディスクの管理・コマンドで容量を増やす
Windowsパソコンでディスクの空き容量が不足してきたら、ハードディスク内の「未割り当て領域」を活用すれば、ドライブ全体をフォーマットし直すことなくボリュームを拡張できます。片方のボリュームを縮小すれば、その分の空き領域を別のボリュームに回せるため、データを消さずに容量を再配分できるのが大きなメリットです。
では、Windows 11でハードディスクのボリュームを拡張するには、具体的にどうすればよいのでしょうか。本記事で詳しく解説します。
なぜボリュームを拡張する必要があるのか?
ボリュームを拡張したい理由はさまざまですが、最も多いのは「特定のドライブの容量が足りなくなった」というケースです。ボリュームを拡張すれば、そのドライブで使える領域を増やせます。ただし、ひとつだけ前提条件があります。拡張に充てるための「未割り当て領域」がディスク内に存在していなければならないという点です。
ボリュームの拡張には複数の方法があり、本記事では代表的な4つの方法を順番に紹介します。
Windows 11でボリュームを拡張する前に知っておくべきこと
ボリュームを操作する前に、ディスク領域の基本的な仕組みを理解しておきましょう。ディスクスペースは、いわば「熱力学第一法則」のような性質を持っています。つまり、ディスクスペースは新しく作り出したり消去したりすることはできず、ある場所から別の場所へ移動させることしかできないのです。
ボリュームを拡張するには、拡張に使える空き領域が必要です。逆にボリュームを縮小すると、余った領域が「未割り当て領域」として残り、後から別の用途に活用できます。
したがって、すべてのディスクが最大容量まで使われていて未割り当て領域が一切ない場合、ボリュームを拡張することはできません。拡張したいボリュームがあるなら、別のボリュームを縮小して領域を確保する必要があります。
また、ディスクにはWindowsが移動を許可しないシステムファイルが含まれていることが多く、これがボリューム縮小の妨げになる場合があります。システムファイルの種類や配置場所によっては、ディスクに十分な空き容量があるのに縮小できないこともあります。こうしたファイルの多くは対処可能ですが、その手順については別記事で詳しく解説しています。
それでは、実際にボリュームを拡張する手順を見ていきましょう。
1. Windowsのストレージ設定
Windows 11では、多くの設定がコントロールパネルではなく「設定」アプリから直接アクセスできるようになりました。ボリュームの拡張も、設定アプリだけで完結します。
- 設定アプリを開きます。スタートメニューで検索するか、アプリ一覧から起動してください。
- 「システム」タブから「ストレージ」を選択します。
- 「記憶域の管理」の下にある「記憶域の詳細設定」を選択します。
- 「ディスクとボリューム」をクリックすると、新しいページが開きます。
- 拡張したいボリュームをクリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティページの「サイズ」セクションにある「サイズの変更」をクリックします。
- テキストボックスに新しいサイズを入力し、「OK」をクリックします。
同じ手順でボリュームを縮小することもできます。現在のサイズより小さい値を入力すると、ボリュームが縮小され、余った領域は未割り当てになります。この未割り当て領域は、後ほど他のボリュームや同じボリュームの拡張に利用できます。
2. ディスクの管理ツール
従来からある「ディスクの管理」ツールも、Windows 11では引き続き利用できます。ストレージ設定と似ていますが、こちらは「拡張」と「縮小」が別々の機能として用意されている点が異なります。
- エクスプローラーを開きます。
- 「PC」を右クリックし、ドロップダウンメニューから「管理」を選択します。Windows 11の場合は、まず「その他のオプションを確認」を選んでから「管理」をクリックしてください。「コンピューターの管理」ウィンドウが開きます。
- 左側のカテゴリ一覧から「ディスクの管理」を選択します。
- 画面下半分に表示されるボリュームの一覧から、拡張したいボリュームを右クリックします。
- 右クリックメニューから「ボリュームの拡張」を選択すると、「ボリュームの拡張ウィザード」が起動します。
- 「次へ」をクリックします。
- 利用可能な領域を選択し、拡張する容量をテキストボックスに入力します。
- 「次へ」をクリックし、最後に「完了」をクリックします。
3. コマンドプロンプト
グラフィカルな画面よりもコマンドラインでの操作が好みなら、昔ながらのコマンドプロンプトを使ってボリュームを拡張できます。
- コマンドプロンプトを開きます。スタートメニューで検索するか、「ファイル名を指定して実行」にcmdと入力してください。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
DiskPartのメニューが表示されます。diskpart - 管理者権限を求められたら「はい」を選択します。
- まず、どのディスクが接続されているかを確認しましょう。以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
パソコンに搭載されているディスクの一覧が表示されます。list disk - 拡張したいディスクを以下のコマンドで選択します。
<NUMBER>は、前のコマンドで表示された表のディスク番号に置き換えてください。select disk <NUMBER> - 続いて、選択したディスク内のボリューム一覧を取得します。
detail disk - 以下のコマンドでボリュームを選択します。
<NUMBER>はボリューム番号に置き換えます。なお、ボリューム番号はディスク番号とは別物なので注意してください。select volume <NUMBER> - 最後に、以下のいずれかのコマンドでボリュームを拡張します。
このコマンドでは、利用可能な空き領域すべてを使ってドライブを拡張します。extend
こちらは20MBずつ拡張する例です。特定の容量だけ拡張したい場合は、この形式を使います。extend size=20
処理が完了すると、「DiskPart はボリュームを正常に拡張しました」というメッセージが表示されます。
4. PowerShell
PowerShellも、ボリューム拡張に使えるもうひとつの選択肢です。コマンドプロンプトと同様に、コマンドラインで操作を行います。
- PowerShellを管理者として実行します。スタートメニューで「PowerShell」を検索し、「管理者として実行」を選択してください。
- PowerShellが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
パソコン上のパーティションの概要が表示されます。ディスク番号やドライブ文字などの情報を確認できます。Get-Partition - 次に、ボリュームをどれだけ拡張できるかを確認します。以下のコマンドを入力してください。
<LETTER>は対象ドライブのドライブ文字(CやDなど)に置き換えます。このコマンドを実行すると、拡張・縮小できる範囲が表示されます。SizeMaxが拡張できる最大サイズ、SizeMinが縮小できる最小サイズです。この2つの値を超えて拡張・縮小することはできないため、必ず控えておきましょう。Get-PartitionSupportedSize -DriveLetter <LETTER> - ボリュームのサイズを変更するには、以下のコマンドを入力します。
<LETTER>には対象ドライブの文字を、<SIZE>には新しいサイズを指定します。サイズの値にはMBやGBといった単位も使えます。なお、このコマンドは拡張専用ではなく、現在のサイズより小さい値を指定すれば縮小にも使えます。Resize-Partition -DriveLetter <LETTER> -Size <SIZE> - Enterキーを押すと、PowerShellがボリュームのサイズを変更します。
PowerShellのコマンドは結果が返ってくるまで少し時間がかかることがあります。すぐに反応がなくても焦らず、しばらく待ちましょう。
Windows 11でストレージ領域を自由に操ろう
ボリュームを拡張したりパーティションを組み直したりするために、毎回ディスクを完全にフォーマットする必要はありません。目的を達成する方法はひとつではありません。Windows設定のグラフィカルな画面でも、シンプルながら効果的なコマンドプロンプトでも、これでWindows 11パソコンのボリューム拡張は思いのままです。
ハードディスクはデータを安全に保管してくれる頼もしい存在ですが、万が一大切なデータを失ってしまったとしても、諦めるのはまだ早いです。ファイルを復旧するためにできることは、まだいくつも残されています。
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