Apple Mailの拡張機能とは?4つの種類とインストール・使い方を徹底解説

公開日:2023年2月18日(米国東部時間 午前10時30分)
この記事の執筆者であるKris Wouk氏は、10年以上にわたってテクノロジー分野の記事を書いてきたライターです。MakeUseOf(MUO)ではWindowsやApple製品を中心に執筆し、そのほかDigital Trendsで最新テックニュース、How-To Geekでオーディオ技術、Sound Guysで多数のヘッドホン・イヤホンのレビュー、ReviewedでノートPCのレビューも担当してきました。余暇にはミュージシャンとして、複数のプロジェクトで楽曲の制作・リリースにも取り組んでいます。
長年のあいだ、AppleはmacOSの「メール」アプリに対してバグ修正こそ行うものの、大きな新機能の追加には消極的でした。しかし近年のmacOSアップデートでは、「送信を取り消す」や「送信日時を指定」といった便利な機能が次々と搭載され、状況が大きく変わりつつあります。
そんな中、意外と見落とされがちなのが「メール拡張機能」です。この仕組みを使えば、メールの作成や受信箱の整理を強力にサポートするツールを追加でき、メールの利用頻度が多い人にも少ない人にも大きなメリットがあります。
Apple Mail拡張機能の基本
Apple Mailの拡張機能は、Safariなどのブラウザにおける拡張機能とよく似た仕組みです。違いは、Web閲覧を効率化するのではなく、メールの作成や大量の受信箱の処理を支援する点にあります。
メール拡張機能はmacOS 12 Montereyで導入されたため、利用するにはこのバージョン以降のOSが必要です。現時点ではmacOS限定の機能であり、今後iOSやiPadOSに展開されるかどうかは、この機能がどれだけ普及するかにかかっているといえるでしょう。
Apple Mail拡張機能の4つの種類
Appleはメール拡張機能を、メール活用の側面ごとに4つのカテゴリーに分類しています。
- 作成系拡張機能: メールの作成・送信を支援します。Appleが挙げている例としては、送信前にメールアドレスの有効性を確認したり、特定のメッセージに独自のヘッダーを追加したりするものがあります。定型文やテンプレートを再利用できるようにする拡張機能なども考えられます。
- アクション系拡張機能: 受信箱をはじめとするメール管理を自動化します。特定のメールに自動でフラグを付けたり、迷惑メールフォルダやアーカイブへ自動的に移動させたりできます。
- コンテンツブロッカー系拡張機能: Apple標準のコンテンツブロック機能をさらに強化します。たとえば、追跡ピクセルとして使われるリモート画像を別サーバー経由で読み込ませないようにすることで、プライバシー保護を高められます。
- セキュリティ系拡張機能: PGP(Pretty Good Privacy)などの技術を使って、メッセージの暗号化・復号化・電子署名を可能にします。機密性の高いデータを送りたいけれど、既存のメールプロバイダーを使い続けたい場合に特に有用です。
Apple Mail拡張機能の探し方とインストール方法
Apple Mailには拡張機能がプリインストールされていません。標準機能だけでも十分に感じる場面はありますが、拡張機能を使うには自分でインストールする必要があります。Thunderbirdのアドオンに比べると、少し手間がかかる点に注意しましょう。
最大の難点は、アプリ内でもApp Store上でも、メール拡張機能専用の一覧ページが存在しないことです。多くの拡張機能は、単体アプリや他の機能を持つアプリに組み込まれている形で提供されており、Mac App Storeから探すことになります。
App StoreにはSafari拡張機能の専用カテゴリーがありますが、メール拡張機能にはそれがありません。ユーティリティカテゴリーに含まれることが多いものの、簡単に一覧表示する方法はないのが実情です。
執筆時点で最も手軽なのは、App Storeで「mail extension」や「メール 拡張機能」と検索する方法です。Safari拡張機能や無関係なアプリも一緒に表示されますが、それでも目的の拡張機能を見つけやすくなります。多くはアプリ内課金方式の無料提供ですが、買い切り型の有料アプリもあります。

インストールしたい拡張機能が見つかったら、アプリアイコンの横にある「入手」ボタンをクリックし、「インストール」を選択します。必要に応じてApple IDのパスワードを入力してください。
MacでのApple Mail拡張機能の管理方法
Safari拡張機能と同様に、メール拡張機能もmacOSでは初期状態で無効になっています。インストールしただけでは使えず、有効化が必要です。
有効化するには、「メール」>「設定」を開き、「拡張機能」タブをクリックします。ここにMacにインストール済みのすべてのメール拡張機能が一覧表示されるので、使いたい拡張機能のチェックボックスにチェックを入れ、ポップアップで「有効にする」をクリックすれば完了です。

使うのをやめたい場合は、同じ設定画面から2つの選択肢があります。まず、チェックを外せば拡張機能を無効化しつつインストール状態を維持できます。後でまた使いたくなるかもしれないなら、こちらが便利です。
一方、不要になった拡張機能はアンインストールできます。「拡張機能」タブで対象を選択し、「アンインストール」ボタンをクリックして「Finderで表示」を選択します。その後、メール拡張機能のアプリをControlキーを押しながらクリックし、「ゴミ箱に入れる」を選択します。パスワードの入力を求められたら入力してください。

MacでのApple Mail拡張機能の使い方
拡張機能の使い方は、その種類によって異なります。たとえば作成系拡張機能は新規メッセージ作成ウィンドウ内で動作し、受信箱を素早く処理するための拡張機能は、メールウィンドウのツールバーに配置されるのが一般的です。
ここでは例として、定型返信を作成できる「ReplyCube」拡張機能を使ってメールに返信する流れを見てみましょう。このタイプの拡張機能は、まず単体アプリで返信文を作成し、それをMailアプリ内で呼び出して使うという2段階の仕組みです。
ここではReplyCube自体の使い方ガイドではないため、アプリでの返信文作成手順は省略します。拡張機能を使うには、Mailで返信したいメッセージを開き、ツールバーの拡張機能アイコンをクリックします。あとはリストから使いたい返信文を選択し、送信アイコンをクリックしてメッセージを送るだけです。

拡張機能の使い方がわからないときは、開発元の公式サイトやApp Storeのアプリページを確認しましょう。スクリーンショット付きで操作方法が紹介されていることも多く、非常に参考になります。
拡張機能でApple Mailはさらに強力になる
App Storeでの発見のしやすさという課題はまだ残るものの、Apple Mailの拡張機能はメール対応をより速く、簡単に、安全にしてくれます。新規メッセージの作成から受信箱の整理まで、拡張機能はApple Mailアプリの中に強力な新機能を直接組み込めるのです。
拡張機能は便利な存在ですが、送信取り消しなど他の新機能の方が注目を集めているのも事実です。もしメール拡張機能がSafari拡張機能のように普及すれば、将来的にiOSやiPadOSデバイスへの展開も十分あり得るでしょう。
-
FilePane for Macレビュー:ドラッグ&ドロップだけで作業が完了する生産性向上ツール
PCでの作業中に、同じような単純作業の繰り返しに気づいたことはありませんか?例えば、ファイルを別の場所へ移動したいとき、いちいちファインダーを開いて移動先のフォルダを表示してからでないとファイルを動かせません。また、Twitterに写真を投稿しようとしたら画像サイズが大きすぎて、編集ツールでリサイズや切り抜きをして保存し直し、ようやくアップロード……といった経験もあるでしょう。こうした面倒な日常作業をもっとシンプルにできたら?——それを実現するのがFilePaneです。FilePaneはMac専用アプリで、システムに便利なドラッグ&ドロップ操作を追加し、ファイルをひとつドラッグするだけでさまざ
-
MacでTouch IDを設定・活用する方法|指紋の登録から削除まで徹底解説
Touch IDは、MacBookをはじめとする一部のAppleデバイスに搭載された、パスワード不要の生体認証機能です。この機能を活用すれば、Macのロック解除、アカウントへのサインイン、購入処理などを、パスワードを入力することなく実行できます。Touch IDセンサーに指を置くだけで、これらの操作がすべて完了します。 この記事では、MacBookのTouch IDについて、初期設定の方法、基本的な使い方、指紋の追加・削除の手順まで詳しく解説します。 MacのTouch IDでできること Touch IDは、従来のパスワードログインを完全に置き換えるものではありません。状況によっては、Macが