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Macのベンチマークとスピードテストのやり方|CPU・GPU・SSD性能を無料ツールでチェック

最近、Macの動作が以前より遅くなったように感じていませんか?部品のどこかに不具合があるのか、メモリ(RAM)の増設やMac本体の買い替えを検討すべきか迷っているところかもしれません。あるいはネット接続の遅さが気になっているものの、原因がブロードバンド回線なのか、それともMac側にあるのか判断できない、というケースもあるでしょう。

当サイトではMacのアップデート方法や、動作の遅いMacを高速化するためのアドバイスを多数紹介してきましたが、「本当にMacに問題があるのか、それとも単なる気のせいなのか」を見分けるのは意外と難しいものです。そんなときに役立つのが、MacBookやMacデスクトップに対して実施するベンチマークやパフォーマンステストです。

ベンチマークアプリを使えば、Macの処理速度を客観的に把握できます。GPUやCPUだけでなく、Wi-FiやEthernetの通信速度まで測定可能です。この記事では、無料で利用できるツールも含めて、おすすめのMacパフォーマンステストアプリを紹介します。

たとえばGPUのベンチマークを取れば、eGPUの導入などによってグラフィックス性能がどれほど向上するかの目安になります。また、新しいMacの購入を検討しているなら、現在使用中のマシンのスコアを測定しておき、新型モデルのレビュー時のベンチマーク結果と比較することで、期待できる性能向上の度合いを判断できます(最新のMacベンチマークについては、当サイトのレビューセクションをご覧ください)。

さらに、アップグレードの前後で同じテストを実施すれば、その変更が期待通りの効果をもたらしたのかどうかを客観的に評価できます。

以下では、さまざまな場面でMac(および個々のコンポーネント)のパフォーマンスを評価する際に私たちが実際に使用している、主に無料のアプリを紹介します。MacデスクトップやノートブックのCPU、GPU、ストレージなどのベンチマーク方法を、順番に見ていきましょう。

Macのスピードテストの実行方法

「Macの実際の速度を知りたい」「確実に遅くなったことを確認したい」という場合は、プロセッサの速度などを測定する各種テストを実行しましょう。これにより、自分のMacがどれだけ高性能なのかを具体的に把握できます。

あわせて、ストレージの速度も確認しておくことをおすすめします。なお、近年のMacはほとんどがHDDではなくSSDを採用しています。

重要な注意点として、これらのテストを実行する前に、Mac上で動作中のアプリをすべて終了しておきましょう。他のアプリが動いていると測定結果に影響する可能性があります。念のためMacを再起動してRAMを解放しておくと、より正確な結果が得られます。

それでは、活用すべきテストツールを順番にご紹介します。

MacのCPUテスト:Geekbench

プロセッサの速度をチェックするなら、Primate Labs製の「Geekbench」がおすすめです。使い方は以下の通りです。

Geekbench

Geekbench 5(9.99ドル/9.99ポンド)はMac App Store、またはPrimate Labsの公式サイトから入手できます。なお、執筆時点の最新版はGeekbench 6ですが、基本的な使い方は共通しています。

Geekbench 5(Geekbench 4からの大幅更新版)は、Macworld UKで最新のMac、iPhone、iPadをレビューする際に定番として使っているベンチマークツールです。

最新プロセッサの性能を測るうえで最も人気のあるツールであり、MacやWindows PC、iOS、Androidデバイスにも対応しているため、自分のプロセッサが他のデバイスと比べてどの程度のレベルなのかを把握できます。

これは「Macに何か不具合があるのではないか」と疑うときに特に役立ちます。同スペックのMacやプロセッサのスコアと比較すればよいのです。各プロセッサのGeekbenchスコアは、Geekbench Browserで確認できます。

Geekbench 5最大の魅力は、驚くほど操作が簡単で専門知識がほぼ不要という点です。アプリを開き、他のアプリをすべて終了したうえで「Run CPU benchmark」ボタンをクリックするだけです。

すると、CPUが「実際のアプリケーションをシミュレートする日常的なタスク」を実行する際のパフォーマンスを測定します。完了までにはCPUの速度にもよりますが、最大20分ほどかかる場合もあります。

Macのベンチマークとスピードテストのやり方|CPU・GPU・SSD性能を無料ツールでチェック

テストが完了すると結果が表示されます。プロセッサIDからマザーボード情報まで、膨大なデータに最初は圧倒されるかもしれませんが、注目すべきは上部にある2つの数字だけです。「シングルコアスコア(Single-Core Score)」と「マルチコアスコア(Multi-Core Score)」です。

シングルコアスコアは、1つのコアだけで処理を担う状況におけるMacの速度感をつかむ指標です。一方、マルチコアスコアは、複数のコアを同時に稼働させて高負荷に対応させたときの性能、つまりMacの限界性能を示します。

これらの結果はGeekbench Browser上の他のユーザーのベンチマーク結果と比較でき、自分のMacが最新世代のMacや他メーカー製品と比べてどうなのかを確認できます。現状のパソコンのパフォーマンスや、検討中のアップグレードが純粋な処理能力の面で価値があるかどうかの判断材料になるでしょう。

Macのストレージ(SSD/HDD)速度の確認方法

かつては、4GBのフォルダをコピー&ペーストして複製にかかる時間を計測する方法でストレージの速度を確認していました。しかしこの方法は現在通用しません。AppleがAPFS(Apple File System)を導入して以降、フォルダの複製は実体のコピーではなく、元ファイルへのエイリアス(参照)を作成しているだけだからです。

したがって、Mac内蔵ストレージの速度を正確に判断するには、「Blackmagic Disk Speed Test」や「AJA System Test Lite」(Mac App Storeから無料でダウンロード可能)といったツールを使い、HDDやSSDの読み書き速度を直接測定するのが確実です。

Blackmagic Disk Speed Test

無料の「Blackmagic Disk Speed Test」は、もともと動画編集者が大容量ファイルを扱えるストレージかどうかを判定するために開発されたツールですが、非常に使いやすいことでも知られています。

アプリをダウンロードして起動し、Macに複数のドライブがある場合は対象ドライブを選択(歯車アイコンをクリック)し、「START」ボタンを押すだけでベンチマークが始まります。測定精度を高めるため、他のベンチマークテストと同様に、テスト中は他のアプリを一切起動しないようにしましょう。

Macのベンチマークとスピードテストのやり方|CPU・GPU・SSD性能を無料ツールでチェック

「Will it Work?」「How Fast?」のチャートには多くのデータが表示されますが、これらは主に動画編集者向けの情報です。一般ユーザーが注目すべきは、上部の大きなゲージに表示される数値です。左側が書き込み速度(Write Speed)、右側が読み取り速度(Read Speed)で、それぞれファイルの保存速度と、アプリやファイルの読み込み速度の目安となります。

MacのGPUパフォーマンスの確認方法

最後にグラフィックス性能について解説します。ここではMaxon社の「Cinebench」をよく利用しています。これも無料ソフトで、Geekbenchと同様にCPUのテストができることに加え(ただしオンラインでの結果比較機能はありません)、OpenGLとMetalのテストによってグラフィックカードのベンチマークも実行できます。

以前はCinebench R15を使用していましたが、最近R20へ更新されました(旧バージョンの結果との互換性がなくなり、過去スコアとの比較が難しくなったのはやや不便な点です)。

また、「Unigine Valley」も併用しています(Unigine公式サイトからダウンロードできます)。Unigine Valleyはゲームエンジンを用いたテストで、手軽に試すなら「Extreme HD」プリセットを選択し、起動後にBenchmarkをクリックします。

Cinebench R20

Cinebench R20の使い方は以下の通りです。

グラフィックカードの性能をテストする項目はいくつかあります。ひとつは、ライト、反射、影、シェーダーを含む2,000個のオブジェクトからなる3Dシーンをレンダリングするテストです。さらに、OpenGLとMetal(Appleのハードウェアアクセラレーション対応3DグラフィックスAPI)向けのテストもあります。これらのテストでは、薄暗い街路を3Dカーが駆け抜ける映像が表示され、グラフィックカードが約100万ポリゴンを一度に処理できるかが試されます。

テスト終了後にはフレームレート(fps)とスコアが表示され、数値が高いほど優秀です。優れたスコアの事例も公開されていますが、MaxonにはGeekbenchのような検索しやすいスコアデータベースがない点には留意しましょう。

Macのベンチマークとスピードテストのやり方|CPU・GPU・SSD性能を無料ツールでチェック

テストの実行はとても簡単です。Cinebenchを起動し、画面左上のOpenGLテスト横の「Run」ボタンをクリックするだけ。テストが自動的に進行し、最終結果がRunボタンの隣に表示されます。

もし新しいMacの購入を検討しているなら、ぜひ当サイトのMac買い替えガイドも参考にしてください。

Macの良好なベンチマークスコアの目安

2019年秋に発売されたMac Proは、非常に印象的なベンチマークスコアを記録することが期待されていました。それまでの時点では、以下の2台のハイスペックMacが、ハイエンドクラスの性能水準を知るよい目安となっていました。

2019年4月には、3.6GHz 8コア第9世代Core i9、16GB RAM、Radeon Pro Vega 48 GPU、512GB SSDを搭載したiMacをベンチマークしました。結果は以下の通りです。

  • Geekbench マルチコア:33,484
  • Cinebench R20:4,265
  • Unigine Valley:2,287

また2019年6月には、2.4GHz 8コアCore i9(第9世代Coffee Lake)、32GB RAM、Radeon Pro Vega 20(4GB VRAM)、4TB SSD(BTOカスタマイズ)を搭載した15インチMacBook Proをベンチマークしました。

  • Geekbench マルチコア:31,066
  • Cinebench R20:3,222
  • Unigine Valley:3,369
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