macOSでTraceroute(トレースルート)を実行・活用する方法
Macには、ネットワーク接続の問題を診断するために設計された「traceroute(トレースルート)」というツールが標準で搭載されています。一般的なアプリというよりも診断用のユーティリティであり、Mac専用ではありませんが、多くのMacユーザーにとって非常に役立つ存在です。
tracerouteを使えば、ネットワーク接続がどれほど不安定なのかを分析したり、Macから特定のWebサイトへトラフィックがどのような経路をたどって届くのかを確認できます。インターネットの仕組みや、コンピュータがどのようにコマンドを使って画面上のWebサイトへ到達するのかを目で見て学べる、教育的な側面もあるツールです。
ただし、tracerouteが表示できるのはホスト名またはIPアドレス程度の情報に限られます。ネットワークインターフェースなどの詳細情報は得られないため、さらに深い調査が必要な場合は、他の診断ツールと組み合わせて使いましょう。
方法1:ネットワークユーティリティからTracerouteを開く
1つ目の方法は、すべてのMacに標準搭載されている「ネットワークユーティリティ」アプリを使うやり方です。このアプリは以下の場所に保存されています。
/System/Library/CoreServices/Applications/
Finderを開いて「移動」→「フォルダへ移動」を選択し、上記のパスを入力して「移動」をクリックします。表示されたフォルダの中から「ネットワークユーティリティ」を起動してください。Spotlight検索(Command + スペース)で「ネットワークユーティリティ」と入力して直接開くことも可能です。
アプリを起動したら、上部にある複数のタブの中から「Traceroute」タブをクリックします。あとは、接続状況を確認したい任意のWebサイトのアドレスを入力すれば、診断が始まります。
方法2:ターミナルからTracerouteを実行する
もう1つの方法は、Macに標準搭載されている「ターミナル」アプリを使うやり方です。Finderを開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」の順にクリックして起動します。
ターミナルでは、目的に合った正確なコマンドを入力する必要があります。以下のコマンドを実行しましょう。
traceroute ホスト名
「ホスト名」の部分には、接続を確認したいサーバー名やWebサイトのドメイン名(例:google.com)を入力します。任意のサイトやサーバー名を自由に指定できます。
結果が表示されるまでには多少時間がかかることがあります。「*(アスタリスク)」が表示された場合は「リクエストがタイムアウトした」ことを意味するので、焦らず待つのがポイントです。
Tracerouteの動作が遅い理由
MacをはじめとするApple製品は高速で、求めたものを瞬時に提供してくれるのが魅力ですが、tracerouteは数少ない「時間のかかる」機能のひとつです。これは、tracerouteがICMPメッセージに依存しており、通常の「ファストパス」ではなく、遅延が発生しやすい「スローパス」で動作するよう設計されているためです。
過去の履歴は残らない点に注意
また、tracerouteには履歴機能がなく、確認できるのは「その時点での」接続状態のみです。例えば、ある日はWebサイトへの接続に失敗していても、前日に成功していた場合、前日どの経路を使って接続できていたのかを後から確認することはできません。必要に応じて、実行結果をテキストファイルなどに保存しておくと安心です。
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