MacにWindows 10をインストールする完全ガイド|Boot Campでデュアルブート環境を作ろう
はじめに:なぜMacにWindowsが必要なのか
現在では各OSの性能差はほとんどなく、どのOSを選んでも快適なデジタルライフを送ることができます。それでも、Macユーザーの中には「特定のWindowsアプリだけはどうしても使いたい」という場面があるでしょう。CrossOverやWineskinといった優れた互換レイヤーもありますが、できることには限りがあります。特にゲームを動かしたい場合や、ハードウェアに直接アクセスする必要があるアプリでは、エミュレーションや仮想化では力不足になることがあります。
そんなときに頼れるのが、Macのハードウェア上に本物のWindowsをネイティブインストールする方法です。この記事では、MacにWindows 10を独立した起動パーティションとしてインストールする手順を詳しく解説します。
Boot Camp:必要なツールはこれひとつ
まず最初に行うのは、Windowsのインストール用ISOイメージの入手です。Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。なお、Macからアクセスすると「Windows 10はこのシステムと互換性がありません」と表示されることがありますが、心配はいりません。ページを下にスクロールすれば、ISOファイルのダウンロードリンクが見つかります。
macOSと並べてWindowsをインストールするための純正ツールが「Boot Campアシスタント」です。Boot CampはmacOSのユーティリティフォルダに収録されており、「アプリケーション → ユーティリティ」と辿るか、Finderの任意の画面で「Command + Shift + U」を押すことで素早く開けます。
補足: Boot Campアシスタントは当初、XP・Vista・Windows 7をサポートしていました。バージョン4.0(OS X 10.6〜10.8搭載)はWindows 7のみ対応し、途中リリースされた5.0は公式にはWindows 7と8のみのサポートでした。6.0になってようやくWindows 10が正式にサポートされるようになりました。
作業前に用意するもの
- 40GB以上の空き容量がある対応Mac(余裕があれば多いほど安心)
- 8GB以上のUSBメモリ
- Windows 10などのWindowsインストール用ISOファイル
- インストールするWindowsバージョンの正規ライセンスキー
作業前の注意: この手順は十中八九問題なく完了しますが、万が一に備えて、システムディスク全体のバックアップを必ず取得しておいてください。
Boot Campアシスタントでの作業手順
Boot Campアシスタントを起動すると、実行したい操作を選択する画面が表示されます。主な項目は以下の3つです。
1. Windows 7以降のインストールディスクをUSBに作成
最初の項目は、Windows 7以降のインストールディスクをUSBメモリに作成するかどうかの選択です。
2. 最新のWindowsサポートファイルをダウンロード
次の項目は、最新のWindowsサポートファイルのダウンロードです。これらのファイルによって、インストール後のWindowsがMacのハードウェアを正しく制御できるようになります。チェックを入れておけば、ファイルがインストール用USBに書き込まれ、Windowsのセットアップ後にターゲットパーティションへ自動的に展開されます。
3. Windows 7以降をインストール
3番目の項目が実際のインストール処理です。システムディスクにWindows用パーティションを作成できるだけの空き容量がない場合、この項目はグレーアウトして選択できません。
空き容量があり、すべての項目にチェックが入っていれば準備完了です。「続ける」をクリックすると、ISOファイルとインストール先のUSBメモリを指定するよう求められます。
パーティションの割り当て方
ドライブが1台だけで、システムディスクに十分な空きがある場合は、ここでハードディスクのパーティション分割を行います。スライダーをドラッグして、Windowsパーティションに割り当てる容量を決めましょう(筆者はいつも半々にしています)。これで設定は完了です。
複数のドライブが接続されている場合は、そのドライブにWindowsをインストールする選択肢も現れます。個人的には、アプリやデータのためのスペースをたっぷり確保できる、独立したドライブへのインストールをおすすめします。
準備が整ったら「インストール」を押します。USBメモリへのコピー処理が始まります。
Windowsのインストールとドライバの導入
USBメモリには、Windowsのインストールイメージと、Windowsインストール後に導入するApple製ハードウェアドライバが書き込まれます。その後、パーティション分割とインストールが開始され、ご存じのとおり時間のかかるWindowsのセットアッププロセスが進行します。地域やキーボードの言語などを選択し、Windowsのプロダクトキーの入力も求められます。
続いて「Windowsのインストール先」を尋ねられます。パーティションには「BOOTCAMP」という名前が付けられているので、どれが目的のパーティションかすぐに判別できます。画面下部のボタンでそのパーティションをフォーマットし、選択した状態で「次へ」をクリックすれば、あとはインストールが完了するのを待つだけです。
Windowsのインストールが完了すると、自動的に再起動が行われます。通常は、新しいWindowsの初回起動時にApple製ドライバのインストールが自動的に促されます。もし自動で始まらない場合は、Windows側からUSBメモリを開き、「BootCamp」フォルダ内の「setup.exe」を実行すれば、Macのハードウェアに必要なドライバがすべてインストールされます。
以上で作業は完了です。
WindowsとmacOSを切り替える方法
以降は、システム環境設定でWindowsの起動ディスクを選択して再起動するか、電源投入時にOptionキーを押し続けて起動するOSを選ぶことで、簡単にWindowsを起動できます。
まとめ:安全第一で作業を
ご覧のとおり、この方法ならトラブルなくインストールできる可能性は高く、深刻なトラブルに発展することはまれです。とはいえ「安全第一」の原則では、問題を防ぐには、そもそも問題が起こり得ない状況を作ることが何より重要です。
日々の業務で使っている稼働中のマシンのパーティションを変更する前に、必ず堅牢なバックアップを作成しておきましょう。おそらく何も起こらないでしょうが、このステップを省略する前に一度自問してみてください。「どんなに確率が低くても、そのリスクを取る覚悟はあるか?」と。さらに良いのは、予備のドライブがあるならシステムドライブのパーティション分割自体を避け、丸ごと別ドライブにインストールしてしまうことです。
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