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macOSのルートバグを修正する方法――ハッカーがMacにアクセスするのを防ぐ対策

本記事では、macOS High Sierraで発見された「rootアクセスの脆弱性」への対処方法を解説します。macOS 10.13から10.13.1へアップグレードすると、Appleの修正が一時的に無効になるという最新情報にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

2017年11月28日(火)、macOS High Sierraにおいて、パスワードなしでroot権限を取得できてしまう重大なセキュリティ脆弱性が発見されました。この脆弱性を悪用されると、第三者がユーザー名に「root」と入力するだけで、あなたのMacの設定を自由に変更できてしまいます。

具体例を挙げると、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」を開き、ユーザー名に「root」と入力してパスワード欄を空のままにすると、管理者権限が付与されてしまうのです。これにより、ユーザーパスワードの変更、アプリダウンロード設定の改ざん、キーチェーンデータへのアクセスなどが可能になります。

最初のログイン試行は失敗しますが、何度も繰り返し試行すると、最終的にアクセスが許可されてしまう点が厄介です。

ただし、この攻撃には物理的にMacへアクセスできることが前提となります。悪意のある人物が直接Macに触れる可能性が低い環境であれば、過度に心配する必要はないでしょう。ただし、すでに遠隔操作でMacに侵入されているケースでは、この脆弱性経由で設定を変更されるリスクもゼロではありません。

米Macworldの編集スタッフが、macOS High Sierra 10.13.1が動作するMacBook Proで実際にrootログインを試したところ、ログインに成功しました。なお検証によると、この問題は別のユーザー名で一度Macにログインした後でのみ発生するようです。

起動時に表示されるログイン画面で「root」と空のパスワードを使うことはできません。このハッキング手法は、すでにMacにログインしている状態でのみ機能します(もちろん、強固なパスワードを設定しておくことが大前提です)。

私たちが独自に検証したところ、6回目の試行でrootログインが受け入れられました。

Appleは速やかに声明を発表し、修正作業を進めていることを確認しました。「本件に対処するソフトウェアアップデートを作成中です。それまでの間、rootパスワードを設定することで、Macへの不正アクセスを防止できます。Rootユーザーを有効化してパスワードを設定する手順については、こちらの案内をご参照ください。すでにRootユーザーが有効になっている場合は、『ルートパスワードを変更』の項目に従い、空のパスワードが設定されていないことをご確認ください」

Appleによる公式修正

Appleは数日以内に修正プログラムを公開すると予想されていましたが、実際には問題が指摘されてから24時間以内にパッチが提供されました。

Appleは次のように述べています。「セキュリティエンジニアが火曜日の午後にこの問題を認識して以来、直ちにアップデートの開発を開始しました。水曜日午前8時の時点でアップデートのダウンロードが可能となっており、本日中に最新版(10.13.1)のmacOS High Sierraを実行しているすべてのシステムへ自動的にインストールされます」

当然ながら、このパッチを適用するためにアップデートすることを強くおすすめします。ただしガーディアン紙が指摘したように、このパッチ自体が新たな問題を引き起こす可能性があります。一部のユーザーがファイル共有に接続できなくなるというものです。

Security Update 2017-001の詳細

Appleは2017年11月29日、macOS High Sierra 10.13および10.13.1向けに「Security Update 2017-001」を公開しました。

リリースノートによると、このセキュリティアップデートにより、攻撃者が管理者のパスワードを入力せずに管理者認証をバイパスできるルートバグの問題が解消されています。

また、Appleは最近macOS High Sierra 10.13から10.13.1へアップデートした場合、セキュリティアップデートが正しく適用されていることを確認するため、Macを再起動するよう推奨しています。

自分のMacにSecurity Update 2017-001がインストールされているか確認したい方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. アプリケーションフォルダ内のユーティリティフォルダにある「ターミナル」を開きます。
  2. 「what /usr/libexec/opendirectoryd」と入力してReturnキーを押します。
  3. Security Update 2017-001が正常にインストールされていれば、以下のいずれかのプロジェクトバージョン番号が表示されます。
  • macOS High Sierra 10.13の場合:「opendirectoryd-483.1.5」
  • macOS High Sierra 10.13.1の場合:「opendirectoryd-483.20.7」

Appleはこの問題について謝罪の声明を発表しました。「セキュリティはすべてのApple製品にとって最優先事項ですが、残念ながら今回のmacOSのリリースでつまずいてしまいました。この脆弱性を含んだ状態でリリースしてしまったこと、そして多くのMacユーザーにご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします。お客様にはより良い品質をお届けすべきです。再発防止のため、開発プロセスの監査を実施しています」

macOS 10.13.1へアップデートすると脆弱性が再発?

前述のファイル共有の問題に加え、Appleのセキュリティ修正にはさらなる問題があることが判明しました。macOS 10.13.1へアップグレードすると、修正が元に戻ってしまうのです。アップデート処理が完了した時点で、Macは再びルートアクセスの脆弱性にさらされることになります。

ただし、これは致命的な問題ではありません。次にMacを再起動すれば、修正が再度適用され、ハッキングの脅威から守られるからです。しかし、頻繁に再起動しない方も多いでしょう。アップデート後は必ず再起動を実行しておくことをおすすめします。

Appleはこの問題を認め、サポートページのアドバイスを更新しました。「最近macOS High Sierra 10.13から10.13.1へアップデートした場合は、セキュリティアップデートが正しく適用されていることを確認するため、Macを再起動してください」

その後、AppleはmacOS High Sierra 10.13.2を公開し、問題の根本的な解決を図っています。

自分でルートセキュリティ問題を修正する手順

Appleの修正プログラムで問題は解決するはずですが、何らかの理由でインストールできない・したくない場合は、以下の手順でrootパスワードを手動設定することにより対処できます。

  1. Finderを開きます。
  2. メニューバーの「移動」>「フォルダへ移動」をクリックします。
  3. テキストボックスに「/System/Library/CoreServices/Applications/」と入力します。
  4. 「移動」をクリックします。
  5. Command+スペースキーでSpotlightを開きます。
  6. 「ディレクトリユーティリティ」を検索して開きます。
  7. 鍵アイコンをクリックして、変更できる状態にします。
  8. ポップアップウィンドウに名前とパスワードを入力します。macOSのルートバグを修正する方法――ハッカーがMacにアクセスするのを防ぐ対策
  9. 「設定を変更」をクリックします。
  10. 「編集」をクリックします。
  11. 「ルートパスワードを変更」を選択します。
  12. 新しいパスワードを入力し、確認のためもう一度入力します。
  13. 「OK」をクリックします。
  14. 再度鍵アイコンをクリックしてロックし、これ以上変更できないようにします。
  15. ディレクトリユーティリティを終了します。

これで、誰かがrootとしてログオンしようとしても、パスワードの入力が求められるようになります。

マルウェアやハッカーからMacを守るその他の方法についても、あわせてチェックしてみてください。

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