macOSの「サービス」メニューに便利なオプションを追加して作業を高速化する方法
Macの「サービス」メニューを知らなかった方、あるいは今まで存在を無視してきた方は、そろそろ見直してみるべきときです。
サービスメニューは、選択した項目を右クリックするか、画面上部のメニューバーからアクセスできます。ここには、複雑な操作をワンクリックで実行できる便利なオプションが隠されています(Windowsのエクスプローラーの右クリックメニューに近い存在です)。
さらに嬉しいことに、カスタムアクションを簡単に追加することで、サービスメニューを自分仕様にカスタマイズすることも可能です。まずはメニューの基本を詳しく見てから、追加方法を解説していきます。
サービスメニューの実際の使い方
任意のアプリでサービスメニューを表示する手順は以下の通りです。
- メニューバーでアプリ名(Appleロゴの隣)をクリックします。
- 表示されたメニューから「サービス」を選択します。
どのアプリでも、サービスメニューは他のアプリの機能を「借りてくる」ことで、実行中のタスクにより多くの選択肢を提供してくれます。
例えば、ブラウザでテキストの一部を選択すると、辞書アプリで調べる、読み上げてもらう、付箋ノートにするといったオプションが表示されることがあります。これらの操作はすべて、現在のアプリを離れることなく実行できます。
表示されるアクションは、Macにインストールされているアプリにも依存します。例えばEvernoteがインストールされていれば、選択したテキストをEvernoteに追加するオプションも登場します。
では、テキストのブロックではなく人の名前を選択した場合はどうでしょうか。この場合、サービスメニューからSkypeで相手に電話をかけたり、SMSを送信したりすることができます。
これらの例からわかるように、サービスメニューはコンテキスト(状況依存)メニューです。つまり、表示中のアプリ、実行中のタスク、そしてMacにインストール済みのアプリによって内容が変化します。現在のタスクに関連するオプションがない場合は、メニューが空になっていることも珍しくありません。
また、そのアプリ自体がサービスに対応していない場合、サービスメニューは常に空のままになります。
サービスの有効化・無効化
サービスメニューに何を表示するかを管理するには、任意のアプリの「サービス」メニューから「サービス環境設定」をクリックします。サービスの設定ペインが開きます。「システム環境設定 > キーボード > ショートカット > サービス」からアクセスすることもできます。
設定ペインには、各サービスの横にチェックボックスが付いた長いリストが表示されます。インストール済みのサードパーティ製アプリも、独自のサービスをこのリストに追加します。サービスは「画像」「テキスト」「ファイルとフォルダ」などのカテゴリに分類されているため、目的のサービスを見つけやすくなっています。
お察しの通り、サービスの有効化・無効化は、リスト内の該当するチェックボックスのオン/オフを切り替えるだけの簡単な作業です。設定をいじりすぎて元に戻したい場合は、「デフォルトに戻す」ボタンをクリックすれば初期状態に復元できます。
さらに、リスト内の各サービスにはキーボードショートカットを割り当てることも可能です。これにより、お気に入りのサービスを使うたびにメニューを開く手間が省けます。
ショートカットを作成するには、該当するサービスの横にある「なし」というプレースホルダーテキストをクリックします。するとテキストが「ショートカットを追加」ボタンに変わるので、それをクリックして使いたいキーの組み合わせを入力してください。これで対応するサービスにショートカットが登録されます。
サービスメニューに追加できるものは他にもある
設定ペインに表示されるデフォルトのサービスリストだけでも十分に充実していますが、以下の2つの方法でさらに拡張できます。
1. 便利なサービスを提供するアプリをインストールする
- Dictater: Mac標準のテキスト読み上げ機能を細かくコントロールできます。
- Markdown Service Tools: HTMLからMarkdownへの変換やテキストのクリーンアップなど、macOSでのMarkdown執筆を快適にします。
- SearchLink: Googleを含む複数のソースへ問い合わせた結果をもとに、テキスト用のリンクを生成できます。
- Gladys: テキスト、画像、メール、リンク、メッセージなどをドラッグ&ドロップで一時保存し、素早く取り出せるシェルフを提供します。
2. Automatorでオリジナルのサービスを作成する
macOSに標準搭載された自動化アプリ「Automator」は非常に多用途です。ワークフローを簡素化・高速化する手段を無数に提供しており、サービスもAutomatorで作成できるワークフローの一種です。以下のような例が考えられます。
- ドキュメント保存: WebページのテキストをApple Booksに送るサービス
- 文字数カウンター: 選択したテキストの文字数を数秒でカウントできるAutomatorサービス
さらなるアイデアが必要な場合は、Web上で役立つAutomatorサービスのリストを探してみましょう。時短につながるAutomatorワークフローをまとめた記事も参考になります。
なお、macOS Mojave以前の時期に書かれたオンラインチュートリアルを参考にサービスを作成する場合は、以下の点に注意してください。
- Automatorのサービスワークフローは現在「クイックアクション」という名称に変更されています。そのため、ワークフロー作成時の書類タイプでは「サービス」ではなく「クイックアクション」を選択する必要があります。
- 「ワークフローが受け取る現在の値」のドロップダウンメニューが、作成するサービスに適した入力タイプに設定されていることを確認してください。この設定は、デフォルトの「自動(なし)」に勝手に戻ってしまうことがあるためです。
サービスメニューで日々のタスクを高速化しよう
macOSのサービスメニューは、コンテキストメニューの中にひっそりと隠れているため、つい見落とされがちな存在です。しかし、一度じっくり探索して、自分のワークフローを高速化するカスタムサービスを設定してしまえば、もう手放せなくなるはずです。
サービスメニューをお好みに整えたら、小さくても便利なmacOSの隠れた機能をほかにも探してみるのもおすすめです。
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