Windows 10でドライバー署名の強制を無効にする方法【一時的・恒久的な手順を解説】
Windows 8およびWindows 10(64ビット版)では、Microsoftがドライバー署名の強制(Driver Signature Enforcement)機能を導入しました。これは、Microsoftによってデジタル署名されたドライバーのみを読み込めるようにするセキュリティ機能です。デジタル署名は、ソフトウェアの発行元やハードウェアベンダーが信頼できる存在であることをMicrosoftが検証した証となります。
しかし、すべての開発者がMicrosoftへの認証費用を支払えるわけではなく、日々公開される膨大なドライバーやプログラムをMicrosoftがすべて検証することも現実的には困難です。そのため、非公式のドライバーや古い未署名ドライバー、自作のドライバーを使用したい場合には、この機能を無効にする必要があります。本記事では、Windows 10でドライバー署名の強制を無効にする複数の方法を詳しく解説します。
ドライバー署名の強制とは
通常、Windows Update、PCメーカー(OEM)、サードパーティ製ドライバーアップデートツールなどからインストールするドライバーは、Microsoftによるデジタル署名で検証されています。デジタル署名とは、ドライバーの発行元と関連情報を証明する電子的なセキュリティマークです。Microsoftの認証を受けていないドライバーは、32ビット版・64ビット版を問わずWindows上で実行できません。これが「ドライバー署名の強制」です。未署名のドライバーをインストールするには、この機能を無効化する必要があります。
注意:この機能を無効にして、正式に署名されていないドライバーを使用・インストールすると、PCに損害を与える可能性があります。作業内容を十分に理解している場合にのみ実行してください。
方法1:スタートアップ設定から無効にする(一時的)
最も簡単な方法ですが、この方法での変更は一時的です。PCを再起動すると、ドライバー署名の強制は自動的に再度有効になります。
手順
- スタートメニュー →「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」の順に開きます。
- 「高度なスタートアップ」の下にある「今すぐ再起動する」をクリックします。
- 再起動後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進み、「再起動」ボタンをクリックします。
- PCが再起動するとオプションの一覧が表示されるので、F7キーを押してドライバー署名の強制を無効にします。


Windowsが正常に起動しない場合
新しいハードウェアやサードパーティ製アプリのインストール後に「このファイルのデジタル署名を確認できませんでした」というエラーが表示され、Windowsが正常に起動できない場合は、インストールメディアから起動して高度なスタートアップオプションにアクセスします。
- インストール画面が表示されたら、最初の画面はスキップし、次の画面で「コンピューターを修復する」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進み、「再起動」をクリックします。
- 再起動後に表示されるオプション一覧で、F7キーを押してドライバー署名の強制を無効にします。
方法2:テスト署名モードを有効にする
コマンドを実行してテスト署名モードを有効にすると、任意のドライバーをインストール・使用できるようになります。コマンドプロンプトを管理者として起動し、以下のコマンドを順番に実行してください。
bcdedit.exe -set loadoptions DISABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit /set testsigning on

その後、PCを再起動するとテストモードに入ります。デスクトップの右下に「テスト モード」という透かし表示が出ていれば成功です。これで任意のドライバーをインストール・使用できます。
テストモードを解除する場合
テストモードを解除したいときは、再度管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
bcdedit.exe -set loadoptions ENABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit /set testsigning off

実行後、PCを再起動すれば通常モードに戻ります。
方法3:ドライバー署名の強制を恒久的に無効にする
前述の方法はいずれも一時的なものですが、恒久的に無効化したい場合は以下の手順に従ってください。
まず、コマンドプロンプトを管理者として起動し、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
bcdedit.exe /set nointegritychecks on

後でドライバー署名の強制を再度有効にしたい場合は、管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
bcdedit.exe /set nointegritychecks off

補足:ドライバー署名はシステムを保護する重要なセキュリティ機能です。必要な作業が完了したら、できるだけ早く再有効化することをおすすめします。
まとめ
ドライバー署名の強制は、システムに追加の保護をもたらす便利な機能です。しかし、特定のドライバーをインストールする際には、この追加保護が障害になることもあります。本記事を通じて、ドライバー署名の強制の仕組みと、Windows 10での無効化方法をご理解いただけたなら幸いです。ご不明な点やご意見がありましたら、ぜひコメント欄でお知らせください。
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