Windows Easy Transferを使ってWindows XP・Vista・7・8からWindows 10へファイルと設定を移行する方法
Windows XP、Vista、7、8のパソコンをWindows 10にアップグレードする予定でも、Windows 10がプリインストールされた新しいPCを購入する場合でも、「Windows Easy Transfer(Windows 転送ツール)」を使えば、旧マシンや旧バージョンのWindowsから、Windows 10が動作する新しいPCへ、ファイルや設定をまとめてコピーできます。この記事では、Windows Easy Transferの設定手順をわかりやすく解説します。
Windows Easy Transferで移行できる項目
まず始めに、Windows Easy Transferで実際に転送できる項目を確認しておきましょう。
- ユーザーアカウント
- ドキュメント
- 動画
- 音楽
- 画像
- メール
- ブラウザのお気に入り(ブックマーク)
なお、プログラム(アプリケーション)自体は転送されません。新しいWindows 10 PCで使いたいプログラムは、別途再インストールする必要があります。
Windows 10での問題点と回避策
始める前に、一つ大きな問題があります。MicrosoftはWindows 10からWindows Easy Transferを削除し、代わりに有料のサードパーティ製ソフト「PCmover Express」の利用を推奨しています。データをPC間で移すためだけにお金を払いたくないというのが本音でしょう。
幸い、この問題には回避策があります。実は、Windows Easy TransferはWindows 7とWindows 8には標準でインストールされています。Windows XPまたはVistaをお使いの場合は、以下のリンクから適切なバージョンをダウンロードできます。
Windows XP用Easy Transfer: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=7349
Windows Vista用Easy Transfer: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=14179
Vista版をダウンロードしてWindows 10上で実行するとエラーが表示されます。しかし、Windows 7(64ビット)のマシンがあれば、Windows Easy Transferのプログラムが入ったフォルダをUSBメモリにコピーし、それをWindows 10上で実行すれば正常に動作します。
Windows 7(64ビット)のマシンがない場合は、フォルダを圧縮したファイルを配布しているので、そこからダウンロードしてください。32ビット版のWindows 7をお使いなら、Windows 7マシンではプリインストールされた32ビット版を実行し、Windows 10側では64ビット版をダウンロードします。64ビット版でも32ビット版のEasy Transferファイルを読み込むことができます。あとはフォルダを展開して「migwiz.exe」を実行するだけです。
旧パソコンでWETを実行する
まず、旧PC(Windows XP、Vista、7、8が動作しているPC)でWindows Easy Transferを開きます。アップグレードの場合は、旧マシン=旧バージョンのWindows(この場合はXP、Vista、7)と考えてください。
また、Windows XPまたはVistaをアップグレードする場合は、プログラムが標準搭載されていないため、Windows Easy Transferをダウンロードしてインストールする必要があります。Windows 7や8なら最初から入っているので、検索するだけで見つかります。ダウンロードリンクは上記の通りです。
ツールの説明ではXPやVistaからWindows 7への転送と書かれていますが、Windows 8への転送にも利用できます。Windows 7では「Easy Transfer」と検索すると表示されます。
まずは旧マシン(ここではWindows 7)でEasy Transferを起動します。起動するとウェルカム画面が表示され、転送できる項目の概要が確認できます。

「次へ」をクリックし、旧PCと新PC間の転送方法を選択します。Easy Transferケーブル、ネットワーク、外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブの3つから選べます。

PCをWindows 10にアップグレードする場合は、旧PCと新PCが実質同じコンピュータなので、外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブを選びます。もちろん、外部ドライブやUSBメモリが別途必要です。
2台のPC間で転送する場合は、ネットワーク接続が最適です。多くの場合、両方のPCが同じ家庭内Wi-Fiネットワークに接続されているはずだからです。自宅にネットワーク環境がない場合は、専用の「Easy Transferケーブル」を購入して使うことになります。Amazonなどで販売されています。
この記事では、最も多くの方が利用するネットワーク方式の手順を紹介します。Windows 10への転送の場合は、代わりにUSB方式を選んでください。「A network(ネットワーク)」をクリックし、これが旧コンピュータか新コンピュータかを選択します。今回は旧コンピュータから始めるので、「This is my old computer(これは古いコンピュータです)」をクリックします。

次の画面に操作手順の説明と「Windows Easy Transferキー」が表示されます。このキーは新しいコンピュータ側で入力が必要になるので、控えておきましょう。

新しいパソコンでWETを実行する
続いて、新しいWindowsマシンでWindows Easy Transferウィザードを起動します。Windows 8の場合は、スタート画面を開き、任意の場所を右クリックして右下に表示される「すべてのアプリ」をクリックします。右方向にスクロールすると「Windows システム」の下にあります。

Windows 10の場合は、前述のリンクからWindows 7(64ビット)版のWETをダウンロードするか、自分でWindows 7 PCの以下のフォルダからコピーします。
C:\Windows\System32\
「migwiz」フォルダを見つけて、USBメモリやクラウドストレージなどにコピーします。方法は何でも構いません。そのフォルダ全体をWindows 10 PCにコピーし、「migwiz.exe」をダブルクリックしてください。
その後は旧PCと同じ手順です。ウェルカム画面で「次へ」をクリックし、転送方法としてネットワークを選択し、「This is my new PC(これは新しいPCです)」を選びます。次の画面で、Easy Transferをインストール済みかどうか、あるいはWindows 7/8を使用中かどうかを指定します。

ここではWindows 7からの移行なので、「My old PC is running Windows 7 or Windows 8(古いPCはWindows 7またはWindows 8です)」を選択しました。「次へ」をクリックすると、旧PCでキーを取得するよう指示されます(すでに取得済み)。さらに「次へ」をクリックします。

旧コンピュータで取得したキーを入力して「次へ」をクリックします。まずEasy Transferプログラムの更新プログラムがダウンロードされます。

その後、旧コンピュータのユーザーアカウントがスキャンされ(数分かかります)、転送されるデータ量がMB単位で正確に表示されます。

「Customize(カスタマイズ)」リンクをクリックすると、各フォルダのサイズを確認でき、音楽や動画など転送したくないフォルダのチェックを外すこともできます。「Advanced(詳細設定)」リンクをクリックすると、エクスプローラ形式のダイアログが開き、各メインフォルダ内の特定のサブフォルダを選択・解除できます。

「Advanced Options(詳細オプション)」をクリックすると、ユーザーアカウントのマッピング方法を変更できます。両方のコンピュータでアカウント名が同じなら自動的に紐付けられますが、ここで手動で変更することも可能です。

転送の実行とアプリ設定の引き継ぎ
以上で設定は完了です。「Transfer(転送)」をクリックすれば、ファイルと設定の転送が始まります。
特に重要なのは「アプリの設定(App Settings)」です。MS Officeのような本格的なソフトをインストールして細かくカスタマイズしていた場合、Windows 10で再インストールしても、Easy Transferウィザードで事前に設定を転送しておけば、それらの設定やカスタマイズ内容をそのまま引き継ぐことができます。毎回ゼロから環境を再構築する手間が省けるのは大きなメリットです。
転送作業について質問がある場合は、コメント欄でお気軽にどうぞ。快適なWindows 10ライフをお楽しみください!
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