Windows 10タスクマネージャー完全ガイド – パートIII:スタートアップとユーザータブ
本シリーズのパートIでは、Windows 10タスクマネージャーの「プロセス」「詳細」「サービス」タブについて解説し、パートIIでは「パフォーマンス」と「アプリの履歴」タブを取り上げました。そして今回の最終回となるパートIIIでは、「スタートアップ」と「ユーザー」タブについて詳しく見ていきます。
スタートアップタブ
Windows 10のタスクマネージャーの中で最も重要なタブの一つが「スタートアップ」タブです。以前のバージョンのWindowsでは、スタートアップ項目はMSCONFIGダイアログ内に配置されていましたが、Windows 10ではタスクマネージャーへ移動されました。さらに、これまで確認できなかった詳細情報も表示されるようになっています。
画面の右上には「最終BIOS時刻(Last BIOS time)」が表示されます。これは、Windowsが読み込まれる前にシステムがBIOSフェーズにあった時間、つまりハードウェア全体を初期化するのにかかった時間を正確に示すものです。筆者の環境では15秒とやや長めですが、複数のハードディスク、ネットワークカード、多数のUSBポートなどを備えた自作PCなので許容範囲と言えます。標準的な構成のPCであれば、おそらく10秒未満に収まるはずです。
その下には、Windows 10システムに登録されているすべてのスタートアップ項目の一覧が表示されます。デフォルトでは五十音・アルファベット順にソートされていますが、個人的には「スタートアップへの影響」列で並べ替えることをおすすめします。こちらの方が実用的だからです。Windowsはいくつかの要素をもとに、「低」から「高」までのスコアを各項目に割り当てます。
たとえば筆者のシステムでは、Adobe Creative Cloudが起動時に25個もの異なるプロセスを読み込むため「高」と評価されています。左側の矢印をクリックして一覧を展開すれば、そのプログラムに含まれるすべてのプロセスを確認できます。

スタートアップ項目を無効化する方法
スタートアップ項目を無効にするのは簡単です。対象の項目を右クリックし、「無効化」を選択するだけです。

ただし注意点として、スタートアップ項目はひとまとまりの単位としてのみ有効/無効を切り替えられます。展開しても、特定のプロセスや実行ファイルだけを選んで無効化することはできません。項目が何を指しているのか分からない場合は、「オンライン検索」を選択すれば、インターネット上の情報から正体を調べることができます。
また、このスタートアップタブは、Windowsのクリーンブートを行う際にも活躍します。クリーンブートとは、システム上で動作する特定のプログラムやプロセスに問題を絞り込むためのトラブルシューティング手法であり、原因不明の不具合を調査するときに非常に役立ちます。
ユーザータブ
最後は「ユーザー」タブです。ここでは、システム上の各ユーザーが現在どのプロセスを実行しているかを確認できます。

このタブが真価を発揮するのは、複数のユーザーアカウントを持つPCを使っている場合です。単一ユーザー環境では自分のアカウントが表示されるだけで、「パフォーマンス」タブとほぼ同じ情報しか見られません。しかし、複数のユーザーが同時にログオンしていて、他のユーザーがプログラムを開きっぱなしにしている場合でも、どのアプリがPCのリソースを消費しているのかを素早く把握できます。
さらに、管理者権限を持っていれば、他のユーザーのタスクを強制終了させ、リソースを解放することも可能です。ただし、他のユーザーのデータ損失につながる恐れがあるため、他人のプロセスを終了させる際は十分な注意が必要です。
以上で、Windows 10タスクマネージャーの解説は完了です。登場から数十年経つ今なお現役であるのも納得の、PCやシステムに関する有益な情報をリアルタイムで提供してくれるツールです。トラブルシューティングの際にはぜひ活用してみてください。
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