知られざるWindowsの10個のスーパーパワーとその活用方法
Windowsは過度に簡素化されてしまったと感じる人もいますが、それでもWindowsが極めて複雑なオペレーティングシステムであることは誰も否定できません。その隅々に至るまで、最も熱心なWindowsファンでさえすべてを探索し尽くしたわけではありません。
つまり、Windowsには実に魅力的な機能が数多く搭載されていますが、その多くは一般ユーザーが意図せずシステムを壊してしまわないよう、隠されています。
本記事では、こうした機能を「スーパーパワー」と呼びます。パワーユーザーを自認する方なら、ぜひ知っておく価値があります。実際には、パワーユーザーである必要すらありません。Windowsをもっと自由にコントロールしたいと考えている人なら、誰でもこれらのコツを活用できるはずです。
1. パワーユーザーメニュー
Windows 8.1や10では、スタートメニューボタンを右クリックできることをご存じでしたか? すると代替のスタートメニューが表示されます。正式名称は「パワーユーザーメニュー」で、このメニューが日々の作業を格段に効率化してくれるでしょう。
簡単に言えば、このメニューはWindowsで最も使用頻度の高いメンテナンスツールのクイックランチャーと考えることができます。コントロールパネル、プログラムと機能、コマンドプロンプト、ネットワーク接続といった有名なツールへ、即座にアクセス可能です。
さらに、デバイスマネージャー、イベントビューアー、ディスクの管理、モビリティセンター(後述します)など、あまり知られていないものの同様に重要なツールにもアクセスできます。設定アプリを何度も操作したり、検索機能を使ったりする代わりに、次回からパワーユーザーメニューを活用してみてください。
プロのヒント: Windows + X のキーボードショートカットを使えば、さらに素早くパワーユーザーメニューを開けます。Windows 10の操作性を最適化する最良の方法の一つです。
2. ゴッドモード
従来のコントロールパネルは、前述のパワーユーザーメニューからWindows 10でもアクセスできますが、Microsoftがそれを廃止し、よりシンプルな設定アプリへ移行させようとしているのは周知の事実です。
ただ、コントロールパネルにも設定アプリにも共通する課題があります。それは、目的の設定にたどり着くまでのクリック数が多すぎることです。検索すれば速いのは確かですが、設定名が分からない場合はどうでしょうか? 利用可能な設定をすべて一覧で確認したい場合は?
シンプルでありながら実用的なWindowsのテクニックの中で、ゴッドモードは特に優れたものの一つです。通常は不可能な操作が可能になるからではなく、コントロールパネルの全項目を一度に、整理された見やすいレイアウトで表示してくれるからです。
興味が湧きましたか? Windowsでゴッドモードを有効にする方法は非常に簡単です。一般ユーザーにはコントロールパネルで十分ですが、上級者ならゴッドモードへ切り替えて後悔することはないはずです。
3. Windows Administrator(組み込みAdministratorアカウント)
Windows Vista以降、新しいプログラムのインストールやシステム設定の変更を行うたびに、ユーザーアカウント制御(UAC)のポップアップが表示されます。それだけでなく、「管理者として実行」しないと正常に動作しないプログラムも存在します。
共有PCや機密データを扱うPCにとっては有効なセキュリティ対策ですが、長期的には煩わしく感じることがあります。特に、すでに管理者権限を持つアカウントを使用している場合はなおさらです。
以前のWindowsには「Windows Administrator」というアカウントが存在し、このアカウントは権限確認なしですべての操作が可能でした。現在のWindowsにも依然として存在していますが、安全性のため非表示になっています。
もちろん、必要であれば有効化できます。利便性が高いことは間違いありませんが、自分が何をしているのかを十分に理解していることが前提です。一般ユーザーにとって、このアカウントの使用は重大なセキュリティリスクとなる点に注意してください。
プロのヒント: 万一Administratorアカウントのパスワードを忘れてしまっても、復旧方法はいくつか存在します。
4. ノートPC向けモビリティセンター
モビリティセンターを使ったことがないノートPCユーザーなら、これは嬉しい発見になるでしょう。Windows Vistaの時代から搭載されているにもかかわらず、その存在を知らない人が多いのが実情です。非常に便利な機能なのに、もったいない話です。
端的に言えば、モビリティセンターはノートPCに関連するシステム設定を1つのウィンドウに集約して表示する機能です。最低限、画面の明るさ、音量、バッテリー、外部ディスプレイのオプションが確認でき、機種によってはさらに多くの項目が表示されます。
アクセスする最も簡単な方法は、パワーユーザーメニュー(前述)を開いて「モビリティセンター」を選択することです。または、設定アプリから「システム > 電源とスリープ > 電源の追加設定 > Windowsモビリティセンター」と進んでも開けます。
5. キーボードショートカットによる快適操作
繰り返しになりますが、Windowsは複雑なOSです。Windows環境で育った人にはそう感じられないかもしれませんが、毎日無意識に行っている操作の中には、ショートカットで大幅に時短できるものが数多くあります。
例えば、Wordで文書を保存するとき、マウスで「ファイル」→「保存」とクリックしていませんか? Ctrl + S を押すだけで済むのです。操作の手間が減り、今後数年間の保存回数を考えれば、積み重ねでかなりの時間を節約できます。
キーボードショートカットは、Windows初心者から脱却するための最短ルートです。しかも、利用可能なショートカットは実に豊富に存在します。まずは重要度の高いものから、Windowsショートカットのガイドで集中的に学んでみましょう。
そのほかにも、「Windowsキー」を活用した技、キーボードによるナビゲーション操作、プログラム起動用ショートカットなど、覚える価値のあるものはたくさんあります。Windowsの最も過小評価されている魅力を見逃さないでください。
6. アプリやプログラムの画面録画(Game DVR)
Windows 10の注目新機能の一つがGame DVRです。これまで画面やアプリの動作を録画するには、サードパーティ製の録画ツールが必要でした。悪くはありませんが、標準機能として備わったのは大きな進歩です。
Game DVRは本来、ゲームプレイを記録するための機能です(名称の由来もそこにあります)。しかし、ゲーム以外のアプリケーションにも利用できます。
使い方は簡単です。録画したいアプリを前面に表示した状態で Windows + G を押すだけです。小さなツールバーが表示され、Game DVRを呼び出すかどうか尋ねられるので、「はい」をクリックします。この確認はアプリごとに最初の1回だけです。
ツールバーが開いたら、前面のアプリに対してスクリーンショットの撮影や動画の録画が行えます。ツールバーは画面上で自由に移動でき、最長2時間の録画に対応していますが、録画対象はアプリ自体のみです。
なお、全画面キャプチャには対応しておらず、セキュリティ上の理由からシステムレベルのアプリでは利用できません。録画した動画は、既定ではユーザーフォルダ配下の「Videos/Captures」フォルダに保存されます。
7. タスクバーの秘密のナビゲーター
筆者を含め、多くのユーザーはすっきりとしたタスクバーを好みます。不要なツールバーを外し、余計な要素を排除すれば簡単に実現できます。
しかし、あえて残す価値のあるものが一つあります。それが「デスクトップ」ツールバーです。
このツールバーはオールインワンのナビゲーターとして機能し、どこからでもシステム上のほぼすべてのファイル、フォルダー、設定へアクセスできます。階層構造で整理されているため、コンパクトでごちゃごちゃしません。
有効にするには、タスクバーを右クリックして「プロパティ」を選択し、「ツールバー」タブを開きます。「デスクトップ」にチェックを入れて「OK」をクリックすれば、タスクバーに表示されます。これでプロのようにシステム内を自在に移動できるようになります。
8. エクスプローラー活用術
次に紹介するのは単一のテクニックではなく、複数の技の集合体です。ただし、エクスプローラーはWindowsの中核を担うアプリケーションなので、これらをマスターすれば操作性が大きく向上します。
例えば、エクスプローラーがフリーズした経験はありませんか? 通常はPCの再起動で対処しがちですが、もっと速い方法があります。Shift + Ctrl を押しながらタスクバーを右クリックし、「エクスプローラーの終了」を選択すれば、エクスプローラーだけを即座に再起動できます。
また、基本のショートカットを覚えておくのも有効です。Windows + E(エクスプローラー起動)、Alt + ←(戻る)、Alt + →(進む)、Alt + D(アドレスバーへフォーカス)、Alt + Enter(プロパティ表示)、F2(名前の変更)などが代表的です。
さらに、ファイルをアドレスバーへドラッグする、ファイルにタグやコメントを付ける、チェックボックスを表示するなどの応用テクニックもあります。これらを習得することが、Windowsパワーユーザーへの近道となります。
9. PowerShellはコマンドプロンプトより強力
Windowsユーザーにコマンドラインほどの力を与えてくれるツールはほかにありません。コマンドプロンプトひとつで、日常業務の多くを自動化・効率化できます。
しかし、コマンドプロンプトがどれほど強力でも、PowerShellには及びません。PowerShellはより高度なコマンドライン環境で、コマンドプロンプトでは実現困難な処理もこなせます。客観的に見て、PowerShellの方が優れています。
初めて耳にした方は、まずPowerShellの入門記事から始めるのがおすすめです。何ができるのか、なぜ使うべきなのかが分かります。その後、実用的なPowerShellコマンドをいくつか試してみると良いでしょう。
そこまで理解できれば、本格的にPowerShellを学ぶかどうかを判断できるはずです。パワーユーザーなら、きっと深く掘り下げたくなるでしょう。
PowerShellを開く最も簡単な方法は、Windows + R で「ファイル名を指定して実行」を開き、「powershell」と入力してEnterキーを押すことです。
10. 目的のレジストリキーへ一発ジャンプ
Windowsは「レジストリ」と呼ばれる仕組みと深く結びついています。レジストリとは、OSや各種プログラムの動作を制御するための膨大な設定値の集合体で、Windows特有の構成管理方式です。
実は、どのユーザーでも標準搭載の「レジストリエディター」を使ってレジストリを編集できます。改良の余地はあるものの、シンプルで習得しやすく、十分実用的なツールです。
レジストリの編集だけでも、さまざまなカスタマイズが可能です。ただし、扱いを誤って重要な設定を変更すると、システムが不安定になる恐れがある点には十分注意してください。編集前にバックアップを取る習慣をつけましょう。
そんな中、レジストリを頻繁に編集する上級者にとって必須と言えるツールが「Registry Key Jumper」です。キーのパスをテキストでコピーするだけで、任意のレジストリキーへ直接ジャンプできます。階層を手動でたどる手間がなくなります。
その他のスーパーパワーは?
この記事が、Windowsに眠る素晴らしいけれどあまり知られていないテクニックの発見につながれば幸いです。すでにご存じのものはいくつありましたか? 初めて知ったものは? ぜひ感想をお聞かせください。
とはいえ、ここで挙げたのは網羅的なリストではありません。今度はあなたの番です。ほかにどんなWindowsのスーパーパワーをみんなに知ってほしいですか? ぜひコメント欄であなたの知識を共有してください!
画像クレジット: Magic Book by Johan Swanepoel via Shutterstock / Copy Keyboard Shortcut by Radu Razvan via Shutterstock
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