Windows 10のスタートアップフォルダーにアクセスする方法【完全ガイド】
Windowsのスタートアップフォルダーは、かつてスタートメニューから簡単にアクセスできた重要なフォルダーでした。その歴史はWindows 95までさかのぼり、このフォルダー内に置かれたプログラムは、パソコンの電源が入るたびに自動的に起動して実行されていました。
昔のWindowsでは、パソコンを起動するとautoexec.batというバッチファイルが検索され、実行される仕組みになっていました。MS-DOSに詳しいユーザーであれば、テキストエディターでこのファイルを編集し、お気に入りのプログラムをWindowsと一緒に起動するよう設定することができました。これにより、パソコンの起動時に必要なアプリケーションがすべて準備された状態で使えたのです。
autoexec.batはWindows NTの時代まで使われ続けましたが、Microsoftはユーザーをコマンドライン環境から離れさせ、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)による操作へと移行させたいと考えていました。そのため、後続のOSバージョンではautoexec.batが不要となり、最終的には完全に廃止されました。しかし、Windows 10においてもスタートアップフォルダーは今なお存在しています。
Windows 10のスタートアップフォルダーへのアクセス方法
Windows 95以前の時代、パソコンに何らかの操作をさせるには、バッチファイルやコマンドラインインターフェースが不可欠でした。今では当たり前になったクリック可能なアイコンなどは存在せず、例えばMicrosoft Wordを起動するにも、コマンドラインインタープリターを開いてwinword.exeと入力する必要がありました。
Windows 95では依然としてコマンドラインでほぼすべての重要な操作が可能でしたが、GUIを使った方がはるかに簡単になりました。Program Filesフォルダーを開けば、実行したいプログラムの名前が付いたアイコンが並んでおり、ダブルクリックするだけでプログラムが起動します。
Windows 95は、プログラムへのアクセス方法を変える第一歩となりました。今日では、アイコンをクリックしてプログラムを起動するのが一般的になり、最初からこうだったかのように感じられます。コマンドでプログラムを開く人はほとんどいません。興味深いことに、Windows 10ではPowerShellの普及により、コマンドライン操作が小規模ながら復活しつつあります。
スタートメニュー内のスタートアップフォルダー
スタートメニューはWindows 95で初めて導入され、現在のWindows 10のものと少し似ています。デスクトップ左下のスタートボタン(Windowsアイコン)をクリックすると表示される小さなポップアップメニューです。Windows 95では、ここにスタートアップフォルダーが配置されていました。
Windows 8の登場時、Microsoftはスタートメニューを廃止することを決めました。機能自体はOSにすべて残っていましたが、目的の項目を見つけるのが格段に難しくなり、プログラムの自動実行設定も別のアプローチへ誘導しようとしていました。
しかし、ユーザーコミュニティからの反発は非常に大きく、Microsoftの思惑とは裏腹に、Windows 10でスタートメニューはひそかに復活しました。
Windows 10のスタートアップフォルダーはWindows 7のものと似ていますが、同じ方法ではアクセスできなくなりました。スタートメニューに表示されなくなり、機能自体は残っているものの、操作方法が一部変更されています。現在、Windows 10のスタートアップフォルダーにアクセスするには、いくつかの手順を踏む必要があります。
Windows 10には2種類のスタートアップフォルダーがある
Windows 10のスタートアップフォルダーは、2つの異なる場所に存在します。1つはシステムレベルで動作し、すべてのユーザーアカウントで共有される「全ユーザー共通」のフォルダー。もう1つはユーザーレベルで動作し、各ユーザーのアカウント固有の「現在のユーザー」フォルダーです。
後者が特に意味を持つのは、Windows 10のパソコンに複数のアカウントがある場合です。各アカウントには、共通のスタートアップフォルダーとは別に、それぞれ固有のスタートアップフォルダーが用意されています。
トラブルシューティングの際には、「全ユーザー」と「現在のユーザー」のスタートアップフォルダーの違いを理解しておくことが重要です。特定のアプリケーションが起動しない原因を調べるときや、ユーザー単位のライセンス認証・アクセス制限があるアプリケーションを扱うときには、どちらのスタートアップフォルダーを設定すべきかを把握しておく必要があります。
また、スタートアップ機能とやり取りできる場所がもう1つあります。そこにはフォルダー内のすべてのプログラムが表示されますが、プログラムの追加や削除はできず、有効化・無効化の切り替えのみ可能です。その場所とは「タスクマネージャー」です。
スタートアップフォルダーへのアクセス手順
Windows 10のスタートアップフォルダーにアクセスする方法はいくつかあります。まず最初の方法は、エクスプローラーを使用するものです。
パス上の一部のフォルダーを表示するには、「隠しファイルを表示する」設定を有効にしておく必要があります。エクスプローラーを開き、以下のいずれかのパスをクイックアクセスバーに入力してください。
- 全ユーザー共通のスタートアップフォルダーは以下のパスにあります。
- C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp
- 現在のユーザーのスタートアップフォルダーは以下のパスにあります。
- C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
これらの場所から、Windows 10の起動時に実行したいプログラムを追加したり、不要なプログラムを削除したりできます。
もう1つの方法として、「ファイル名を指定して実行」コマンドで各フォルダーへ直接ジャンプするやり方もあります。
Windowsキー + Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 全ユーザー共通のスタートアップフォルダーを開くには、以下のコマンドを入力します。
- shell:common startup
- 現在のユーザーのスタートアップフォルダーを開くには、以下のコマンドを入力します。
- shell:startup
これらのコマンドを実行すると、指定したフォルダーに対応するスタートアッププログラムが保存されているフォルダーへ直接移動できます。
スタートアッププログラムの有効化・無効化
単にWindows 10のスタートアップフォルダー内の特定のプログラムを有効または無効にしたいだけなら、タスクマネージャーまたは設定ウィンドウからこの機能にアクセスできます。
タスクマネージャーからアクセスする場合
- タスクバーを右クリックし、表示されたメニューからタスクマネージャーを選択します。
- タスクマネージャーのウィンドウで、スタートアップタブに切り替えると、プログラムの一覧が表示されます。
- 対象のプログラムを右クリックし、ポップアップメニューから有効化または無効化を選択します。
- 設定した状態は、次回の起動時から反映されます。
Windowsの設定からアクセスする場合
- デスクトップ左下のWindowsアイコンをクリックして、スタートメニューを開きます。
- メニューから設定(歯車アイコン)を選択します。
- アプリを選択します。
- 左側のメニューからスタートアップを選びます。
- メイン画面で、有効または無効にしたいプログラムのトグルスイッチをオンまたはオフに切り替えます。
Windows 10スタートアップフォルダーの起動順序
スタートアップフォルダーに置かれたアイテムは、Windows 95時代のようにログイン直後にすぐ起動するわけではありません。代わりに、Windows 10は非常に決まった順序でプログラムを起動します。まず必要なシステムプロセスと、タスクマネージャーのスタートアップタブに登録されている項目が起動し、その後にスタートアップフォルダーへ追加したプログラムが続きます。
通常、この処理はそれほど時間はかかりません。しかし、起動時に実行されるように設定済みのファーストパーティ製・サードパーティ製のアプリケーションやサービスが大量にある場合、パソコンの処理速度によっては数分かかることもあります。
Windows 10のスタートアップフォルダーにプログラムを入れすぎると、起動に長時間かかり、各プログラムの起動処理の間、パソコンが使い物にならないほど遅くなる恐れがあります。必要なプログラムだけをこれらのフォルダーに登録し、全体の数を最小限に抑えておくことをおすすめします。
-
Windows 11でスタートアップフォルダにアクセスする方法
Windows 11は、刷新されたデザインと数々の新機能を備えた大型アップデートとして、多くのユーザーの注目を集めています。お気に入りの機能へすばやくアクセスできるようになり、創造性を発揮しながら作業を進められる新しいワークスペースを提供してくれます。 スタートアップ」から直接アクセスできましたが、Windows 10以降ではスタートアップフォルダがドライブの深い階層に隠されているため、簡単にはたどり着けなくなっています。 ご安心ください。この記事では、Windows 11でスタートアップフォルダにアクセスするためのさまざまな方法をわかりやすく解説します。 関連記事:リモートアクセスで複
-
Windowsのスタートアップフォルダとは?場所・追加方法・無効化の手順を徹底解説
Windowsのスタートアップフォルダを活用すれば、PC起動時に自動で立ち上げたいアプリケーションを自由にコントロールできます。パソコンを起動するたびに、いつも同じアプリを手動で開いていませんか?スタートアップフォルダを使えば、起動後に一つひとつアプリを立ち上げる手間から解放されます。 この記事では、Windowsのスタートアップフォルダの場所、仕組み、そして登録すべきアプリ・避けるべきアプリについて詳しく解説します。 Windowsのスタートアップフォルダはどこにある? スタートアップフォルダに配置したアプリケーションは、PCの電源を入れた瞬間に自動的に起動します。これはコンピュータ上の特別