USBメモリ1本でWindowsを持ち歩く!「Windows To Go」ポータブル環境の作り方
自分のものではないパソコンを使う機会はありませんか?好きなソフトをインストールできない、せっかく自分好みにカスタマイズした設定が使えず、毎回環境に合わせるのに苦労する——そんな経験をしたことがある方も多いはずです。
しかし、その悩みは解決できます。自分専用のWindowsをポケットに入れて持ち運び、出先のどんなパソコンでも、普段使っているアプリがすべてインストール済みで、設定も自分好みのまますぐに立ち上げられるとしたらどうでしょう?
実はそれ、可能です。この記事では、Windows 8 / 8.1をどこでも起動できる「Windows To Go」用USBドライブ(外付けドライブでも可)の作り方を解説します。無料で、持ち運べる、完全にあなた自身のWindows環境が手に入ります。
Windows To Goとは?
Windows To Goは、USBフラッシュドライブや外付けドライブといったポータブルデバイス上で動作するよう設計された、Windows 8.1 Enterpriseの機能です。アプリケーションのインストールや、ドライブ内に保存したファイルの操作は自由に行えますが、Windowsストアで購入したアプリについては手動で同期する必要がある点に注意してください。
用意するもの
まず、16GB以上のUSBフラッシュドライブ(ファイルも保存したいなら32GBが理想)または外付けドライブを用意しましょう。この用途向けに認証済みのUSBドライブが市販されていますが、今回の手順では必須ではありません。
認証済みドライブなら、Windows To Goが確実に動作し、高速で起動することが保証されます。一般のドライブでも動作はしますが、起動に時間がかかる可能性があります。数分程度の遅延で済むこともあれば、最悪30〜40分余分にかかるケースも。USB 3.0対応ドライブなら改善が期待できますが、体感速度は環境によって大きく異なります。
その他に必要なものは以下の通りです。
- Windows 8 / 8.1 / 10のISOファイルまたはCD-ROM:この方法では、Windows 10以外はEnterpriseライセンスが不要です。Windows 10のISOはMicrosoft公式サイトからダウンロードできます。
- Rufus:起動可能なUSBドライブを作成できる定番ツールです。あるいは、コマンドラインが使えること(決して難しくありません)。
- GImageX:WindowsのインストールファイルをUSBに書き込むためのツールです。認証済みUSBドライブを使う場合は不要です。
Windows To Goのセットアップ手順
まず、USBドライブをパソコンに接続し、起動可能(ブータブル)な状態にします。これにより、OSを格納し、パソコンの起動時にそれを読み込めるようになります。
起動可能なUSBの作成にはRufusを使う方法と、コマンドラインを使う方法があります。後者のほうが確実性が高い傾向にあります。
コマンドラインで起動可能なUSBを作成する手順
Rufusでも起動可能なUSBは作成できますが、まれに失敗することがあります。コマンドラインを使えば、そうしたトラブルを回避できます。

以下のコマンドを順番に実行してください。
diskpartを入力list diskを入力- USBドライブに該当するディスク番号を特定します。容量(GB数)がお使いのUSBとほぼ一致するものがそれです。例えば14GBと表示されているものが該当します。
select disk [x]を入力([x]は角括弧を除き、実際のディスク番号に置き換えてください)cleanを入力してディスクをクリーンアップcreate part priを入力してプライマリパーティションを作成select part 1を入力して最初のパーティションを選択activeを入力してパーティションをアクティブとしてマークexitを入力して終了

AOMEI Partition Assistantなどのパーティション管理ツールを使えば、USBドライブが正しく起動可能になったかを確認できます。ステータスが「アクティブ」と表示されていれば成功です。あわせてNTFS形式でフォーマットしておきましょう。
これでUSBドライブの準備は完了。次はWindows To Goのインストールに進みます。
WindowsインストールファイルをUSBに書き込む
用意したドライブにWindowsを書き込むには、まずWindowsのISOファイルをマウントして、install.wimファイルにアクセスできるようにします。
ISOファイルのマウントは簡単です。インストールしたいバージョンのWindows ISOファイルを右クリックすると、コンテキストメニューに「マウント」という項目が表示されるので、それを選択するだけです。
ISOがマウントできたら、GImageXを起動します。このツールを使えば、認証済みUSBドライブがなくても、GUI操作だけでインストール作業を完結できます。

GImageXの「Apply」タブにあるBrowseボタンをクリックし、マウントしたISO内のsourcesフォルダへ移動して、install.wimファイルを選択します。

Applyをクリックしたら、書き込みが完了するまで待ちましょう。ドライブの速度によってはかなり時間がかかります。

筆者の場合、推定5時間と表示され、実際には4時間半ほどで完了しました。

インストールが完了すれば、メインOS以外からの起動を許可しているパソコンであれば、どこでもWindows To Goを使えるようになります。
Windows To Go USBから起動する方法
このプロジェクトで知っておくべき重要なポイントがあります。USBを挿して電源を入れるだけでは、Windows To Goは起動しません。まず、パソコンのBIOSで外部USBドライブからの起動が許可されていることを確認する必要があります。
BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンで最初に実行されるソフトウェアです。ここを正しく設定しておけば、1台のパソコンで複数のOSを管理し、優先して起動するOSを切り替えることも可能になります。
初めて別のOSを起動しようとする方は心配いりません。MakeUseOfでは、PCの起動順序を変更する方法をはじめ、さまざまなBIOS関連のトラブルシューティング記事を公開していますので、参考にしてください。
BIOSの設定が済んだら、USBをパソコンのポートに挿します。認証済みでないUSBの場合、起動には時間がかかることがあります(筆者の環境では30分以上かかったことも。読み書き速度によって体感は大きく変わります)。一方、認証済みドライブなら数分、あるいはそれ以下で起動します。起動時にBIOS画面でUSBドライブを選択すれば、Windows To Goドライブ上のWindowsが立ち上がります。
Windowsをポケットに入れて持ち歩こう
これで、あなたのポケットの中にWindowsが入りました。初回はお気に入りの設定を行う必要がありますが、一度設定してしまえば、その環境はそのまま保持されます。
あなたはWindows To Goを何に活用しますか?残りの空き容量にはどんなポータブルアプリを入れますか?外部ドライブや特殊な環境で他のOSを動かしている方は、ぜひそのOSと理由も教えてください。コメント欄でお聞かせください!
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