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Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

かつて待望されていたWindows 8が登場したとき、大きく生まれ変わったデザインや操作性には賛否両論がありました。しかし、その後何年にもわたってMicrosoft関連の話題を席巻したことは、誰もが認めるところです。ところで、Windows 8がスポットライトを浴びすぎたあまり、同時期に開発されていた他の注目機能が影に隠れてしまったことをご存じでしょうか。そのひとつが「Windows To Go(WTG)」です。

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

Windows To Goとは?

Windows To Goは、完全な機能を備えたWindows 10/8.1/8を外付けHDDやUSBフラッシュドライブにインストールできる機能です。これにより、USBメモリがLinuxディストリビューションのようにUSBから直接起動するポータブルなWindows環境になります。持ち運べば、どのパソコンでも自分のWindows環境をそのまま使えるわけです。

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

この機能は主に法人(エンタープライズ)向けとして設計されました。社員が在宅勤務や共用PCで作業する際にも、ソフトウェア一式を含んだ安全な企業環境をどこにでも持ち運べるという発想です。特定の用途を想定して開発されたため、Microsoftはエンタープライズ版以外のWindowsをWTG環境で使うことを公式にはサポートしていません。ただし、「サポートされていない=不可能」というわけではありません。

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

実際には、Windows 8.x/10の各エディションと起動可能なUSBデバイスを組み合わせれば、さまざまな方法でWindows To Goを構築できます。ただし、非公式な構成には制限がある点に注意が必要です。BitLockerによる保護が使えない、Windowsストアにアクセスできない、BIOSとUEFIの両方のマシンで起動できない、といった報告があります。

通常のWindowsインストールとの違い

Windows To Goは通常のWindowsとほぼ同じように動作するよう設計されていますが、Microsoftによって一部の機能が無効化されています。主なものは以下の通りです。

  • 内部ディスクはオフラインになり、データの誤った漏えいを防ぎます。
  • TPM(トラステッド・プラットフォーム・モジュール)は使用されません。TPMは特定のPCに紐づくため、複数のPC間で持ち運ぶことを前提としたWTGドライブでは意味がないからです。
  • 休止状態( Hibernate )は既定で無効化されています。PC間の移動を容易にするためです。
  • Windows回復環境(WinRE)は利用できません。WTGドライブの復旧が必要になった場合は、新しいWindowsイメージで再イメージ化することが推奨されます。
  • WTGワークスペースの「更新」や「初期化」はサポートされていません。PCをメーカー出荷時設定に戻す操作は、WTG実行時には適用されません。
  • WTGワークスペースのアップグレードもサポートされていません。Windows 8/8.1のWTGドライブをWindows 10へアップグレードすることはできず、Windows 10のWTGドライブも将来のバージョンへアップグレードできません。新バージョンを使いたい場合は、ドライブを再イメージ化する必要があります。

さらに、WTGドライブは複数のPCで起動できます。初めてホストPCで起動するときは、ハードウェアを検出し、必要なドライバーをインストールします(再起動を複数回求められる場合があります)。一度認識されれば、次回からはそのPCを識別し、適切なドライバーを自動的に読み込んでくれます。

ホストPCの要件

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

一般的に、Windows To GoはWindows 7以降の認定ハードウェアで動作します。事前に確認しておきたいポイントは以下の通りです。

  • USBからの起動に対応していること
  • CPUは最低1GHz以上
  • メモリは最低2GB以上
  • WindowsイメージのアーキテクチャがCPUと互換していること。32ビットCPU上で64ビット版のWTGは動作しません。
  • Windows RT搭載PCでのWTG利用は非対応
  • MacでのWTG利用は非対応

USBドライブの選び方

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

理論上は、16GB以上の容量を持つUSB 2.0/3.0ドライブならどれでもWTGに使えます。とはいえ、快適なパフォーマンスを求めるならUSB 3.0対応ドライブを選ぶべきです。また、ファイル保存のための余裕を持たせるため、少なくとも32GB以上を推奨します。さらに、Windowsの通常動作では読み書きサイクルが非常に多くなるため、安価なUSBメモリは避けましょう。ちなみに、MicrosoftはWTG「認定」済みのUSBドライブをいくつか公表していますので、気になる方はチェックしてみてください。

Windows To Goの作り方

WTG環境の構築方法はいくつもあります。ここでは、実際に動作が報告されている方法を紹介します。準備するものは、USBメモリ、パソコン、そしてWindows 8.xまたは10のディスクイメージ(ISO)です。エンタープライズ版のWindowsでWTG環境を作りたい場合は、Microsoftの公式手順に従うのが確実です。

それ以外の場合は、以下のような無料ツールを使うのが手軽です。

AOMEI Partition Assistant

無料のディスク管理ユーティリティで、「Windows To Go Creator」という機能が含まれています。Windows 8.x〜10に対応しており、画面の指示に従うだけで簡単にポータブル環境を作成できます。

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WinToUSB

シンプルなGUIが特徴の無料ツールです。Windows 8.x〜10のISOファイルからWTG環境を作成できるほか、現在使用中のPCのWindows環境を丸ごとクローンしてWTGドライブにすることも可能です。

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

Rufus(v2.0以降)

Windows 10のあらゆるエディションからWTGドライブを作成できます。RufusでのWTGドライブ作成は、通常の起動可能USBの作成手順とほぼ同じです。ただし、「標準のWindowsインストール」ではなく「Windows To Go」を選択することだけ忘れないようにしましょう。

Windows To GoでUSBメモリにポータブルWindows環境を作る方法

補足:Windows To Goは現在廃止された機能

なお、Windows To GoはWindows 10 バージョン2004(May 2020 Update)以降で廃止されています。そのため、最新のWindows 11環境では公式には利用できません。しかし、Windows 10以前のISOイメージと前述のサードパーティ製ツールを組み合わせれば、今でも自作のポータブルWindows環境を構築することは十分可能です。

あなたはWindows To Goを使っていますか?どんな方法でWTG用USBドライブを作成しましたか?この記事で紹介したツールを使った経験があれば、ぜひコメント欄で教えてください!

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