Windows 10デバイスに「BootHole」脆弱性のリスク――ハッカーがPCをほぼ完全制御できる恐れ
WindowsおよびLinuxベースのオペレーティングシステムに重大な脆弱性が発見されました。この脆弱性は「BootHole(ブートホール)」と呼ばれており、悪用されればハッカーが被害者のPCをほぼ完全に掌握できてしまう恐れがあります。現時点では、マイクロソフトによる修正パッチの提供が待たれる状況です。
BootHoleエクスプロイトの仕組み
この脆弱性は、セキュリティ企業Eclypsiumの研究者らによって発見されました。「BootHole」はマルウェアの一種ではありません。むしろ、ウイルスが侵入できる防御上の「穴」を指す名称です。
執筆時点で、この問題はLinuxのブートシステムや、Secure Boot(セキュアブート)を採用しているシステムに影響を及ぼします。残念ながらWindowsはSecure Bootを使用しているため、この攻撃に対して脆弱だということです。
BootHole経由でマルウェアがシステムに侵入すると、任意のコードを実行し、コンピュータの大部分を自由に支配できるようになってしまいます。
ブートプロセスは、OSがどのように起動・読み込まれるかを決定する、コンピュータの中核となる部分です。ここにマルウェアが入り込めば、OSの動作そのものをコントロールし、深刻な被害をもたらすことが可能になります。
BootHoleは自分で修復できるのか?
残念ながら、この脆弱性はWindowsのブートシーケンスに関わるものであるため、ユーザー自身で対処することはできません。マイクロソフトがBootHoleを修正するパッチをリリースする必要があります。
しかし、これは簡単な作業ではありません。ブートシーケンスはOSの安定稼働に不可欠な要素であり、不完全なパッチを急いで配信すれば、かえってシステムの不安定化を招きかねません。
そのため、マイクロソフトがBootHole対応のパッチをリリースするまでには時間がかかる可能性があります。つまり、すべてのユーザーはマイクロソフトの対応を待つしかないのが実情です。
エクスプロイトから身を守る方法
マイクロソフトがBootHoleにパッチを適用するまでの間は、ハッカーにこの脆弱性を突かれるきっかけとなるマルウェアへの感染を避けるため、通常以上の注意が必要です。
BootHoleが心配な方は、最新のセキュリティパッチがなくてもオンラインで安全を保つ方法を解説した記事も、あわせてチェックしておきましょう。
-
Windows 10のデスクトップから「リムーバブル ストレージ デバイス」フォルダを削除する3つの方法
Microsoft Windows 10には、突然現れては消えてくれない、いわゆる「ゴーストフォルダ」が存在します。それがデスクトップに表示される「リムーバブル ストレージ デバイス(Removable Storage Devices)」フォルダです。システムファイルのフォルダのような外見をしているため、うかつに触るとOSの動作に影響が出るのではないかと不安に感じるユーザーも少なくありません。しかし、見落とされがちな重要な事実があります。それは、Windows 10の動作に必要なファイルはすべて、すでにWindowsフォルダ内に存在しているということです。新たに作成されたもの、特にデスクトップ
-
Windows 10のクリップボード履歴と同期機能でデバイス間コピー&ペーストを活用する方法
Windows 10でのコピー&ペーストは、もはや日常的な基本操作です。ドキュメント内のテキストやWebサイトのURL、画像、ファイル、フォルダなど、あらゆるものの移動に活用されており、今さら説明するまでもなく、この機能を知らない人はいないでしょう。 しかし、ここで少し意外な事実をご紹介します。実はWindows 10のコピー&ペースト機能は、Ctrl+CやCtrl+V、右クリック操作にとどまらないのです。そう、聞き間違いではありません。 今回ご紹介するのは「クリップボードのクラウド同期」 2018年のWindowsアップデート以降、コピーした内容をクリップボード経由で、Windows 10を