「この操作を行うにはアクセス許可が必要です」エラーの5つの解決策
Windowsでは、パソコン上で行う操作によってはアクセス許可が必要になります。でも、自分のパソコンなのに、どうして特定のファイルやフォルダへのアクセスに許可が必要なのでしょうか?実は、これにはいくつかの理由が関係しています。
Windowsは、システムに関わるファイルの編集がOSに損害を与える可能性があるため、特定のファイルへのアクセスからユーザーを保護する仕組みを持っています。そのため、使用中のWindowsユーザーアカウントに適切な権限がない場合、特定のファイルやフォルダにはアクセスできないようになっています。
このような状況で表示されるのが、「この操作を行うにはアクセス許可が必要です」というエラーメッセージです。
確かにイライラさせられるエラーですが、ご安心ください。この記事では、この問題を解決するための5つの方法を詳しく解説します。
1. Windowsユーザーアカウントの種類を確認する
「この操作を行うにはアクセス許可が必要です」エラーに対する最も基本的な対処法の一つが、自分のWindowsユーザーアカウントの種類を確認することです。Windowsのユーザーアカウントには主にAdministrator(管理者)、Standard(標準)、Guest(ゲスト)の3種類があります。
ユーザーアカウントの種類によって、Windowsマシンで行える操作の範囲が決まります。
- Administrator(管理者): コンピュータ全体を制御できるアカウントです。他のWindowsユーザーアカウントの管理も含まれます。
- Standard(標準): パソコンの使用やプログラム・メディアへのアクセスは可能ですが、通常は新しいプログラムのインストールや既存プログラムの削除はできません。その他の制限(または権限)は、管理者の設定によって異なります。
- Guest(ゲスト): 一時的にパソコンを使う外部の人向けのアカウントで、最も低いアクセス権限しか持ちません。
標準アカウントやゲストアカウントを使用している場合、アクセス制限がかかっているファイルやフォルダには許可が必要になります。場合によっては、エラー画面に管理者アカウントのパスワード入力欄が表示されることもあります。管理者を知っているなら、パスワードを入力してもらうことで制限を解除し、エラーを解消できます。
ただし、これはあくまで一時的な対処法であり、コンピュータ全体への継続的なアクセス権が得られるわけではありません。
Windowsユーザーアカウントの種類を確認する方法
使用しているユーザーアカウントの種類を確認するには、コントロールパネル > ユーザーアカウントを開きます。ユーザー名とともにアカウントの種類が表示されます。
2. ファイルまたはフォルダの完全な制御権を取得する
Windowsの管理者アカウントを持っていれば、システム上の他のユーザーグループからファイルやフォルダの制御権を引き継ぐことができます。ファイルのアクセス許可設定に不具合が発生したり、別のユーザーがアクセス権限を変更してあなたのアカウントからのアクセスを拒否したりすることがあるためです。
完全な制御権を取得したいファイルやフォルダを右クリックし、プロパティを選択します。セキュリティタブを開き、続いて詳細設定をクリックします。
セキュリティの詳細設定ウィンドウが開いたら、変更をクリックしてユーザーまたはグループの選択画面を表示します。次に検索(Find Now)をクリックすると、システム上のユーザー一覧が展開されます。自分のWindowsユーザーアカウント名を選択してOKを押します。
セキュリティの詳細設定ウィンドウに戻ったら、「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」(Replace owner on subcontainers and objects)にチェックを入れ、適用をクリックします。
これでファイルやフォルダの完全な制御権を取得できれば、アクセス許可のエラーは表示されなくなります。
3. 自分をAdministratorsグループに追加する
状況によっては、自分自身をシステムのAdministrators(管理者)グループに追加できる場合があります。ただし、管理者アカウントによって制限されている標準ユーザーアカウントを使用している場合は、この方法は機能しません。
以下の手順で、自分のアカウントを管理者グループのメンバーとして追加します。
- Windowsキー + Xを押し、コンピューターの管理を選択します。
- ローカルユーザーとグループ > ユーザーへ移動すると、ユーザーアカウントの一覧が表示されます。
- 自分のユーザー名を右クリックしてプロパティを選択し、所属するグループタブを開きます。
- 追加をクリックし、「選択するオブジェクト名を入力してください」のボックスに「Administrators」と入力します。
- 名前の確認をクリックし、続いてOKを押します。
変更を反映させるには、パソコンの再起動が必要です。
4. セーフモードで起動する
Windows自体の不具合が原因で、特定のファイルやフォルダにアクセスできなくなることもあります。バグが原因かどうかを確認するために、セーフモードで起動してから制限されたファイルへのアクセスを試してみましょう。
Windowsのセーフモードに入る方法はいくつかありますが、最も簡単なのはWindowsキー + Rを押して「msconfig」と入力し、Enterキーを押す方法です。
ブートタブを開き、ブートオプションの下にあるセーフブートにチェックを入れます。
その後、適用をクリックしてシステムを再起動します。
システムが起動したら、制限されていたファイルへのアクセスを試みてください。
通常のWindowsに戻る前に、必ずmsconfigをもう一度開いてセーフブートのチェックを外し、適用をクリックしてください。チェックを外さないまま再起動すると、Windowsは再びセーフモードで起動してしまいます。
5. SFCとCHKDSKを実行する
「この操作を行うにはアクセス許可が必要です」エラーのもう一つの対処法として、破損したファイルの有無をチェックする方法があります。Windowsシステムファイルチェッカー(SFC)は、Windowsに内蔵されたシステムツールで、エラーの検出と修復に利用できます。
SFCコマンドを実行する前に、まずSFCが正常に動作する状態かどうかを確認する必要があります。そのために使用するのが、展開イメージのサービスと管理ツール、いわゆるDISMです。
SFCと同様にDISMもWindows内蔵のユーティリティで、幅広い機能を持っています。このケースでは、DISMのRestoreHealthコマンドによって、次に行う修復作業が正常に機能する状態を整えます。
DISMとSFCの使い方は以下の通りです。
- スタートメニューの検索バーに「コマンドプロンプト」と入力し、右クリックして管理者として実行を選択して、昇格されたコマンドプロンプトを開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します:DISM /online /cleanup-image /restorehealth
- コマンドの完了を待ちます。システムの状態によっては最大20分ほどかかることもあります。途中で処理が止まっているように見えても、完了まで待ちましょう。
- 処理が完了したら、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。
CHKDSKも、ファイル構造をチェックするWindowsのシステムツールです。SFCとの違いは、CHKDSKがドライブ全体をスキャンしてエラーを探すのに対し、SFCはWindowsのシステムファイルに特化してスキャンする点です。SFCと同様に、コマンドプロンプトからCHKDSKスキャンを実行してマシンの修復を行います。
- スタートメニューの検索バーに「コマンドプロンプト」と入力し、右クリックして管理者として実行を選択します。(または、Windowsキー + Xを押してメニューからコマンドプロンプト(管理者)を選択しても構いません。)
- 次に「chkdsk /r」と入力してEnterキーを押します。コマンドがシステムのエラーをスキャンし、見つかった問題を順に修復していきます。
SFCとCHKDSKの両方が完了し、破損ファイルの修復が終わったら、システムを再起動します。その後、改めて制限されていたファイルへのアクセスを試みてください。
これでどんなファイルにもアクセスできる!
以上の解決策を試せば、パソコン上のあらゆるファイルにアクセスできるようになります。「この操作を行うにはアクセス許可が必要です」というエラーメッセージは確かに厄介ですが、原因さえわかれば対処は可能です。
また、ほとんどの解決策は管理者アカウントが中心となっています。それだけWindowsの仕組みにおいて管理者アカウントは「合鍵」のような存在だということです。管理者アカウントを持っていない場合は、システム管理者に助けを求めるか、少なくともパスワードを教えてもらいましょう。
では、もし自分が管理者なのにWindowsの管理者パスワードを失くしてしまったらどうすればいいのでしょうか?そんなときに役立つ、アカウントへの再アクセス方法が2つあります。ぜひ併せてチェックしてみてください。
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