Windows 10で重要なファイルを削除から守る4つの保護方法
パソコンの中には、絶対に失いたくないファイルがあるはずです。しかし、うっかりミスで重要なファイルを削除してしまうこともあります。さらに、パソコンを共有している他のユーザーの操作によって、大切なデータが消えてしまうリスクもあります。
こうしたトラブルを防ぐには、あらかじめファイルをしっかり保護しておくことが重要です。この記事では、Windows 10のファイルが削除されないように守るための効果的な方法を詳しく解説します。
ファイル保護が必要な理由
データを安全に保つためには、複数のセキュリティ対策を組み合わせることが賢明です。すでにパソコン自体への不正アクセス対策を行っている方も多いでしょうが、それだけでなく個別のファイルやフォルダも保護する必要があります。
万が一ファイルを誤って削除した場合でも、さまざまな方法でデータを復元できることがあります。しかし、データ復旧は多くの場合複雑で、特に完全に削除されたファイルの復元は困難です。
パソコンを使い続けると、新しいデータが完全に削除されたファイルの領域を上書きしていきます。その結果、復元できる可能性はどんどん低くなります。だからこそ、事前にファイルを削除から保護しておくのが最善なのです。
以下では、Windows 10でファイルを保護する具体的な方法を紹介します。
1. アクセス許可の設定を変更する
ファイルを確実に守る最も効果的な方法の一つが、アクセス許可の設定変更です。これにより、他のユーザーに対してファイルへのアクセスを許可または拒否できます。
設定手順は以下の通りです。
- 保護したいファイルまたはフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- ダイアログボックスが表示されたら、「セキュリティ」タブを開き、「編集」をクリックしてアクセス許可を変更します。
「アクセス許可」ウィンドウが表示されます。ここで「追加」ボタンをクリックします。
すると「ユーザーまたはグループの選択」という別のウィンドウが開きます。「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄にEveryoneと入力し、「OK」を押して進みます。そうすると「アクセス許可」ウィンドウに戻ります。
「アクセス許可」ウィンドウでユーザー名「Everyone」を選択します。次に、「Everyoneのアクセス許可」セクションにある「フルコントロール」の横の「拒否」チェックボックスにチェックを入れます。最後に「適用」「OK」の順にクリックします。
これでファイルやフォルダは保護されます。アクセス許可の設定を変更しない限り、誰もそのファイルやフォルダを削除できなくなります。
2. ファイルを非表示にする
ファイルを隠してしまうのも、簡単にできる保護方法の一つです。手順は以下の通りです。
- 隠したいファイルまたはフォルダを見つけて右クリックします。
- 「プロパティ」を選択し、「全般」タブに移動します。
- 「隠しファイル」にチェックを入れ、「適用」「OK」の順にクリックします。
隠したファイルがエクスプローラーに表示されないようにするには、次の設定を行います。
- エクスプローラーを開きます。
- ウィンドウ左上付近の「表示」タブを選択します。
- 「隠し項目」チェックボックスのチェックを外します。
この設定により、ファイルを再び表示するまで誰もアクセスできなくなります。自分自身や他のユーザーが誤ってファイルを削除してしまうのを防げます。
3. コマンドプロンプトでファイルを保護する
コマンドプロンプトを使ってファイルを保護することも可能です。実は、この方法は他の方法よりも強力な保護を提供します。他のユーザーによるファイルの削除を拒否できるだけでなく、ファイルの閲覧も制限できます。
コマンドプロンプトでファイルを保護する手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押し、「CMD」と入力します。
- Ctrl + Shift + Enterを押して、管理者権限のコマンドプロンプトを開きます。
- ファイルまたはフォルダをロックするには、コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します。
cacls File_or_Folder_Path /P everyone:n
File_or_Folder_Pathの部分は、実際のファイルまたはフォルダのパスに置き換えてください。ファイルやフォルダのパスを確認する方法は以下の通りです。
- 保護したいファイルまたはフォルダに移動し、右クリックします。
- 「プロパティ」を開き、「セキュリティ」タブに移動します。
- 「オブジェクト名」として表示されているファイルパスをコピーします。
コピーしたパスをコマンドの該当箇所に貼り付けます。コマンドの例は以下のようになります。
cacls C:\Users\Admin\Desktop\New_Wallpapers /P everyone:n
このコマンドを正しく機能させるには、ファイル名やフォルダ名にスペースを含めないようにしてください。長いファイル名はハイフン(-)やアンダースコア(_)で区切ると良いでしょう。
正しいコマンドを入力したらEnterキーを押します。「よろしいですか (Y/N)?」という確認メッセージが表示されたら、「Y」と入力してEnterを押します。これでファイルまたはフォルダがロックされます。
ファイルやフォルダのロックを解除したい場合は、次のコマンドをコマンドプロンプトに入力してEnterキーを押します。
cacls File_or_Folder_Path /P everyone:f
こちらも同様に、File_or_Folder_Pathの部分を実際のパスに置き換えてください。
4. サードパーティ製ソフトでパスワード保護する
サードパーティ製ツールの利用を希望する場合は、「IObit Protected Folder」を試してみると良いでしょう。直感的で使いやすいプログラムです。特筆すべきは、スパイウェア、ウイルス、その他のマルウェアからもデータを保護できる点です。
IObit Protected Folderの使い方は以下の通りです。
- IObit Protected Folderをダウンロードしてインストールします。
- プログラムを開き、パスワードを作成します。
保護したいファイルをIObit Protected Folderのインターフェースにドラッグ&ドロップします。または、プログラム内の「追加」ボタンをクリックしてファイルを追加することもできます。
ファイルの追加が完了したら、「Lock & Exit」を選択してファイルを保護します。
さらなるセキュリティ対策として、保護されたファイルやフォルダはWindows 10のエクスプローラーから見えなくなります。ファイルを保護しつつエクスプローラーにも表示させたい場合は、以下の設定を行います。
- IObit Protected Folderのインターフェース左下にある「Status」オプションを選択します。
- 「Hide (For Explorer or other programs)」ボタンをオフに切り替えます。
- 「Apply」を押し、「OK」を選択して変更を保存します。
ファイルやフォルダのロックを解除したい場合は、対象のファイルまたはフォルダを選択して「Unlock」ボタンを押します。
IObit Protected Folderは無料で20回まで使用できます。ニーズに合っていると感じたら、20ドルでプレミアム版にアップグレードすることも可能です。
手軽にファイルとフォルダを保護しよう
今回紹介したいずれかの方法を実践すれば、Windows 10のファイルやフォルダを簡単に保護できます。これ以外にも、ファイルやフォルダをパスワードで保護する方法はいくつかあります。大切なデータを失わないためにも、今すぐ対策を始めておきましょう。
-
【保存版】Windows 10でWindows Defenderのスキャン対象からファイルやフォルダーを除外する方法
Windowsには、以前からセキュリティ対策アプリが標準搭載されています。Windows 10にも「Windows Defender アンチウイルス」が組み込まれており、ウイルスやマルウェアなどの脅威からPCを自動的に守ってくれます。非常に信頼性の高いアプリですが、まれに問題のないファイルやフォルダーを誤って「悪意のあるもの」と判定してしまうことがあります。 信頼できるファイルまで毎回警告されては困るという方は、Windows Defenderに備わっている「除外リスト」機能を活用しましょう。この機能を使えば、スキャンしたくないファイルやプロセスをあらかじめ登録しておき、検査対象から外すことが
-
Windows 10でOneDriveから失ったデータを復元する4つの方法
OneDriveは、Microsoftが提供するファイルホスティング&同期サービスです。クラウド上にファイルを保存できるため、スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップなど、Microsoftアカウントに紐づいたあらゆるデバイスから、いつでもどこでもデータへのアクセス・編集・共有が自由に行えます。 さらに、OneDriveはWindowsデバイスのデータバックアップ先として最も信頼性の高いプラットフォームのひとつです。友人や家族、同僚とのファイル共有もスムーズで、リアルタイムでの共同作業も快適に行えます。 しかし、OneDriveフォルダ内のファイルをうっかり削除したり、紛失してし