Windows 10が遅くなる5つの原因――見落としがちなポイントと今すぐできる対処法
動作の重いパソコンほどストレスなものはありません。ましてや、簡単な作業のはずが貴重なフリータイムを奪われてしまうとなれば、なおさらです。起動に時間がかかる、ソフトの立ち上がりが遅い、ウィンドウの開閉にもたつくなど、Windows 10パソコンの動作が遅いと作業効率が落ち、ゲームも思うように楽しめなくなってしまいます。
残念ながら、こうした問題の原因は「アプリを開きすぎている」ことだけではありません。普段見過ごされがちなさまざまな要素が、パソコンのパフォーマンスに影響を与えています。本記事では、動作低下につながりやすい5つの要因と、それぞれの具体的な対処法をわかりやすく解説します。専門家に頼らなくても自分でパソコンを高速化できるので、ぜひ参考にしてください。
1. Windowsシステムファイルの破損
システムファイルが破損する原因は数多くあります。これが動作低下の原因になっている場合、ドライバーエラーやブルースクリーン・ブラックスクリーンなど、日常業務に深刻な影響を及ぼす他のトラブルも同時に発生している可能性があります。
破損したWindowsシステムファイルの修復方法
幸い、Windows 10にはこの問題に対処できる2つの強力なツールが標準搭載されています。それが「DISM(Deployment Image Service and Management Tool)」と「SFC(System File Checker)」です。これらは破損したファイルを自動的に検出・復元し、パソコンを正常な状態へ戻してくれます。手順は以下の通りです。
- スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
ポップアップウィンドウで「はい」をクリックします。- Windows PowerShellに「dism /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力してEnterキーを押すと、DISMがイメージの状態をチェックします。この操作にはインターネット接続が必要なので、事前に接続を確認しておきましょう。
スキャンが完了したら、続けて「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。これにより破損ファイルが検出され、正常なファイルへ置き換えられます。
完了したらパソコンを再起動します。破損ファイルが動作低下の原因だった場合は、動きがかなり軽快になっているはずです。
2. 負荷の大きいサードパーティ製アンチウイルスソフト
パソコンの動作が不規則に遅くなる場合、サードパーティ製のアンチウイルスソフトが原因かもしれません。一部のセキュリティソフトは、バックグラウンドスキャンの実行中に大量のCPUリソースを消費するためです。設定を見直すことで問題を解決できます。
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アンチウイルスソフトの負荷を軽減する方法
注意: 手順は使用中のアンチウイルスソフトによって異なります。ここでは例として「Malwarebytes」を使用します。
- アンチウイルスソフトを起動します。
- アプリ内で「Scanner」をクリックします。
「Scan Scheduler」を選択し、変更したい自動スキャンの項目にチェックを入れて編集アイコンをクリックします。
都合のよい日時に合わせてスキャンの予定を変更します。あるいは、自動スキャンをオフにして手動スキャンへ切り替えるのも一案です。ただしその場合は、セキュリティ侵害を防ぐために必ず定期的に手動スキャンを実行するよう心がけましょう。
この設定により、大事な作業中にアンチウイルスソフトがスキャンを走らせるのを防げます。動作低下の原因がセキュリティソフトにあるなら、スキャン日程の変更や自動スキャンの無効化だけで十分効果が期待できます。
3. ハードドライブの空き容量不足
ハードドライブの使用率が95%を超えると、パソコンの動作は目に見えて遅くなります。まずはシステムがどれだけの容量を使っているかを確認し、不要なアプリやプログラムを削除しましょう。
パソコンの空き容量を確保する方法
- 「Win」+「S」キーでWindows検索を開き、「ストレージ」と入力します。検索結果から「ストレージの設定」をクリックしましょう。
ハードドライブをパーティション分割していない場合、ストレージ設定画面に容量を消費している項目がカテゴリ別に表示されます。分割している場合は、「PC」や「C:」ドライブをクリックすると内訳を確認できます。
各カテゴリの中から、もう使っていないものを見つけて削除またはアンインストールし、空き容量を増やします。- ファイルやアプリの手動削除に加えて、「ストレージセンサー(Storage Sense)」を有効にするのもおすすめです。
この機能は不要になったファイルを自動的に削除してくれるので、容量不足の予防にも役立ちます。
4. 電源プランを見直す
場合によっては、電源プランの設定がパソコン全体のパフォーマンスに影響することもあります。特に「バッテリー節約」モードなど省電力寄りの設定では顕著です。アプリやブラウザタブを多数開いて作業するなら、ノートパソコンを「高パフォーマンス」モードに切り替えるのがおすすめです。ただし、その分バッテリーの消耗は速くなります。
ノートパソコンの電源プランを変更する方法
- 「Win」+「S」キーでWindows検索を開き、「edit power plan(電源プランの編集)」と入力します。検索結果から「電源プランの編集」をクリックします。
次に「詳細な電源設定の変更」を選択します。
ウィンドウ左上のドロップダウンメニューから「高パフォーマンス」を選択し、「OK」をクリックすれば完了です。
注意: CPUの処理速度は向上しますが、バッテリーは速く消耗します。電源に繋いで使う場面で活用するのがおすすめです。
5. ブラウザがリソースを大量消費している
パソコンが遅くなる原因は、実はWebブラウザということも少なくありません。複数のタブや拡張機能を常に開いている人に起こりやすい問題です。ブラウザ自体は1つのアプリですが、タブや拡張機能がそれぞれメモリとCPUパワーを消費するため、パソコン全体のパフォーマンスに影響します。
ブラウザのタブ・拡張機能のリソース使用状況を確認する方法
- Google Chrome / Microsoft Edge:「Shift」+「Esc」キーを押すと、ブラウザ専用のタスクマネージャーが開き、CPUを使用しているすべてのタブと拡張機能を確認できます。リソースを大量に消費しているプロセスを終了させて、動作が改善するか試してみてください。
- Mozilla Firefox: 画面右上の三本線メニューをクリックし、「その他のツール」→「タスクマネージャー」を選択します。リソースを食っているプロセスを閉じて、パフォーマンスが向上するか確認しましょう。
使用中のブラウザがどうしてもリソースを大量に消費する場合は、別のブラウザに乗り換えて症状が続くかどうか試すのも有効です。また、同時に開くタブやウィンドウの数を意識的に管理し、不要なものはこまめに閉じる習慣をつけることも大切です。
それでも改善しないなら、パソコン本体の老朽化かも
残念ながら、パソコンが遅くなる最も一般的な原因は、誰も聞きたくない答え――「パソコンが古すぎて、スペックが足りていない」ことです。この場合、ゲームやCPU負荷の高いアプリを実行しても、マシンが物理的に処理しきれず、問題が発生しやすくなります。残念ながら、これに対するソフトウェア的な解決策はなく、より高性能な新しいパソコンへの買い替えが唯一の根本的な対策となります。
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