Windows 10でアプリごとに優先GPUを設定する方法
GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)は、Windows 10 PCで画像やグラフィックスを表示したり、ハイエンドなゲームをプレイしたりする際に、最も重要なコンポーネントです。しかし、PC上のアプリごとに優先して使用するGPUを指定できることをご存じでしょうか?
これは、内蔵グラフィックスと専用グラフィックスの両方を搭載したPCを持っている場合に特に便利な機能です。パフォーマンスを重視したいアプリには高性能なGPUを割り当て、バッテリー駆動時間を延ばしたいアプリには省電力のGPUを設定する、といった使い分けが可能です。ここでは、Windowsでアプリごとに使用するGPUを変更する方法を詳しく解説します。
GPUの役割とは?
GPUは2Dおよび3Dのグラフィックスをレンダリングする能力を持っています。画像、動画、3Dグラフィックスを、鮮明な画質と美しいエフェクトとともにPC上で表現してくれます。
GPUは複雑な処理を何千、何百万という小さなタスクに分解し、それらを同時に処理することで高速化を実現します。そのため、グラフィックデザイン、動画の編集やレンダリング、さらには機械学習といったタスクに最適です。
また、ゲーマーにとってGPUは不可欠な存在です。高性能な専用GPUがあれば、グラフィックスプログラマーが生み出したゲームの視覚効果やリアルな世界を存分に体験できます。
さらに、最新の高度なグラフィックス技術や4K以上の解像度を持つディスプレイが普及した今、GPUは驚きの映像体験を実現するために重要な役割を果たしています。高解像度かつ高フレームレートでのゲームプレイを可能にするのもGPUです。ゲームにデフォルトのGPUを設定する方法については、「ゲームに専用グラフィックスカードを使用させる方法」の記事も参考にしてください。
GPUには2つの種類がある
GPUには主に「内蔵GPU」と「専用GPU(ディスクリートGPU)」の2種類があります。内蔵GPUはPCのCPU(中央処理装置)やマザーボードに組み込まれているタイプで、専用GPUよりも省電力でコストも低く抑えられます。日常的なコンピューティングには十分な性能を持ち、ほとんどのアプリは内蔵GPUで快適に動作します。
一方、より高い処理能力を必要とするアプリやゲームには、専用GPUが必要です。専用GPUは独自のRAM(ビデオメモリ)を搭載し、独立した回路基板上に搭載された別個の処理装置です。ただし、高性能である分、消費電力や発熱も大きくなる点には注意が必要です。
PC向けのハイエンドGPUを製造している主要メーカーはNVIDIAとAMDの2社です。ただし、IntelやAMDの最新内蔵グラフィックスも、専用GPUほどの性能には及ばないものの、大幅に性能が向上しています。
ハイエンドPCやゲーミングノートPCをお持ちなら、内蔵GPUと専用GPUの両方が搭載されているはずです。通常、Windows 10は使用中のアプリに応じて自動的にGPUを切り替えますが、特定のアプリに対して適切なGPUが割り当てられていないと感じることがあります。
そんなときは、アプリごとに優先GPUを手動で指定しましょう。負荷の軽いアプリには省電力の内蔵GPUを、グラフィックス処理が重い作業やゲームには専用GPUを割り当てるといった柔軟な設定が可能です。
デスクトップアプリに優先GPUを設定する方法
Windows 10 PCには、デスクトップアプリとMicrosoft Storeアプリの両方がインストールできます。優先GPUの設定手順は両者で少し異なるため、まずはデスクトップアプリの手順から説明します。
- Win + Iキーを同時に押してPCの設定を開き、システムをクリックします。
- 左側のペインの最初の項目が「ディスプレイ」です。ディスプレイページの右側を一番下までスクロールし、グラフィックスの設定を選択します。

- グラフィックスの設定ページで、ドロップダウンメニューの最初の選択肢がデスクトップアプリの指定です。デスクトップアプリを選択します。

- 次に参照ボタンをクリックし、対象アプリの実行ファイル(.exeファイル)を手動で指定します。64ビットアプリケーションであれば、通常はCドライブの「Program Files」フォルダにインストールされています。32ビットアプリをダウンロードした場合は、Cドライブの既定の「Program Files (x86)」フォルダに保存されています。
- 対象アプリケーションの.exeファイルを選択します。以下のスクリーンショットの例では、VLC Media Playerの.exeファイルを選択しています。追加をクリックします。

- 選択したアプリがグラフィックスの設定ページに一覧表示され、「オプション」と「削除」のボタンが表示されます。
- オプションをクリックすると、優先GPUを設定するための3つの選択肢が表示されます。
- Windowsに決めさせる— OSがアプリに使用するGPUを自動的に選択します
- 省電力(内蔵GPUが割り当てられます)
- 高パフォーマンス(専用GPUが割り当てられます)

希望のオプションを選択し、必ず保存をクリックしてください。その後、システムを再起動します。これで、選択したアプリは設定した優先GPUを使用するようになります。
Microsoft Storeアプリに優先GPUを設定する方法
グラフィックスの設定ページで、「デスクトップアプリ」の代わりにMicrosoft Storeアプリを選択し、その下のドロップダウンメニューからアプリの選択をクリックします。
アプリの選択メニューから、Windows 10 PCにインストールされているMicrosoft Storeアプリを選びます。以下のスクリーンショットの例では、Microsoft OneNoteを選択しています。
次に追加をクリックすると、アプリが一覧に表示され、優先GPUを選択するためのオプションが利用できるようになります。
オプションをクリックすると、先ほどと同じ3つの選択肢が表示されます。「Windowsに決めさせる」「省電力(内蔵GPU)」「高パフォーマンス(専用GPU)」です。希望のオプションを選択し、保存をクリックします。
Microsoft StoreアプリのGPUを設定したら、PCを再起動します。これで、選択したアプリは設定した優先GPUを使用するようになります。
優先GPUの設定でアプリを最大限に活用しよう
多くの処理能力を必要としないアプリに高性能なGPUを使うのは無駄です。逆に、グラフィックス処理が重いアプリや3Dゲームには、専用GPUのパワーを割り当てるべきです。その設定方法がいかに簡単か、これでご理解いただけたはずです。
ぜひアプリごとに優先GPUを設定して、最高のパフォーマンスを引き出しつつ、消費電力も節約しましょう。
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