Windows 10のEFIパーティションとは?削除してもいいのか徹底解説
PCの内部をのぞいてみたら、見覚えのないパーティションやディスクボリュームが見つかったことはありませんか?あるいは、Windowsをインストールすると、大きなパーティションと小さなパーティションの2つが作成されることに気づいたことはないでしょうか。その小さなパーティションは100MBまたは600MB程度のサイズです。これは一体何なのでしょうか?必要なものなのでしょうか?
答えは「EFIパーティション」であり、結論から言えば削除してはいけません。この記事では、EFIパーティションの役割、確認方法、そして削除・復元に関する注意点まで詳しく解説します。
Windows 10におけるEFIパーティションとは?
ここではWindows 10を例に説明しますが、EFIパーティションは以前のバージョンのWindowsにも存在し、LinuxやmacOSなど他のOSでも同様に使われています。
EFIはExtensible Firmware Interface(拡張ファームウェアインターフェース)の略です。名前の通り、EFIはOSとコンピューターのハードウェアのファームウェアをつなぐ役割を担っています。ファームウェアとは、各ハードウェア部品それぞれに組み込まれた「脳」のようなものと考えてください。「拡張可能(Extensible)」という言葉が示すように、EFIは状況に応じて柔軟に変更できる仕組みです。
現在のほとんどのWindowsデバイスは、UEFI BIOS(Unified Extensible Firmware Interface Basic Input/Output System)を採用しています。お使いのPCのBIOSバージョンは簡単に確認できます。なお、EFIパーティションが存在するのはUEFI BIOSを使用しているWindowsデバイスのみです。従来型のBIOS(レガシーBIOS)のWindowsシステムでは、起動情報はプライマリパーティション内に格納されます。
起動時の流れ:EFIパーティションの役割
PCの電源を入れたとき、実はすぐにWindowsが起動するわけではありません。まず最初にBIOSが起動します。BIOSとは何でしょうか?それはチップ上に常駐する最小限のOSのようなもので、ハードウェアとファームウェアを起こし(初期化し)、その後EFIパーティションを探して、Windowsの起動方法ややり取りの手順を読み込みます。
EFIパーティションには、以下のような重要なファイルやユーティリティが格納されています。
- ブートローダー:起動プロセスを開始し、システムユーティリティやデバイスドライバーが正しく連携して動くようにします。
- デバイスドライバー:Windowsが各ハードウェアコンポーネントと通信するための指示を提供します。
- データファイル:起動プロセスに関する情報や関連ログを保持します。
- システムユーティリティ:Windowsの起動と動作を支援する小型プログラムです。
- BitLockerデータ:BitLockerでドライブを暗号化している場合、その鍵情報はここに保存され、TPM(Trusted Platform Module)と連携してドライブの暗号化・復号化を行います。ちなみに、Windows 11ではTPM 2.0が必須要件となっていることはご存じの方も多いでしょう。
EFIパーティションが正常に検出され、起動プロセスが問題なく進むと、ようやくWindowsが立ち上がります。
EFIパーティションは削除すべき?
EFIパーティションを見て「100MBも無駄にしているなら削除しよう」と考えたとしても、絶対にやめてください。WindowsはEFIパーティションを簡単に削除できないよう保護していますが、無理に削除することは可能です。しかし、EFIパーティションがなくなると、BIOSはWindowsの存在を認識できず、PCは正常に起動しなくなります。
そもそも、100MBの空き容量が増えたところで意味があるのでしょうか?クラウドストレージが普及し、1TB以上の大容量ドライブが安価に手に入る今、その100MBにはほとんど価値がありません。そのまま触らずに置いておくのが賢明です。
Windows 10でEFIパーティションの場所を確認する方法
エクスプローラーでEFIパーティションを探しても、おそらく見つかりません。EFIパーティションは重要な領域であるため、意図的に隠されています。ただし、確認するのはそれほど難しくありません。
「ディスクの管理」を使って確認する
「ディスクの管理」は、パーティションの作成、サイズ変更、名前変更、フォーマットなどを行えるWindows標準ユーティリティです。
- スタートボタンをクリックし、「disk」と入力します。表示された候補から「ハードディスクのパーティションを作成およびフォーマットする」を選択します。
- ディスクの管理が開くと、EFIパーティションが表示されているはずです。
EFIパーティションの中身を確認する方法
コマンドプロンプトを使えばEFIパーティションの中身を閲覧できますが、操作がやや複雑で扱いづらいのが実情です。中身が本当に気になる場合は、無料ツールのMiniTool Partition Wizardをダウンロードするのがおすすめです。
- MiniTool Partition Wizardをダウンロード、インストールして起動したら、EFIパーティションを見つけます。
- EFIパーティションを右クリックし、「Explore(エクスプローラー)」を選択します。
これで、EFIパーティション内のすべての内容を確認できます。
Windows 10でEFIパーティションを削除する方法
どうしても削除したいという方は、まずシステムのバックアップを取るか、Windows 10のインストールメディアを用意してください。失敗した場合に備えて必須です。この操作は取り返しのつかない事態につながる可能性があります。
DiskPartを使って削除する
DiskPartは、ドライブのパーティションを管理できるコマンドラインユーティリティです。これを使ってEFIパーティションを操作できます。
- コマンドプロンプトを管理者として開きます。
- diskpartと入力してユーティリティを起動します。
- list diskコマンドを実行してすべてのディスクを表示し、EFIパーティションがあるディスクを特定します。
- select disk #と入力します(#はディスク番号)。
- list partitionコマンドでパーティション一覧を表示します。
- EFIパーティションを特定します。種類が「システム(System)」になっているものが該当します。
- select partition #と入力します(#はパーティション番号)。
- delete partition overrideコマンドを実行します。
- Windowsの復元または再インストールの準備をしてください。EFIパーティションは手動で再構築することも可能ですが、手順が複雑で、うまくいかない場合もあります。
MiniTool Partition Wizardを使って削除する
DiskPartでEFIパーティションを削除できない場合でも、MiniTool Partition Wizardなら削除できる可能性があります。
- MiniToolを開き、EFIパーティションを特定します。
- パーティションを右クリックし、「Delete(削除)」を選択します。
- このパーティションを削除するとWindows 10が起動できなくなる可能性がある旨の警告が表示されます。どうしても進める場合は「Yes」を選択します。
- 画面左下の「Apply(適用)」をクリックします。
- MiniToolが再度、本当に実行するかどうか確認してきます。ここで「No」を選べば中止できますが、続行する場合は「Yes」を選択します。
- 進行状況ウィンドウが一瞬表示され、迷っていても「Cancel」ボタンを押す時間はほぼありません。
- パーティション情報を更新中である旨が表示されます。
- 最後に、EFIパーティションが削除されたことが通知されます。「OK」をクリックしてメインウィンドウに戻ります。
- EFIパーティションが消えたことを確認できます。100MBのパーティションが「未割り当て(Unallocated)」状態になり、ファイルシステムもなくなっています。
EFIパーティションを復元する方法
「やっぱり後悔した…」という方もご安心ください。USBメモリやDVDなどのインストールメディアからWindowsを再インストールすれば復旧できます。また、コマンドプロンプトを使ってEFIパーティションを手動で再構築する方法もあります。ただし、この手順はかなり複雑なため、本記事の範囲を超えます。Windows 10でEFIパーティションを復元する方法については、別記事で詳しく解説予定ですので、ぜひお楽しみに。
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