Windowsが起動しないときの対処法|原因の特定と7つの解決ステップ

PCがデスクトップ画面まで起動しない――それは誰にとっても恐ろしい瞬間です。クラッシュして復旧できなくなったのか、シャットダウン時は何も問題なかったのに、なぜかWindowsだけが起動しなくなったのか。原因はさまざまで、場合によってはWindowsではなく、BIOSやPCハードウェア側に問題があることもあります。
本記事では、Windowsが起動しないときに問題を特定する方法と、実際に役立つ解決策を順番にご紹介します。
1. Windows 10のスタートアップ修復を試す
Windows 10には、欠損・破損した起動用システムファイルをスキャンして自動修復する「スタートアップ修復」機能が標準搭載されています。
最も手軽なアクセス方法は、起動中にPCの電源を強制的に切る操作を3回繰り返すことです。通常は電源ボタンを長押しします。起動中に電源ボタンを押し続けて強制終了する操作を3回連続で行うと、4回目の起動時にWindows 10のスタートアップ修復が立ち上がります。
または、Windows 10のインストールディスクを使用するか、あらかじめ回復ドライブを作成しておくことでもアクセス可能です。
回復メディアを用意したら、PCに挿入して再起動します。通常はそのまま回復メディアから起動します(起動しない場合は、起動中に回復ドライブを選択するオプションが表示されます)。Windowsセットアップ画面で「次へ」をクリックし、「コンピューターを修復する」を選択しましょう。
するとブートオプション画面が開き、さまざまなWindowsの問題をトラブルシューティングできるようになります。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」の順に進んでください。


「スタートアップ修復」をクリックすると、Windowsが再起動し、修復可能なシステムファイルがないかPC全体をスキャンします(Microsoftアカウントの認証を求められる場合があります)。問題が検出されれば、自動的に修復が行われます。
2. CMOSをリセットする
CMOSをリセットすると、BIOS設定が工場出荷時の初期状態に戻ります。PCへの悪影響は基本的になく、これによってWindows 10が再び起動するようになるケースもあります。
通常、CMOSはBIOS画面からリセットできます。BIOSには、PCの起動時にF2、F8、Deleteなどのキーを連打することでアクセスします。

BIOS内に該当オプションが見つからない場合は、PCの電源を切り、コンセントを抜いたうえで、本体の物理的なリセットボタンを約5秒間押し続けてみてください。その後、Windowsが起動するかどうかを確認します。
CMOSのリセットには、ジャンパピンやボタン電池の取り外しなど、より踏み込んだ方法もあります。上記の方法でうまくいかない場合は、専用ガイドを参考にリセットを試みてください。
3. エラーコード「0xc00000f」が出る場合
Windows 10が起動しない際に頻繁に表示されるエラーコードの一つが「0xc00000f」です。最も多い原因は、BCD(ブート構成データ)のエラーです。

このエラーの最善の解決策は、BCDを修復することです。まず手順1に従って「コンピューターを修復する」をクリックするところまで進めてください。
次に、スタートアップ修復ではなく「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」と進み、以下のコマンドを1行ずつ入力して実行します。
bootrec /FixMbr
bootrec /FixBoot
bootrec /ScanOs
bootrec /RebuildBcd
最後のコマンドを実行したら、コマンドプロンプトで exit と入力してEnterキーを押し、インストールメディアを抜いた状態でPCを再起動してください。
4. マザーボード周りの接続を確認する

Windowsの起動時に画面が完全に真っ暗になる場合は、自信があれば内部を開けて、各ハードウェアが正しく装着されているか確認する価値があります。主なチェックポイントは以下の3つです。
- メモリ(RAM): RAMは細長いスティック状のため、PCに衝撃を与えると簡単に外れることがあります。近年のノートPCではRAMは底部のベイに収められていることが多く、本体全体を開けずに確認できます。RAMベイ(またはPCタワー)を開け、一度取り外してから再度しっかりと挿し込み、確実に接続されているか確認しましょう。
- OSが入ったハードドライブ: Windowsがインストールされたメインドライブが、マザーボードや電源ユニットから外れている可能性もあります。SATAケーブルを奥までしっかりと差し込み、電源ユニット(PSU)側にも正しく接続されているか確認してください。
- PCI-Eカード: 頻度は低いものの、GPUやその他のPCI Expressデバイスが外れていることが、デスクトップ画面が表示されない原因になる場合もあります。すべて正しく装着されているか確認しましょう。
5. 外付けストレージを取り外す
PCが外部ドライブからの起動を優先する設定になっている場合があります。USBメモリに別のOSや回復イメージが入っていて、それがPCに接続されたままになっていると、PCはそちらから起動しようとします。
しかし、その外部ストレージに適切な起動ファイルが含まれていないと、起動は失敗します。Windowsを起動する前に、USBメモリや外付けHDDなどの外部ストレージをすべて取り外し、改善するかどうか確認してください。
6. ブートレコードのエラーを修復する
ブートレコードのエラーは、Windowsが起動しない主要原因の一つですが、幸いにもコマンドプロンプトのコマンド数行で簡単に修復できることがほとんどです。詳しい手順は、ブートレコードエラーの解説ガイドを参照してください。
7. セーフモードで問題を切り分ける
Windowsの不具合でOSが正常に動作しなくなったとき、まず試したいのがセーフモードへのアクセスです。セーフモードでは、Windowsは最低限必要なドライバーと必須の起動システムファイルのみで起動します。そのため、不具合のあるファイル・プログラム・ドライバーはほぼ読み込まれず、問題の特定と解決が格段にしやすくなります。
セーフモードへの入り方は複数ありますが、Windows 10がまったく起動しない状態では選択肢が限られます。何度か再起動を繰り返しても起動に失敗すると、通常は自動的にブートオプションが開きます。何らかの理由で表示されない場合(非常に稀)は、以下のいずれかを試してください。
1. PCを再起動し、Windows 10が読み込みを始めた瞬間に電源を切るか、電源ボタンを長押しして強制シャットダウンします。この操作を3〜4回繰り返すと、Windowsが自動的にブートオプションを表示するはずです。
2. Windowsの起動中にF8キーを連打して、ブートオプションが表示されるか試す方法もあります。Windows 8/10では起動が速すぎるためほぼ機能しませんが、動作の遅い古いマシンでは有効な場合があります。
ブートオプションが開いたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に進みます。


PCが再起動したら、一覧から数字キーの「4」を押してセーフモードを選択できます。


セーフモードに入ったら、専用ガイドに従ってWindowsの問題をトラブルシューティングしましょう。セーフモードで実行できる対処法(起動しない問題の解決策を含む)をまとめて紹介しています。
最終手段:データを残したまま初期化する

ここまでの方法をすべて試しても解決せず、Windows 10のクリーンインストールでデータを失うしかないと諦めかけているなら、まだ希望があります。
Windows 10のインストールディスクまたは回復ディスクから起動し(本記事の手順1で解説した方法)、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」→「個人用ファイルを保持する」を選択してください。これにより、ユーザープロファイル配下のファイル、ドキュメント、画像など(およびプロファイル自体)がバックアップ・保持されます。ただし、サードパーティ製アプリやゲームなどは削除される点に注意が必要です。
無事Windowsにアクセスできましたか?
以上の対処法を順番に試せば、Windowsに再びアクセスできるようになっているはずです。スタートアップ修復やブートレコードの修復がうまくいかない場合でも、PCの復元やリセットで解決する可能性は十分にあり、これらはブートメニューとセーフモードのどちらからでも実行できます。リセットでは直近のデータが一部失われる可能性がありますが、少なくともWindows 10には戻れます。
さらにトラブルシューティングが必要な場合は、応答しないWindowsアプリの修正方法や、最新のWindows 10更新プログラムで発生している問題のまとめ記事も併せてご覧ください。
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