Windows 7の管理者権限を完全マスター!隠しAdministratorアカウントとUACの仕組み
Windows 7は、家庭用PCのセキュリティにおいて大きな前進を遂げたOSです。しかし、その管理機能については、やや分かりにくいと感じるユーザーも少なくありません。隠されたAdministratorアカウントからユーザーアカウント制御(UAC)まで、一般ユーザーにとっては負担が増えた側面もあります。
自分のPCの管理をしっかりコントロールするには、Windows 7が管理者アカウントをどのように整理しているのかを理解することが重要です。一見複雑に思えますが、押さえておくべきポイントは主に3つ。これらを知っておけば、セキュリティを保ちながら快適にPCを使いこなせるようになります。
隠されたAdministratorアカウントとは
実は、Windows 7をインストールすると、必ず「Administrator」という隠しアカウントが作成されています。多くのユーザーはその存在を知りません。このアカウントは、単にAdministratorsグループに所属しているだけのアカウントとは異なり、グループには属さず、UNIX系OSにおけるrootアカウントのような最高権限を持つ特別な存在です。

デフォルトでは無効化されており、有効化できるのはAdministratorsグループに所属するアカウントだけです。このAdministratorアカウントは、トラブルシューティングや高度な管理作業など、限られた場面でのみ使用すべきものとされています。
「毎回UACの確認画面が出るのは面倒だから」という理由で、このAdministratorアカウントを日常的に使おうとする人もいますが、Microsoftはそれを防ぐために意図的にアカウントを隠し、インストール時には必ずAdministratorsグループ所属のアカウントを作成させる仕組みにしています。
Administratorアカウントは最上位の管理権限を持つため、UACの対象外です。このアカウントが行う操作は、一切確認されず、中断されることも上書きされることもありません。便利である反面、誤操作やマルウェアの被害がそのままシステム全体に及ぶリスクもあるため、扱いには十分な注意が必要です。
管理者権限を持つアカウントの特徴
Administratorsグループに所属するアカウントは、Windows 7のほぼすべての領域と機能にアクセスできます。ただし、これらのアカウントはUACの対象となるため、特定のプログラムの起動や一部の機能の実行時には、「本当にこの操作を実行しますか?」という確認を求められることがあります。

通常ならAdministratorアカウントでしか行えない変更を加えたい場合でも、わざわざログオフしてAdministratorとして再ログインする必要はありません。時間を節約できるショートカットの方法があるのです。
「管理者として実行」を活用しよう
例えば、隠されたAdministratorアカウントを有効化したい場面を考えてみましょう。本来この操作にはAdministratorアカウントの権限が必要ですが、Administratorアカウント自身は自分を有効化できません。もし自分自身でしか実行できないとしたら、「鶏が先か卵が先か」という矛盾した状況に陥ってしまいます。
そこでMicrosoftは、Administratorsグループの各メンバーに対して、特定のコマンドをAdministratorとして実行できる権限を与えています。例えば、Administratorアカウントを有効化するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
net users administrator /active:yes
しかし、通常の状態でコマンドプロンプトを開いてこのコマンドを実行しても、「アクセスが拒否されました(Access is denied)」というメッセージが表示されるだけです。

正しく実行するには、コマンドプロンプト自体を管理者権限で起動する必要があります。コマンドプロンプトのアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択してください。

こうして起動したコマンドプロンプトで先ほどのコマンドを入力すれば、今度は「コマンドは正常に終了しました」というメッセージが表示され、Administratorアカウントの有効化に成功します。
まとめ:安全に使いこなすための心構え
Windows 7の管理の仕組みに戸惑っている方は、決して少数派ではありません。この混乱の原因を、家庭向け製品にエンタープライズレベルのセキュリティを組み込もうとしたMicrosoftの方針にあると指摘する声もあります。
最低限、次の2点だけは覚えておきましょう。第一に、隠されたAdministratorアカウントを日常的なアカウントとして使わないこと。第二に、信頼できない相手に管理者権限のあるアカウントを付与しないことです。管理者権限を渡せば、相手はPC内のすべてのデータにアクセスでき、最悪の場合root権限を持つAdministratorアカウントまで操作されてしまいます。セキュリティと利便性のバランスを保ちながら、賢くWindows 7を運用していきましょう。
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