Crouton不要!Chrome OS 67でADBをインストールする方法
Androidアプリ開発者にとって、ADBとFastbootはパソコンに必須のツールの一つです。ADB自体は以前からChromebookでも利用可能でしたが、そのためにはいくつかのハードルを越え、croutonと呼ばれるサードパーティ製スクリプトをインストールする必要がありました。croutonはChrome OS内部でLinux環境を実行できるようにする仕組みで、ADBはそのLinux環境内から動かす形でした。
しかし、最新のChrome OS 67アップデートにより、x86_64チップ搭載のChromebookでは、開発者モードからADBが公式にサポートされるようになりました。作業の大部分を自動で処理してくれるシンプルなスクリプトを使うだけの、非常に簡単なプロセスです。唯一の欠点は、Chromebookをパワーウォッシュ(完全な初期化/工場出荷状態へのリセット)する必要がある点です。作業を始める前に、必ず重要なデータのバックアップを作成してください。

ステップ1:CPUアーキテクチャの確認
まず、お使いのChromebookがx86_64チップセットを搭載していることを確認します。CTRL + ALT + Tキーを押してcroshターミナルを起動し、uname -mと入力してください。
croshターミナルにx86_64と表示されれば、次のステップに進めます。
ステップ2:開発者モードの有効化
続いて、Chromebookを開発者モードに切り替えます。ただし注意が必要です。開発者モードではベリファイドブートなどの一部のセキュリティ機能が無効化され、rootシェルがデフォルトで有効になるため、Chromebookのセキュリティレベルが低下します。さらに、この操作ではデータ消去/工場出荷時リセットが実行されます。必ず事前にバックアップを取ってから進めてください。
開発者モードを有効にするには、Chromium.orgの「Chromium OSデバイス一覧」ページにアクセスし、自分のChromebook機種を探します。該当モデル名をクリックすると、そのデバイス専用の解説Wikiが開きます。開発者モードの有効化手順は機種ごとに大きく異なるため、ここでは全機種共通の手順をご紹介することはできません。

ステップ3:croshシェルの基本操作
開発者モードが有効になったら、ADBとFastbootをセットアップするスクリプトをダウンロードして実行します。その前に、Chrome OSのシェルターミナル「crosh」について確認しておきましょう。CTRL + ALT + Tで起動できることは覚えておいてください。
デフォルトではcroshはサンドボックスモードで動作しているため、より深いコマンドへアクセスするには権限の昇格が必要です。croshターミナルを起動し、shellと入力します。
このタイミングでsudoパスワードを作成しておきましょう。開発者モード有効化で失ったセキュリティをある程度取り戻せるようになります。以下のコマンドを入力してください:
Sudo su
Chromeos-setdevpasswd
Exit
これ以降、sudoコマンドの実行時にはパスワード入力が求められるようになります。
ステップ4:スクリプトのダウンロードと実行
準備が整ったら、ターミナルからスクリプトをダウンロードします。今回実行するスクリプトは、長期的に大きな時間節約につながる次の2つの処理を行ってくれます:
- 必要なバイナリをダウンロードし、正しい場所(/usr/local/bin)へ自動的に移動する
- ADBとFastbootのラッパーをダウンロード・インストールし、ADB実行時のコマンド入力の手間を省く
スクリプトのダウンロードとインストールを開始するには、croshターミナルに以下のコマンドを入力します:
curl -s https://raw.githubusercontent.com/nathanchance/chromeos-adb-fastboot/master/install.sh | bash
curlからbashへのパイプ処理を避けたい場合は、代わりに以下のコマンドを使用します:
cd ${HOME}/Downloads; curl -s https://raw.githubusercontent.com/nathanchance/chromeos-adb-fastboot/master/install.sh -o install.sh後者の方法の場合、moreやvimでスクリプトの中身を確認してから、以下のコマンドで実行します:
chmod +x install.sh; bash install.sh
ステップ5:インストール結果の確認
すべて正常に完了したかを確認しましょう。croshターミナルで以下を入力します:
adb --version
fastboot --version
これらのツールが/usr/local/binにインストールされたことが表示されれば成功です。問題が発生した場合は、Chromebookを再起動してみてください。また、AndroidデバイスをChromebookのUSBポートに接続してもADB通知が表示されない場合は、ChromebookとAndroidデバイスの両方を同時に再起動すると改善することがあります。
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