VPN Unlimited徹底レビュー:リーズナブルな価格で堅牢・信頼性の高いVPN
2013年のスノーデン事件により、NSA(米国国家安全保障局)や世界各国の政府が大規模な監視活動に関与していたことが明らかになりました。この衝撃的な「網羅的な盗聴」の実態が発覚したことで、VPNへの関心は一気に高まりました。
現在では選択肢が飽和状態にあり、どのサービスが宣伝通りの性能を実際に提供しているのかを見極めるのは容易ではありません。米国拠点のKeepSolid社が提供する「VPN Unlimited」は、リーズナブルな価格でセキュリティとパフォーマンスを両立すると謳っています。今回は実際にテストを行い、その価値があるのかを検証しました。
なぜ私たちのレビューを信頼できるのか
アプリ、ガジェット、オンラインサービスを10年以上取材してきた経験を持つ私たちは、読者にとって最適なツールを提案することを使命としています。すべての人が同じ優先順位やニーズを持っているわけではないため、幅広いVPNサービスを比較検証しています。「おすすめVPN」特集は、その多角的なアプローチの証です。
私たちのライターは世界各地に在住しており、多様な視点と優先事項を持っています。だからこそ「万人共通の万能な解決策」は存在しないと理解しています。あらゆるツールの長所と短所を明確に伝え、あなたのニーズに合った最良の選択をサポートします。
セットアップ
KeepSolidはVPN Unlimitedであらゆるプラットフォームをカバーしています。Linux、macOS、Windows向けのクライアントに加え、AndroidとiOS向けのモバイルアプリも提供。さらに、Windows PhoneやApple TVといった比較的ニッチなプラットフォーム向けクライアントまで用意されています。
ネイティブアプリを使いたくない場合は、ChromeやFirefox用のブラウザ拡張機能も利用可能です。これほど多くの選択肢を揃えているのは、他の多くのVPNプロバイダーにはない本気度の表れと言えるでしょう。
セットアップは短時間で完了します。設定項目はごくわずかで、専門用語を解読する必要もありません。サーバーの場所を選んで接続するだけのシンプルさです。70以上のロケーションからサーバーを選べるうえ、各地域の負荷率が表示されるため、混雑の少ないサーバーを選んで最高のパフォーマンスを引き出せます。
VPN Unlimitedは、WindowsとAndroidではデフォルトでオープンソースのOpenVPNを採用しています。macOSとiOSユーザーは、Appleデバイスで接続するためにサードパーティ製のOpenVPNアプリを別途ダウンロードする必要があります。
さらに、VPN UnlimitedにはKeepSolid DNSファイアウォールがバンドルされており、4段階の保護レベルから選択できます。VPNトラフィックはデフォルトで暗号化されますが、ファイアウォールを最低レベルで有効にするとマルウェア対策が追加されます。
最高レベルの保護では、VPN暗号化、マルウェア対策、トラッキング防止、広告ブロッカーによる包括的なセキュリティが実現します。KeepSolidは独自のブラックリストとホワイトリストを管理していますが、ユーザー自身がカスタムリストを作成することも可能。これにより、よく閲覧するサイトでは広告を表示させるといった柔軟な運用ができます。
料金プラン
VPN Unlimitedは複数の支払いプランを用意しており、注目すべきは月額制、年額制、そして一回払いの永久ライセンスです。年間プランを契約すると、実質月額わずか3.33ドル。このプランには最大5台のデバイスでの無制限VPN利用が含まれており、デスクトップPC、ノートPC、モバイルデバイスを追加料金なしで保護できます。
サブスクリプションを強化したい方向けに、KeepSolidは2つの追加サービスを提供しています。1つ目は個人用IPアドレスです。一部のウェブサイトでは、VPNプロバイダーと認識されたIPからのアクセスをブロックし始めています。独自の固定IPアドレスを持てば、これを回避しながらVPNの保護を維持できます。追加料金は月額12.50ドルです。
2つ目は個人用VPNサーバーで、専用の固定IPアドレスに加え、自分のトラフィックのみを処理する専用サーバーが含まれます。米国、カナダ、英国、インドなど多くの地域で提供されています。
月額18.33ドルから利用でき、専用サーバーは最大1Gbpsの速度と512MBのRAMを備えます。他ユーザーと共有しないため帯域幅に余裕があり、ルーター側でVPN接続を設定すれば家中のすべてのデバイスをまとめて保護することも可能です。
速度とパフォーマンス
パフォーマンスの悪さや接続速度の遅さは、VPNを日常的に使わなくなる最大の要因です。幸い、VPN Unlimitedはこうした問題に悩まされていません。テスト中、タイムアウトや接続切断は一度も発生しませんでした。
通常のウェブブラウジングでは、読み込み速度への目立った影響はありませんでした。トラフィックが宛先へ届くまでに追加のサーバーを経由することを考えると、これは注目に値します。
VPN Unlimited稼働中のスピードテストでは70.65Mbps、VPNなしの接続では78.18Mbpsという結果でした。余分な距離を経由するぶん、速度低下は想定内ですが、その差は通常のインターネット利用ではほとんど気にならないレベルです。
ストリーミングサービスの普及に伴い、地域限定コンテンツ(ジオブロック)の解除目的でVPNを利用する人が増えています。米国サーバーでテストしたところ、以前はアクセスできなかったサービスを利用できました。唯一の例外はNetflixで、同社は近年VPNへの取り締まりを強化しています(それでもNetflixと互換性のあるVPNは一部存在します)。
また、別の国にいるように見せかけることは、検閲や過度な政府規制を回避する手段としても有効です。
プライバシー、セキュリティ、ログ
VPNは当初、オフィスのネットワークへリモート接続する手段として知られていました。しかし近年の議会の動向を受け、セキュリティとプライバシー保護の目的で利用されることが増えています。VPN Unlimitedはプライバシー重視層に向けてサービスを展開していますが、その公約はどこまで守られているのでしょうか。
プライバシー
VPN Unlimitedは、米国拠点のKeepSolidが開発したアプリの一つです。スノーデン文書が示したように、米国政府とNSAが大規模監視に関与していた歴史を考えると、これは懸念材料となります。KeepSolidは米国の管轄下にあるため、当局からユーザーデータの提出を求められる可能性があります。
ただし、利用ログや収集ログを一切保持していなければ、これは問題になりません。KeepSolidのプライバシーポリシーによると、同社は接続ログを収集しています。接続ログは「サービスを利用した事実」を示すものの、アクティビティの内容は含まれていません。
同社はさらに「KeepSolid Inc.は、当社のVPNサービスの利用中におけるユーザーの活動を収集・記録しません」と明言しています。一見、利用ログ非保持の確固たる宣言に見えます。
しかし利用規約では、違法行為へのサービス利用が禁止されていることが明記されており、ユーザーに違法行為の疑いがある場合には「ユーザーの無実を証明し、当社のサービスを保護するために必要な情報を記録することがある」とされています。
セキュリティ
セキュリティ面では、VPN Unlimitedは好調です。すべてのトラフィックはネットワークを出る前に256ビットで暗号化され、第三者による盗聴を防ぎます。ISPによる監視からの保護や、公共Wi-Fi利用時の安全確保において重要なポイントです。
公共ネットワークはトラフィックを傍受されやすい大きなセキュリティリスクを抱えています。データを暗号化すれば情報はスクランブルされ、攻撃者は何も読み取れなくなります。
VPNのIPアドレスをブロックする動きに加え、一部のウェブサイトはVPN経由と思われるトラフィック自体を遮断し始めています。暗号化された通信は通常のトラフィックとは異なる特徴を持つため、検出されやすいのです。この問題を軽減するため、KeepSolid Wise機能はVPNデータをHTTPSトラフィックのように偽装します。インターネット監視が厳しい中国やトルコなどの国では特に有用でしょう。
トレント(P2P)は使える?
ストリーミングサービスの台頭で人気は低下傾向にあるものの、トレントやP2Pソフトウェアは今なお世界中で相当な帯域幅を消費しています。安定したサービス提供のため、多くのVPNはP2Pの使用を禁止しています。一方、VPN UnlimitedはP2Pを許可していますが、指定されたサーバーに限られます。
これはP2Pファイル共有の推奨のように思えるかもしれませんが、そうではありません。KeepSolidの利用規約では、「現地または外国の法律」に違反する行為や、「第三者の知的財産権を侵害するあらゆる素材」のダウンロード・送信が禁止されていると明示されています。
違法ダウンロードにP2Pを使うことを容認するわけではありませんが、海賊版とトレントはしばしば同一視されがちです。実際にはトレントには合法的な用途が数多くあり、VPN Unlimitedはそれらの利用にも対応しています。
DNSリークは大丈夫?
ウェブサイトにアクセスするとき、URLを入力します。URLはIPアドレスの短縮ダイヤルのようなもので、ドメインネームサーバー(DNS)はウェブサイトの電話帳のような役割を果たします。URLをリクエストすると、DNSがそれをサイトのIPアドレスに変換します。ところが、一部のVPNのDNS接続処理の仕方によっては、本当のIPアドレスがサーバー側に露出してしまうことがあります。
これが「DNSリーク」であり、VPNが本来提供するはずの匿名性を損なう恐れがあります。残念ながら、dnsleak.comとdnsleaktest.comでVPN Unlimitedをテストしたところ、DNSリークが発生することが確認されました。
しかも、リーク先のDNSサーバーはGoogleが提供しているもので、プライバシーを重視するユーザーにとっては特に気がかりなポイントと言えます。
まとめ:手軽さとコスパなら「Unlimited」
VPN Unlimitedは、驚くほどリーズナブルな価格で高速かつ信頼性の高いサービスを提供しています。特に永久ライセンスを選べばそのコスパは際立ちます。設定してしまえば後は放置できる手軽さから、コスト重視のユーザーにとって常時接続VPNの有力候補となるでしょう。
ただし、より高価な競合サービスが備える機能の一部が欠けています。VPN切断時にネットワーク接続を無効化するキルスイッチがない点(同社は将来の追加を予定していると表明)、そしてDNSリーク対策オプションがなく、実際のIPアドレスがDNSプロバイダーに見える状態になる点は留意が必要です。
VPN Unlimitedが輝いているのは、高速で安全な接続の提供です。トラフィックを暗号化することで、犯罪者の覗き見からデータを守ります。プライバシー方針には懸念が残るものの、ジオブロック解除とセキュリティ向上を目的としたVPNをお探しなら、その手頃な価格を考えれば十分に価値ある選択肢です。
あなたは現在VPNを使っていますか?KeepSolidのVPN Unlimitedを試してみたいと思いますか?すでに利用経験があれば、その感想をぜひコメント欄でお聞かせください!
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