ネットワーキング
 Computer >> コンピューター >  >> ネットワーキング >> ネットワーキング

インターネットサービスプロバイダー(ISP)とは?仕組み・役割・トラブル対処法を徹底解説

インターネットサービスプロバイダー(ISP)とは、私たちがインターネットに接続するための経路を提供する事業者のことです。接続方式には、光回線やケーブルテレビ回線、DSL(電話回線)、ダイヤルアップなどさまざまな種類があります。スマートフォンやパソコンなど、インターネットに接続されたすべての機器は、Webページの閲覧やファイルのダウンロードを行う際に、必ずISPを経由してサーバーへアクセスします。そして、そのサーバー側もまた、自らのISPを通じてデータを送信しています。

海外ではAT&T、Comcast、Verizon、Cox、NetZeroなどが代表的なISPとして知られています。日本国内であれば、NTTドコモ、KDDI(auひかり)、ソフトバンク、NTT東日本・西日本(フレッツ光)などが挙げられます。これらのISPは、家庭や企業に有線で直接接続される場合もあれば、衛星通信などの無線技術を使ってサービスを提供する場合もあります。

ISPは具体的に何をしているのか?

ほとんどの家庭やオフィスには、インターネットに接続するためのルーターやモデムといった機器が設置されています。スマートフォン、ノートパソコン、デスクトップPCなど、インターネット対応のあらゆる機器は、この機器を通じて外部の世界とつながります。その橋渡し役を担っているのがISPです。

ここで、Webサイトからファイルをダウンロードしたりページを開いたりするときに、ISPがどのような役割を果たすのか、具体例を見てみましょう。

  1. 自宅のノートパソコンであるWebサイトのページにアクセスすると、ブラウザは端末に設定されたDNSサーバーを使い、ドメイン名をそれに紐づくIPアドレスへ変換します。このIPアドレスは、そのサイトが利用しているISPに割り当てられたものです。
  2. IPアドレスの情報は自宅のルーターから契約中のISPへ送られ、ISPはそのリクエストを目的のサイトが利用するISPへ転送します。
  3. すると相手側のISPがページデータをあなたのISPへ送り返し、そこから自宅のルーターを経由してノートパソコンへと届きます。

これらの一連の流れは非常に高速で処理され、通常は数秒以内に完了します。ただし、これが機能するには、自宅のネットワークと相手先のネットワークの両方に、ISPから割り当てられた有効なグローバルIPアドレスが必要です。

動画、画像、文書ファイルなど、その他のデータの送受信についても同じ仕組みが当てはまります。オンラインでダウンロードするものは、すべて何らかのISPを経由して転送されているのです。

ネットワーク障害はISP側?それとも自分側?切り分け方

あるWebサイトが開けないときは、まず別のサイトを試してみてください。他のサイトが正常に表示されるのであれば、自分のパソコンにもISPにも問題はありません。トラブルの原因は、そのWebサイトを保管しているWebサーバーか、そのサイトが配信に使っているISP側にあると考えられます。この場合、こちらからできることは復旧を待つことだけです。

逆に、どのサイトも開けない場合は、同じネットワーク上にある別のパソコンやスマートフォンで同じサイトを開いてみましょう。たとえばデスクトップPCで表示されないなら、同じWi-Fiにつながっているノートパソコンやスマホで試します。別の端末では問題が再現しなければ、原因はデスクトップPC側にあります。

特定のパソコンだけどのサイトも読み込めない場合は、まずパソコンを再起動してください。それでも改善しないときは、DNSサーバーの設定を見直してみましょう。

一方、どの端末でもサイトが開けない場合は、ルーターまたはモデムを再起動します。多くの場合、これだけでネットワークの不具合は解消されます。それでも直らないときは、契約しているISPに連絡しましょう。ISP側で障害が発生している可能性もあれば、何らかの理由で回線が停止させられているケースも考えられます。

もし自宅のISPがダウンしてしまったら、スマートフォンのWi-Fiを切ってモバイルデータ通信に切り替えましょう。これは「あるISPから別のISPへ乗り換える」行為であり、自宅の回線が使えないときにインターネットへアクセスする有効な手段のひとつになります。

ISPからの通信監視を防ぐには(VPNの活用)

ISPはすべてのインターネット通信の通り道となるため、ユーザーの通信内容を監視し、記録することが技術的には可能です。これが気になる場合、定番の対策がVPN(仮想プライベートネットワーク)の利用です。

VPNを使うと、端末からVPN事業者のサーバーまでの間に暗号化されたトンネルが構築され、ISPからは通信の中身が見えなくなります。代わりにVPN事業者は通信内容を確認できる立場になりますが、多くのVPNサービスはユーザーの活動を監視・記録しないポリシー(ノーログポリシー)を掲げているのが利点です。

ISPに関する補足知識

インターネット速度テストを実施すれば、契約しているISPから実際に出ている通信速度を確認できます。表示された速度が料金プランの内容と大きく異なる場合は、測定結果を添えてISPに問い合わせてみましょう。

「Who is my ISP?」というWebサイトにアクセスすると、自分が現在使用しているISPの名前を簡単に確認できます。

多くのISPは、顧客に対して接続のたびに変動する動的IPアドレスを割り当てています。一方、Webサイトを運用する企業などは、固定IPアドレス(静的IPアドレス)契約を利用するのが一般的です。

ISPにはほかにも種類があります。メールやオンラインストレージのホスティングに特化したホスティングISPや、広告表示と引き換えに無料でインターネット接続を提供する無料・非営利のISP(フリーネットと呼ばれることもあります)などです。

よくある質問(FAQ)

ISPには何が見えている?

ISPは、ユーザーが訪問したWebサイトのURLやページ内のコンテンツを確認できます。また、どこからファイルをダウンロードしているのか、そのファイルサイズがどれほどかといった情報も把握可能です。

ISPのDNSサーバーのIPアドレスを調べるには?

Windowsのコマンドプロンプトで「ipconfig」コマンドを実行し、表示結果の中から「DNS Servers」の行を探してください。そこにDNSサーバーのIPアドレスが表示されます。

  1. レイヤードサービスプロバイダー(LSP)とは?WindowsでLSPをリセットする方法を徹底解説

    コンピューターに侵入する最も巧妙な手法のひとつが、OSそのものに組み込まれることで、ほぼ発見不可能な状態になるマルウェアです。表面上はすべて正常に見えていても、裏ではペイロード(悪意あるコード)が実行され続けています。こうした手法のひとつが「LSP(レイヤードサービスプロバイダー)」です。この記事では、LSPとは何かをわかりやすく説明し、WindowsでLSPをリセットする具体的な方法をご紹介します。 レイヤードサービスプロバイダー(LSP)とは? LSPを理解するには、まず「Microsoft Windows Winsock 2 Service Provider Interface(SPI)

  2. VSSエラー12293「シャドウ コピー プロバイダーでルーチンを呼び出すときにエラーが発生しました」の対処法

    Windowsでバックアップを実行した際に、「ボリューム シャドウ コピー サービス エラー:シャドウ コピー プロバイダーでルーチンを呼び出すときにエラーが発生しました(イベントID: 12293)」というメッセージが表示され、バックアップが失敗する場合は、この記事で紹介する対処法をお試しください。 ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)とは、システム上のアプリケーションがボリュームへの書き込みを継続している最中でも、ボリュームのバックアップを可能にするフレームワークを実装した一連のCOMインターフェースです。このサービスに問題が発生すると、システムの復元ポイント作成やバックアッ