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インターネットには「削除」ボタンが必要か?──読者アンケートで見えた本音

インターネットは完璧ではありません。むしろ、完璧からほど遠い存在です。私たちが日々恩恵を受けているウェブの裏側には、良きネット市民であるために我慢しなければならない不満の種が数多く潜んでいます。その中でも最大の問題と言えるのがプライバシーの欠如です。自分や他人に関する情報を、世界中から閲覧可能な形で共有してしまうこの仕組みには、本当に残念な部分があります。

ウェブ上で何を共有するかにどれほど注意を払っていても、情報が漏れるリスクは常につきまといます。ウェブサイトはあなたに関するデータを収集し、それをもとに関連広告を表示します。ソーシャルネットワークはあなたの投稿やコメントを保存しており、そのどれかが将来、思わぬ形で足を引っ張るかもしれません。そして、これは氷山の一角にすぎません。こうした背景から、私たちは読者の皆さんにこの問題への意見を尋ねてみることにしました。

アンケート結果

今回投げかけた質問は、「インターネットには『削除』ボタンが必要か?」というものです。このテーマは、Google会長エリック・シュミット氏の発言がきっかけでした。同氏は自社の方針を擁護する中で、インターネットに「削除」ボタンが存在しないことについて「今こそ議論すべきだ」と述べました。MakeUseOfの読者の皆さんは、この呼びかけに見事に応えてくれました。

寄せられたコメントは決して少なくありませんでした。この議論を短い言葉で完結にまとめることは困難ですが、ある程度の合意点を見出すことはできます。

インターネットには「削除」ボタンが必要か?──読者アンケートで見えた本音

大多数のコメント投稿者が認めていたのは、「削除」ボタンがあれば理想的だが、実現は極めて困難だという点です。Harshit Jさんの提案によれば、せいぜい望めるのは「自分が利用しているすべてのウェブサイトやサービスを一覧表示し、選択したサービスから自分のIDや痕跡を削除できるシンプルなダッシュボードのようなもの」だといいます。しかし、それさえも絵空事にとどまる可能性があります。

一方で、未来の歴史家の視点に触れたコメントもありました。21世紀初頭の文明がどのようなものだったかを後世が理解するためには、データが完全な形で残される必要があるという指摘です。とはいえ、それだけの理由で、自分自身の個人データの行方を自分以外の誰かが決めてよいことにはなりませんでした。

今週のベストコメント

Rob Hさん、BiG eViLさん、Lisa Santika Onggridさんをはじめ、素晴らしいご意見を多数いただきました。今週のベストコメントに輝いたのはdragonmouthさんです。筆者だけでなく、この記事を読んだすべての人から敬意を払われるに値する内容です。

「削除」ボタンがあれば確かに便利だろう。だが、今さら導入するには遅すぎる。パンドラの箱は開けられてしまい、二度と閉じることはできない。私たちのデータを保有する組織はあまりにも多く、完全な削除など考えることすら不可能だ。おまけに各組織は、データを保持する権利や必要性を強硬に主張するだろう。「データの消去が正しい判断となる場合もあれば、適切でない場合もある」というシュミット氏の発言は、Googleが保有するデータの保持を正当化するための布石にすぎない。「どうやって決めるのか?」と問うなら答えはこうだ。私たち「WE」は決めない。データの所有者が決めるのだ。シュミット氏にも、その雇用主にも、この件に口を出す権利はない。仮に彼らが「占有は法律の10分の9」という格言に従っているつもりなら話は別だが。「今すぐ議論すべきだ」という言葉には同意しかねる。議論など存在しないし、「WE」などいない。データの所有者である私がインターネットから消去すると決めたなら、シュミット氏であろうと雇用主であろうと政府であろうと、口を挟む余地はない。プライバシーは妊娠のようなものだ。あるか、ないか。部分的な妊娠が存在しないように、部分的なプライバシーも存在しない。もちろん現実世界では、誰もが他人のことをすべて知りたがっている。GoogleやAmazonのようにビジネス上の利益のためであれ、政府のように「国益」のためであれ、私たちがインターネットから自らの痕跡を消去することは、永遠に許されないだろう。

このコメントを高く評価した理由は、現段階において「削除」ボタンの実現が非現実的(おそらく不可能)である理由を力強く論証しているからです。さらに、シュミット氏の主張に直接切り込み、同氏が本当にユーザーのために発言しているのか、それとも自社の利益のために動いているのかという疑念にも鋭く踏み込んでいます。

明日は新しい質問をご用意していますので、ぜひまたご参加ください。We Ask Youは、MakeUseOf読者の生の声を掘り起こす週間コラムです。私たちが質問を投げかけ、皆さんが自由に意見を述べるオープンな形式を採用しています。純粋に意見を求めるテーマもあれば、ヒントやアドバイスの共有、おすすめのツールやアプリを募る回もあります。皆さんの参加なしにこのコラムは成り立ちません。いただいたすべてのご意見に心から感謝します。

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