ネットワークセキュリティ
 Computer >> コンピューター >  >> ネットワーキング >> ネットワークセキュリティ

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

Facebookはソーシャルネットワーキング業界の巨大企業へと成長しました。2017年6月時点でアクティブユーザー数は20億人を超え、世界人口の約4分の1に相当します。マーク・ザッカーバーグと友人たちによるハーバード大学の小さなプロジェクトとして始まったFacebookは、世界最大級のテクノロジー企業の一つへと発展を遂げました。しかし、その一方で大きな課題として立ちはだかるのが、ユーザーのプライバシーとデータの取り扱いです。

創業当初から、同社のデータの扱い方には批判の声がありました。近年明らかになった事実によれば、Facebookはユーザーを実験対象とし、ニュースフィードをスクロールし続けたくなる「最適な」心理状態へと導いていたことが分かっています。表面的な変更は加えられたものの、Facebookは依然としてプライバシーの尊重とデータ保護の面で深刻な問題を抱えているのです。

一つのアプリがすべてを支配する

FacebookがSnapchatの機能を積極的に模倣していることはよく知られています。Instagramの「ストーリーズ」は、消滅型メッセージアプリSnapchatとの競争への直接的な対応でした。ストーリーズは大成功を収め、Snapchat自体のユーザーベースを大きく上回るリーチを獲得します。この成功に勢いづいたFacebookは、FacebookアプリやWhatsAppにも同様の機能を追加していきました。しかし、ここで一つの疑問が残ります。Facebookはどうやって自分たちの戦略がうまくいっていることを把握できたのでしょうか?

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

その答えは、モバイルアナリティクス企業Onavoの静かな買収にあります。買収後もOnavoはデータとアプリ使用状況の監視という任務を続けていました。さらに同社は、Onavo Protectなど一般消費者向けアプリを複数リリースしました。Onavo Protectはセキュリティ保護のためのVPNアプリとして提供されましたが、その実態は異なりました。利用規約への同意を通じて、サービスを経由するすべてのトラフィックへのアクセス権を取得していたのです。VPNはオンラインでの自己防衛に有効な手段ですが、Onavoの事例が示すように、VPNプロバイダーそのものを信頼できるかどうかこそが重要になります。

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Facebookは競合アプリやサービスへのトラフィック量を分析する社内ツールを開発していたといいます。このツールはメッセージングサービスWhatsAppの買収決定にも影響を与えたとされています。Facebookがあなたのあらゆる閲覧活動を監視することの直接的な影響は明白ですが、その背後には別の問題が潜んでいます。このデータを活用して成功した競合を次々と買収することで、Facebookは市場支配力を強化し、独占を確立し、競争とイノベーションを阻害しかねないのです。

影の中に潜むもの

Facebookの主な収益源は広告であり、独自の広告配信プラットフォームまで運営しています。デジタル時代において、マーケティングキャンペーンの成果はクリックスルー率(CTR)で評価されます。CTRを高めるため、広告主は最もクリックしそうなユーザーにだけ広告を表示したいと考えます。ユーザーに自分の生活についてより多くの情報を投稿するよう促すことで、Facebookは膨大なデータを蓄積し、クリックされやすい層へ広告を精密にターゲティングできるようになりました。

しかしこの方針は既存ユーザーに対して機能するものであり、まだ開拓されていないのは約50億人の非利用者市場です。この潜在顧客を最大限に活用するため、Facebookはアカウントを持っていない人々のデータまで収集・保存するようになりました。この戦術によって生まれたのが「シャドウプロファイル」であり、本人は一切コントロールすることができません。

研究者デヴィッド・ガルシアが学術誌『Science Advances』に発表した研究では、シャドウプロファイルが非利用者に与える影響が検証されました。すでにサービスを終了したSNS「Friendster」のデータを用いた分析により、ガルシア氏は非利用者の交際状況や性的指向を驚くほど高い精度で予測することに成功したのです。この研究は、シャドウプロファイルがもたらすプライバシー上のリスクを浮き彫りにしています。自分がサービスを利用していなくても、他人の行動によって自分のプライバシーがこれほど深刻な影響を受けてよいのでしょうか?Facebookがこうしたプロファイリングを行っている直接の証拠はないものの、非利用者を追跡している事実自体は変わりません。

不気味なつながり

ニュースフィードが動画やニュース、政治的な意見であふれる今、Facebookの本来の目的が「友達とのつながり」だったことを思い出すのは難しくなっています。親しい友人でも学校時代の知人でも、フレンド申請を送ればその後の動向を受動的に見守ることができました。友達探しをさらに簡単にするため、Facebookは「あなたが知っているかもしれない人(People You May Know)」という機能を導入しました。ソーシャルネットワークとその他の個人情報を組み合わせることで、Facebookは常に新しい候補を提示できる状態にあるのです。

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

では、どのような情報が使われているのでしょうか?その点は謎に包まれています。Facebookはこの機能の仕組みについて完全な透明性を確保していません。サポートページでは、共通の友達、共有ネットワークやグループ、アップロードされた連絡先などが要因として挙げられています。しかし、「意外な人物」が候補として表示されるという報告は後を絶ちません。精神科医の患者同士が互いに候補として表示され、医療状況が意図せず暴露されるという衝撃的な事例まであったのです。

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

Googleが「あなたの言葉をすべて聞いているわけではない」と主張するのと同じように、Facebookも「あなたが知っているかもしれない人」の候補は位置情報に基づくものではないと主張しています。しかし、位置情報に基づく候補表示を裏付ける逸話的な証拠は増え続けています。信頼を損なう動きとして、Facebookは位置情報を使用していることを確認したわずか3日後にそれを否定しました。

度を越えた情報漏洩

世界で最も人気のあるウェブサイトの一つでありながら、Facebook本体はこれまで重大なセキュリティ侵害を回避してきました。セキュリティ上の懸念はあったものの、その多くはソーシャルエンジニアリング攻撃や脆弱なパスワード管理に起因するものでした。

しかし、写真共有の子会社Instagramについては同じことは言えません。2017年8月、ハッカーが認証済みアカウントに関する連絡先情報を盗み出したことが広く報道されました。被害者には著名なセレブ、政治家、スポーツ選手の電話番号やメールアドレスが含まれていました。

Facebookを信頼できない理由――知っておくべきプライバシーとデータの問題点

話が進むにつれ、ハッカーが実際に持ち去ったのは600万件以上のアカウントの連絡先情報で、一般ユーザーのものも多数含まれていることが判明しました。攻撃者が悪用した脆弱性はその後修正され、Instagramの公式ブログでも言及されています。ハッカーは流出した情報を掲載するウェブサイトを立ち上げ、検索1回につき10ドルを請求していました。幸いパスワード自体は漏洩しませんでした。しかし、漏洩したメールアドレスと電話番号だけでも、Instagramの二段階認証を突破するのに十分な可能性があります。

「たった」600万アカウントの漏洩とはいえ、これはInstagramの7億ユーザーの約1%に相当します。同様の割合の攻撃がFacebookで発生すれば、2000万アカウントが侵害される計算になります。ハッカーにFacebookアカウントへアクセスされれば、その影響は壊滅的になりかねません。幸い、Facebookアカウントを保護するためにできる対策はいくつもあります。アカウントが乗っ取られた疑いがある場合は、速やかに被害対策モードへ切り替えましょう。

Facebookユーザーはどうすればいい?

幸い、Facebookを使わないという選択肢もあります。アカウントを削除すればいいのです。世界人口の4分の1を獲得しているとはいえ、Facebookにいない人は約50億人います。もちろん、FOMO(取り残される恐怖)に苛まれたときには、この選択肢は心強くないかもしれません。

あなたのデータを悪用してお金を稼ぎ続けられる限り、Facebookはその道を進み続けるでしょう。広告が急速にオンラインへ移行し、ソーシャルフィードへ組み込まれている今、近いうちに方針転換の兆しは見えていません。

Facebookの行動をどう思いますか?彼らを信頼できると思いますか?それとも問題が誇張されているのでしょうか?そもそも今もFacebookを使っていますか?ぜひ下のコメント欄でお聞かせください!

  1. Facebookウォッチパーティーとは?特徴と使い方を徹底解説

    ソーシャルメディアの本質は、より多くの人々とのつながりにあります。そんな中、マーケターやコンテンツ制作者にとって朗報となる機能があります。それが「Facebookウォッチパーティー(Watch Party)」です。従来の動画視聴体験をまったく新しいレベルへと引き上げるこの機能は、以前からFacebookに存在していましたが、現在では個人ユーザーやFacebookページでも一般に利用できるようになっています。 本記事では、Facebookウォッチパーティーの具体的な使い方をご紹介する前に、まずその基本的な仕組みや魅力について詳しく解説します。 Facebookウォッチパーティーとは? その名の

  2. Facebookの全データをダウンロードして、SNSがあなたについて何を知っているか確認しよう

    Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)事件をはじめとするデータ不正利用のスキャンダルが相次ぎ、Facebookは今、大きな嵐の真っ只中にあります。この巨大SNSへの信頼を完全に失った人もいれば、「Facebookアカウント削除キャンペーン」に参加する人も少なくありません。個人情報の不適切な扱いが許されない以上、こうした反応はごく自然なことと言えるでしょう。 一方で、Facebookを使い続けることにはメリットもあります。世界中の人々とシームレスにつながれるのはその代表例です。とはいえ、いざアカウントを削除すると決めたのであれば、その前に一度立ち止まって考えてみてく