Mac版Signalのメッセージを本当に完全に消去する方法【痕跡対策】
最近では、WhatsAppだけが選択肢という時代は終わりました。高品質なインスタントメッセージアプリは数多く存在します。筆者はTelegramの熱心なファンでもありますが、WhatsAppの代替を探しているなら、Signalは使うたびに魅力が増していくアプリです。
Signalは、現在最も安全なメッセージアプリのひとつです。エンドツーエンド暗号化が標準搭載されており、チャットグループ内の相手の身元確認やデータチャネルの整合性を検証するツールも備えています。さらに、SMSクライアントとしても利用できる優れものです。
ところが、ここにセキュリティ上の問題があります。正確には、Macユーザーにとってのセキュリティ問題です。
Signalメッセージにはどんな問題があるのか?
端的に言えば、消えた後に一切の痕跡を残さないはずのメッセージが、実は非常に分かりやすい痕跡を残してしまうのです。しかも、その痕跡は2つあります。
1つ目の痕跡は、macOSの通知センターが原因です。デフォルト設定では、通知センターにメッセージの本文と送信者の名前が表示されます。そしてこの情報は、Signal側でメッセージが自動削除された後も長期間残り続けてしまいます。
最悪のシナリオでは、ハッカーがあなたのMacを乗っ取り、やり取りの内容を閲覧される可能性もあります。Signalで機密性の高いデータを送信しているのであれば、これは悪夢以外の何ものでもありません。
2つ目の痕跡は、さらに深刻です。自動削除されたすべてのメッセージが、データベースレベルでコピーとして保存されています。ある程度のコンピュータ知識を持つ人間であれば、これらのデータに簡単にアクセスできてしまいます。前述の通り、あまり安全とは言えない状況です。
Signalメッセージを本当に消去させるための対策
まず、通知センターの問題を解決するには、Signalアプリの設定を変更する必要があります。
Signalアプリで「環境設定 > 通知」を開き、「名前もメッセージも表示しない」を選択してください。変更を加えたら、忘れずに「保存」をクリックしましょう。これで、ロック画面や通知センターにメッセージ内容が表示されなくなります。
一方、データベースの問題はより厄介です。挑戦精神があり、技術的なプロジェクトに取り組みたいのであれば、セキュリティ研究者Patrick Wardle氏によるやや複雑な手順ガイドに従うという選択肢があります。手順が難しすぎると感じる場合は、同氏が公開しているスクリプトを実行し、自分のMacにどのようなデータが密かに保存されているのかを確認することから始めるのもよいでしょう。
そして忘れないでください。もし今回の発見によってSignalへの印象が損なわれたとしても、世の中には他にも安全性の高いメッセージアプリが数多く存在します。自分の用途と求めるセキュリティレベルに合ったアプリを選ぶことが大切です。
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