データを盗まないFacebook代替SNS 5選|プライバシー重視で乗り換えるなら
Facebookは、かつてソーシャルメディア革命の旗手として君臨していました。しかし今や、「ソーシャルネットワークをいかに運営すべきでないか」を示す反面教師となっています。
度重なるセキュリティ問題とプライバシー侵害への懸念から、若年層がFacebookを去りつつあります。Pew Research Centerの調査によると、18〜29歳のユーザーの44%が過去1年以内にアプリを削除したと回答しています。しかもこの世代は、Facebookの複雑なプライバシー設定を正しく理解している割合が最も高い層(64%)でもあり、その動向は非常に注目に値します。
そこで「Facebookアカウントを削除して乗り換えたい」と考えている方のために、データを盗まれる心配のないFacebook代替サービスを5つご紹介します。
1. FamilyWall(ファミリーウォール)
Facebookの削除をためらう理由として最も説得力があるのは、「親戚や家族とのつながりを失ってしまうかもしれない」という点でしょう。
遠く離れた都市や海外に住む家族と写真や動画、近況を共有する手段として、Facebookは確かに便利です。お互いの生活を手軽に把握できるのは大きな魅力です。
しかし安心してください。同じ役割を果たせる代替サービスは存在します。そのひとつがFamilyWallです。名前の通り、大切な人とのつながりを保つために特化して設計されたSNSです。
プライバシーの観点から魅力的なポイントは3つあります。第一に、家族間のやり取りは非公開の安全なクラウド上で管理されること。第二に、広告が一切表示されないため、行動データをもとにターゲティングされる心配がないこと。そして第三に、プライベートデータを商用目的で利用しないことを明言している点です。
機能面では、誕生日やイベント用の共有カレンダー、共有ToDoリスト、リアルタイム位置情報共有、家族内でのプライベートグループ作成、大容量の写真・動画ライブラリなどが利用できます。
2. Nextdoor(ネクストドア)
FamilyWallが家族とのつながりをカバーできるなら、地域コミュニティとのつながりはどうすればよいのでしょうか。
Facebookのもうひとつの強みは、ご近所さんや地元住民と連絡を取り合い、イベントの企画や防犯情報の共有、不要品の売買などを通じて、地域の絆を育めることです。
こうした目的でFacebookを使っているなら、地域密着型SNSのNextdoorをチェックしてみてください。セキュリティ面でのメリットに加え、コミュニティ用途においてはFacebookよりもはるかに適しています。まさに地域コミュニティ向けの最高のFacebook代替サービスといえるでしょう。
プライバシーに関しては、連絡先や個人情報を第三者に販売・貸与しないことがポリシーとして明記されています。ただしサービスの性質上、一部の連絡先情報がご近所の方から見える場合がある点には注意が必要です。
機能面では、招待された地域住民だけが参加できるプライベートなコミュニティを作成できます。参加には実際の住所確認が必須で、実名登録も求められます。中心となるのは「近隣フィード」で、おすすめ情報、質問、出品物などが随時更新されていく仕組みです。
3. 23snaps
子どもの写真をこれ以上Facebookにアップロードするのは、少し考え直したほうがよいかもしれません。いつの日か、街中のバスの側面に我が子の顔が大きく映っている――そんな事態も起こり得るのです。
なぜなら、写真の著作権はユーザー自身に留まるものの、Facebookの利用規約により、同社はアップロードされたコンテンツに対して「譲渡可能でサブライセンス可能な、無償の非独占的権利」を取得するからです。
実際には、これはFacebookがユーザーの許可なくコンテンツを他社へサブライセンスできることを意味します。さらに、そのサブライセンスに対して課金することさえ可能で、法的にはユーザーに一銭も支払う義務がありません。ちなみに、たまにSNSで拡散されるあの「著作権宣言」のコピペには、何の法的効力もありませんのでご注意ください。
子どもとの思い出を詰め込んだ共有フォトアルバムを作りたいなら、23snapsがおすすめです。同社は、ユーザーの明示的な同意がない限り、情報や写真を広告主と共有しません。
サービスでは複数のアルバムを作成し、写真・動画・テキストを適切な相手とだけ共有できます。写真を自動的に適切なアルバムへ振り分けてくれる機能もあり、整理の時短にも役立ちます。さらに、思い出の写真を印刷製本したフォトブックを注文することも可能です。
4. Edmodo(エドモード)
Edmodoは教育分野に特化したSNSです。生徒と教師をつなぐソーシャルメディアは教室での重要性を増していますが、Facebookのような公開性の高いプラットフォームでは、その用途への適合性に難があります。そこで教育者たちは代替サービスを探し始めたのです。
Edmodoはまさにそのニーズを満たすために生まれました。教師によって設計されたアプリで、主な機能にはクラス全体のグループチャット、教科別のクラス間ディスカッション、一対一のフォローなどがあります。
また、クラス名簿の管理、成績表、テスト作成機能にも対応しており、巨大なコミュニティでは教師と生徒向けの無料教材が6億5000万件以上も共有されています。
未成年者の情報は本来きわめてセンシティブであるため、Edmodoは堅牢なプライバシーポリシーを採用しています。同社は広告主やサードパーティアプリを含め、誰に対してもユーザーや子どもの情報を販売しません。
さらなる安全策として、保護者もネットワークに参加できます。いじめ問題が深刻なAfter Schoolなどのアプリとはここが大きく異なる点です。保護者が参加することで、学習プロセスに関わり、教師と連携して子どもをサポートできるようになります。
5. MeWe(ミーウィー)
これまで紹介した4つのサービスは、いずれも堅実なプライバシーポリシーを掲げています。しかし、Facebookから学んだ教訓があるとすれば、それは「プライバシーポリシーは変更され得る」ということです。
残念ながら、創業当初からプライバシーを最重要原則として掲げているSNSはほとんど存在しません。MeWeはその稀な例外です。
同サイトのトップページでは「MeWeチャレンジ」を試せます。自分が使っているSNSにチェックを入れると、ブラウザをスキャンしてトラッキングCookieの数を教えてくれます。筆者はテストとして9つすべてのSNSにチェックを入れたところ、126件もの結果が検出されました。そして断トツのワーストだったのは、いうまでもなくFacebookでした。
MeWeはそれとは真逆の存在です。同ネットワークは「プライバシー権利章典(Privacy Bill of Rights)」を掲げ、次のように謳っています。
- ターゲティング広告は一切表示しない
- すべての投稿は時系列で表示され、アルゴリズムによる操作を受けない
- 自社製・第三者製を問わず、トラッキングCookieを使用しない
- 個人データを第三者に販売しない
この理念には著名人も賛同しています。World Wide Webの発明者であるティム・バーナーズ=リー卿が、取締役会メンバーを務めているのです。
独自機能としては、参加するグループごとにプロフィールをカスタマイズできる機能、コンテンツを見つけやすくするライブラリタグ付け、プラットフォーム全体での音声統合などがあります。
SNS選びにおいて絶対的なプライバシーが最優先事項なら、MeWeがベストなFacebook代替サービスです。
結局、どれを選べばいいのか?
プライバシー至上主義者にとって、Facebookほどの規模を持ちながら、トラッキングもデータ売買も操作も行わないSNSを見つけることは、残念ながら不可能です。
しかし、今回ご紹介した代替サービスを組み合わせれば、Facebookの機能を分解し、それぞれの用途に合ったより良いツールへ置き換えることができます。
移行を進めるなら、プライバシー重視のMessenger代替アプリの検討や、セキュリティを軽視する企業の見極めも合わせて行いましょう。
そして最終的に切り替える際には、Facebookアカウントの無効化(デアクティベート)を検討してください。なお、アカウントの「無効化」と「削除」は別物である点に注意しましょう。
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