データを守る!知っておきたいTrueCrypt代替の暗号化ソフト5選
長年にわたり、多くのユーザーはフルディスク暗号化技術を活用し、機密性の高いデータを覗き見や監視から守ってきました。フルディスク暗号化やファイル暗号化といえば、柔軟な操作性と強力な暗号化方式で多くの人に愛用されていたのが「TrueCrypt」です。しかし、匿名で活動していたTrueCrypt開発チームがSourceForge上に事実上の終了メッセージを投稿したことで、状況は一変しました。その後、既存の暗号化済みファイルやファイルシステムを復号するためだけに改変されたバージョン7.2がリリースされ、TrueCryptで新たにファイルやフォルダを暗号化することはできなくなりました。Open Crypto Audit Project(OCAP)の創設者であるMatthew Green氏いわく、「これはおそらくTrueCryptなりの別れの挨拶なのだろう」とのことです。

そうした状況だからこそ、大切なデータを無防備のまま放置しないためにも、TrueCryptの代替ツールを探す絶好のタイミングだと言えます。ここでは、無料・有料を問わず、TrueCryptの代わりとして使える優れた暗号化ソフトを5つ紹介します。
注意:OSに標準搭載されており単体では導入できないWindowsの「BitLocker」やAppleの「FileVault 2」については、本記事では扱いません。
1. Symantec Drive Encryption
有料製品の中でも最高峰と言えるのが「Symantec Drive Encryption(SDE)」です。Symantecは暗号化市場のリーディングカンパニーであり、直感的に操作できるインターフェースと強力な暗号化技術を提供しています。他の商用ソフトと同様にクローズドソースではありますが、強力なPGP暗号化、ローカルポリシー管理、データ損失の低減、リソース管理など、ビジネス向けの多彩な機能を備えています。

SDEの最大の強みは、その管理のしやすさにあります。現在はPC(Windows)、Linux(コマンドラインのみ)、Macの各環境に対応しています。安全性のためなら多少の出費を惜しまないという方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
2. DiskCryptor
DiskCryptorは、まさにTrueCryptのようなオープンソースかつ無料のファイル/ドライブ暗号化ソフトで、必要な機能を一通り備えています。TrueCryptと同じく、ファイルやシステムドライブだけでなく、CDやUSBメモリなどの外部デバイスも暗号化可能です。さらに、AES(Advanced Encryption Standard)、Twofish、Serpentといった複数の暗号化アルゴリズムに対応しており、それらを組み合わせたカスケード暗号化によってさらなる強度アップも図れます。以前TrueCryptを利用していた方にとって、現在も活発に開発・サポートが続けられている、最も近い無料の選択肢と言えるでしょう。

唯一の難点は、Windows専用ソフトである点です。つまり、LinuxやMacのプラットフォームには対応していません。
3. VeraCrypt
VeraCryptは、IDRIXによってTrueCryptをベースに開発された、文字通り「本物の後継」と呼べる存在です。TrueCryptと同じ機能やユーザーインターフェースを受け継ぎながら、暗号化時の反復処理回数を増やすことで、セキュリティ強化が実現されています。もちろん、セキュリティ向上の代償として、読み書きの速度はTrueCryptよりも遅くなっています。対応アルゴリズムもAES、Twofish、Serpentおよびその組み合わせと、TrueCryptと同様です。

ただし、VeraCryptの弱点は、TrueCryptのストレージ形式との互換性がないことです。
4. BoxCryptor
BoxCryptorは、無料版と有料版が用意されたもう一つの人気暗号化ソフトです。AES-256とRSA暗号化技術を採用したオンザフライ型のファイル暗号化ツールで、Dropbox、Google Drive、Boxなど多数のクラウドストレージサービスに対応しているのが最大の魅力です。クラウドへアップロードする前に自動的にデータを暗号化してくれるため、安心してクラウドを活用できます。クラウド対応と強力な暗号化アルゴリズムに加え、PC(Windows)、Linux、Mac、Android、iOSと幅広いプラットフォームに対応したクロスプラットフォーム製品でもあります。

5. AxCrypt
AxCryptもまた、無料で軽量なオープンソースのWindows専用ファイル暗号化ソフトであり、面倒な初期設定は一切不要です。AxCryptでファイルを暗号化するには、対象ファイルを右クリックして「暗号化」を選択するだけ。ファイルは即座にAES-128ビットで暗号化されます。今回紹介した中で最も手軽に使える暗号化ソフトと言えるでしょう。

複数のファイルをシンプルに暗号化したいだけであれば、AxCryptは十分に役立つ選択肢です。
まとめ
長年TrueCryptを使ってきた方には、DiskCryptorが最適な代替となるでしょう。一方、TrueCryptのユーザーインターフェースをそのまま引き継ぎたいのであれば、VeraCryptが最も近い存在です。
あなたは現在どのTrueCrypt代替ソフトを使っていますか?他におすすめの暗号化ソフトがあれば、ぜひコメント欄で意見や体験談を共有してください。
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