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Facebookアカウントの「無効化」と「削除」の違い――プライバシーに本当に何が起こるのか

Facebookにおけるプライバシー問題について耳にする機会は多いでしょう。「もう限界だ」と判断し、アカウントの無効化(非アクティブ化)を決意した方もいるかもしれません。

しかし、それがプライバシーにとって実際どのような意味を持つのでしょうか? 個人データは完全に消去されるのか? 無効化と削除、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

Facebookの「無効化」と「削除」の違い

まず、「無効化(Deactivation)」と「削除(Deletion)」は区別する必要があります。同じ意味で使われることもありますが、両者はまったく別のものです。

アカウントの無効化は一時的な措置であり、削除はより恒久的なものです。両者はプライバシーへの影響が異なるため、ここでは両方を取り上げます。一般的に、無効化してもあなたに関する個人情報はネット上に残ります。一方、Facebookを削除しても、すべての情報が消えるわけではありません。

無効化すると個人データはすべて消える?

答えは「ノー」です。

Facebookの無効化は、データを「休止状態」に置くだけです。再びFacebookに戻りたくなったときのために、プロフィールはそのまま存在し続けます。タイムラインは非表示になりますが、個人情報は会社側に保管されたままです。それは、Facebookがあなたの復帰を望んでいるからです。再度ログインすれば、すべてが元通りになります。

Facebookアカウントの「無効化」と「削除」の違い――プライバシーに本当に何が起こるのか

無効化で行っているのは、プロフィールを公開状態から見えなくすることだけです。知人や、あなたを検索する見知らぬ他人にあまり多くのことを知られたくなければ、有効な手段と言えます。

他の人の投稿へのコメントは消えません。ただし、プロフィール画像はデフォルトの灰色のシルエットに置き換わり、誰もあなたの名前をクリックしてタイムラインにアクセスできなくなります。

ではMessengerはどうなるのでしょうか? Facebookを無効化すると、メッセージサービスも併せて停止するかどうか尋ねられます。実は、FacebookアカウントがなくてもMessengerは利用可能です。メッセージは無効化しても消えません。むしろ削除した場合でも消えず、送信者名が単に「Facebookユーザー」と表示されるようになるだけです。

削除すれば個人データはすべて消える?

無効化ではすべてが消えないなら、どうすればいいのでしょうか? アカウント削除は有力な選択肢に思えます……しかし、一部のデータは残ります。

削除をリクエストしてからプロフィールが完全に消えるまで30日かかります。この期間は、永久に退会するかどうか迷ったときの猶予期間です。また、会社がデータを完全に削除するまで最大90日かかることがあります。ただし、その間も他の第三者があなたのデータにアクセスすることはできません。

タイムラインは存在しなくなり、「いいね!」したページからは自動的に外れ、グループのメンバーでもなくなります。あなたのオンライン上の存在は事実上消滅します。

しかし、それですべてが削除されるわけではありません。一部の情報は、個人を特定できる要素を取り除かれた形で保持されます。あなたは「人口統計上のデータ」になり、Facebookとそのサードパーティがその統計を利用します。

コメントも削除されません。例えば数年前にMakeUseOfのFacebook投稿にコメントしたなら、それは今も残り続けています。

重要なのは、ログデータ(ログイン時刻やよく訪れるグループなど、あなたの行動記録すべて)が残るという点です。ただし、名前は紐付けられていません。

本質的には、これは無効化した場合と同じことです。プロフィール画像はデフォルトアイコンに置き換わります。通常、コメント欄の名前をクリックすると相手のタイムラインに移動しますが、削除後はリンク先がなくなるため、リンク自体が消えます。

写真のタグはどうなる?

無効化でも削除でも、タグ付けされた写真の扱いは同じです。自分のアカウントを削除しても、他の人のアカウントには影響しません。

タグはプレーンテキストに戻り、プロフィールへのリンクは失効します。もちろん、アカウントを再有効化すれば、これらのリンク(コメントを含む)は再び有効になります。

これはプライバシーにとって何を意味するのでしょうか? タグ付き写真をもとに、Facebookは依然としてあなたを認識できます。その仕組みは「DeepFace」と呼ばれる顔認識ソフトウェアです。このツールは顔の特徴的なポイントや相対的な寸法を記録し、あなたの顔をニューラルネットワークとして保存します。あなたの顔はデータの複合体となり、Facebookは画像内のマッチ候補を提案するために利用します。

一度タグ付けされれば、Facebookはあなたの顔を把握します。タグは削除されないため、そのデータセットも保持され続けます。

幸い、タグが常に正確とは限りません。タグ付き写真を見返してみれば、誤タグの多さに気づくでしょう。友達が単に見てもらうためにタグ付けしたり、適当な場所にタグを付けてしまったりすることもあるからです。

それでも大きな問題にならないのは、Facebookが自動的にこれを行っているからです。スマートなアルゴリズムでタグ候補を提案しているだけで、誰かが個別にあなたを探しているわけではありません。

ただし、もし友人のアカウント(または無効化だけの場合は自分のアカウント)がハッキングされれば、サイバー犯罪者があなたの顔を特定できる可能性は理論上あります。とはいえ、名前や住所、生年月日といった個人を特定できる情報(PII)はハッカーにとって有用ですが、顔を認識すること自体に大きなメリットはありません。

結論として、写真からタグが外れることはありませんが、通常は過度に心配する必要はないでしょう。

サードパーティのFacebookログインはどうなる?

現在、多くのサービスがFacebookアカウントでのログインに対応しています。Spotify、Etsy、LinkedInなどの人気アプリも含まれます。では、Facebookを削除・無効化するとどうなるのでしょうか? これらのサービスから自動的にログアウトされ、その後の対応は各アプリによって異なります。

永久に削除する前に、必ず下調べを行いましょう。

今後も使い続けたいサードパーティサービスには、事前に確認しておく価値があります。多くの場合、新しいアカウントを作成する必要があります。

プロフィールを削除した後も、彼らはあなたのデータにアクセスできるのでしょうか? Facebookによれば、削除手続きを開始すれば、他のサービスがあなたの個人情報を見ることはできないとのことです。これは確かに安心できる点です。

しかし、サードパーティには自身が保有するデータを削除する義務はありません。SNSページから新たな個人情報を取得できなくなるだけで、Facebookを削除しても他のサービスのアカウントが消えるわけではありません。

では、彼らはFacebookからどんな情報を得ているのでしょうか? 少なくとも公開プロフィールの内容、つまり名前、プロフィール画像、プライバシー設定で非表示にしていないその他の情報にはアクセスできます。

さらに、取得する情報はサードパーティごとに異なります。各社は自社のビジネスに最も関連する情報を収集しています。例えばTrip Advisorは、友人が最近旅行した場所やレビューした場所に基づいて広告を表示します。Tinderは「いいね!」から興味関心を判断するため、Facebookと連携していないと最適なマッチングが得られないかもしれません。

Facebookはほかにどうやってあなたを監視している?

Facebookから逃げたいと思っても、同社は現在、データを大量に吸い上げる複数のサービスを傘下に持っています。プライバシーを本気で守るなら、スマートフォンの中も見直す必要があります。

Face.comやBloomsbury AIなど、Facebookの買収企業の多くはソーシャルネットワーク本体に統合されています。これらはFacebookを削除すれば心配いりません。

しかし、同社のその他の買収企業は引き続きあなたに関するデータを収集し、その情報はFacebook社に戻ってきます。分かりやすい例がFacebook Messengerです。名前に親会社が入っています。Facebookにあまり知られたくなければ、そこで共有する個人情報を制限しましょう。

そしてInstagramがあります。写真の共有や友人とのチャットに便利に見えますが、騙されてはいけません。Instagramもあなたを監視しています。

Facebook傘下のOculus VRも、Facebookおよび第三者の広告主と情報を共有する権利を留保しています。ただしOculusは広告主との共有は行っていないと主張しており、その他のプライベートデータも限定的にしか共有しないとしています。しかし、そのプライバシーポリシーでは、将来的にいつでも親会社と個人情報を共有できることになっています。

そして忘れてはならないのが、Facebook史上最高額の買収となったWhatsAppです!

もうひとつ考慮すべき製品があります――Facebook Portalのプライバシーを信頼できるでしょうか?

本当にFacebookの傘下から逃れたいなら、便利なアプリをいくつかアンインストールする必要があるでしょう。それが本当に価値があるかどうかは、あなた次第です。

Facebookアカウントがなくても安全ではない!

Facebookアカウントの「無効化」と「削除」の違い――プライバシーに本当に何が起こるのか

Facebookアカウントを持っていなくても、同社はあなたの「シャドープロフィール」を作成できます。

Facebookのプライバシーポリシーを確認してみてください。誰かが「あなたの連絡先情報をアップロード、同期、またはインポートした」場合、同社は「コンテンツ、通信、情報を受け取り分析する」と明記されています。あなたが誰かのアドレス帳に登録されており、その人がFacebookにアクセスを許可していれば、あなたのシャドープロフィールは既に存在するのです。

ただし、実際のFacebookユーザーのプロフィールほど詳細なものではありません。

それだけが懸念材料ではありません。同社は、数百万のウェブサイトに設置された「いいね!」ボタンなどのソーシャルプラグインが収集したCookieを追跡・送信していたことで問題となりました。

Facebookを削除すれば収集されるデータは制限されますが、そのネットワークは自社サイトの外にも及んでいます。

あなたは自分のプライバシーを「いいね!」できる?

プラットフォームからの完全な撤退は大きな一歩です。Facebookの削除に迷っているなら、まず無効化を試してみましょう。

無効化すればデータは公開されませんが、Facebookは依然として保管し続けます。アカウントを削除すれば、ほとんどの情報は90日以内に消去されますが、痕跡は残ります。決心がついたら、Facebookの削除・無効化の手順を実行しましょう。まだ決めかねているなら、Facebookのプライバシー侵害を理解するためのツールを活用するのもおすすめです。

Facebookエコシステムを完全に卒業する覚悟ができたら、これらのFacebook代替サービスも検討してみてください。

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