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Windowsテクニカルサポート詐欺への対処法:電話を切るべき?通報すべき?

「Windowsのサポートセンターからお電話しております」――こんな不審な電話を受けたことはありませんか?

Windowsテクニカルサポート詐欺や返金詐欺の電話は、誰もが一度は経験するものです。では、私たちはどう対処すればよいのでしょうか?すぐに切電すべきか、それとも相手を引き延ばすべきか?通報先はあるのか、そして通報する価値はあるのか?本記事で詳しく解説します。

Windowsテクニカルサポート詐欺の実態

偽テクニカルサポート詐欺は年々増加しており、誰もが被害に遭うリスクがあります。詐欺の手口は巧妙で、見抜くのが難しいのが実情です。経験豊富なIT専門家でさえ、この詐欺電話に引っかかった事例があるほどです。その理由は容易に想像がつきます。

「Windowsの者」と名乗る人物なら、あなたのPCにウイルスがあるかどうか分かるはずだ――そう思ってしまうのは自然なことです。さらに相手は、Windowsイベントビューアーの確認方法を丁寧に案内しながら、被害者を罠にはめていきます。

イベントビューアーには確かにエラーログが記録されていますが、無害な問題を示す一連の数字を読み上げることで、「問題がある」という錯覚に陥らせるのです。

大切なデータを失いたくない、ウイルスのせいでPCを使えなくなりたくない――そう思えば思うほど、被害者の心は揺さぶられます。

同様に、Windows返金詐欺は「マイクロソフトがあなたにお金を支払うべき」と信じ込ませようとする手口です。多くの場合、無料のWindows 10アップグレードに関連付けられており、詐欺師は「振込処理のため」と称してリモートアクセスを求めてきます。

しかし、冷静に考えれば矛盾点は明らかです。マイクロソフトは(従業員でない限り)あなたの電話番号を知りませんし、支払い処理が個人のPC上で行われることもありません。

Windows詐欺師の狙いとは?

詐欺師の最終目的は、リモート操作ソフトウェアをあなたのPCにインストールさせることです。インストールされてしまえば、以下のような被害につながります。

  • データの盗難
  • トロイの木馬によるバックドアの設置
  • ランサムウェアの感染

また、詐欺師は自分が何をしているように見せるため、いかにもな「テクニカルサポートの演技」を披露することもあります。

そして「ウイルスが見つかった」となれば、その「駆除」の対価として金銭を要求してきます。拒否した場合、パスワードを勝手に変更されたり、ファイルを暗号化されたりする恐れもあります。こうして、テクニカルサポート詐欺はランサムウェア詐欺へと変貌するのです。

今まさにこのような電話を受けたばかりの方や、周囲に被害者がいる方もいるでしょう。次にかかってきたとき、どうすればよいのでしょうか?

詐欺電話への正しい対応方法

では、詐欺電話にはどう対応すべきでしょうか?

答えはシンプルです。詐欺師からの電話だと気づいたら、すぐに切ることです。

中には、詐欺の手口を見抜いた人が「時間稼ぎをして他の被害者を減らせる」と考えて、あえて話を続けるケースもあります。(筆者が動画で実際にそうしたのは、詐欺の手口を記録・紹介するためでした。)

「エラーコードを探している」と装ったり、リモートソフトのインストールを引き延ばしたりして時間を浪費させることで、少なくともその間、詐欺師が別の騙されやすい犠牲者を見つけるのを妨げられるという発想です。

よく使われる手の一つは、LinuxやmacOSを使っていることを告げないことです。これらのOSは詐欺の標的になることがほとんどなく、両者を合わせても現在世界中で稼働するコンピューターの約11%しか占めていません。

理屈としては筋が通っていますが、危険を伴うのも事実です。詐欺師は攻撃的で強引、時には下品ですらあります。正体を見破った被害者への脅迫や暴力、さらには暴露(ドクシング)の報告まであることを考えると、無理に相手を引き延ばす価値はないと言えるでしょう。

万が一まだ会話が続いている場合は、個人情報を一切共有しないでください。詐欺師が指定するウェブページには絶対にアクセスせず、ソフトウェアのインストールも行わないでください。

つまり、電話を切ることが最善の選択です。「Microsoftの者です」と名乗った瞬間に通話を終えれば、犯罪者たちを商売あがったりに追い込むことにもつながります。

最後に、家族、友人、同僚など、周囲の人々にこの詐欺について伝えてください。この詐欺を知っている人が多ければ多いほど、犯人たちが手を引く可能性が高まります。

もし詐欺師がPCにアクセスしていたら?

多くの人が心配するのは、詐欺電話の後のPCの状態です。ソフトをインストールする前に半ば騙されてしまったり、最悪の場合、インストール後になって気づいたりすることもあるでしょう。マウスカーソルが勝手に動いているのを見て違和感を覚えた方もいれば、慌てて通話を切り、PCの電源を落とした方もいるかもしれません。

あるいは……詐欺師にアクセスを許し、嘘を信じ込み、お金を支払ってしまった方もいるかもしれません。

これらの状況に心当たりがある場合、どうすればよいのでしょうか?

詐欺師にリモートアクセスを許してしまった場合

その場合でも、おそらく大きな被害はないはずですが、必ずウイルス対策ソフトとMalwarebytesのマルウェア対策ツールでスキャンを実行してください。また、PCを再起動してリモートセッションを強制終了させましょう。何らかの理由で再起動できない場合は(リモートアクセスが原因など)、電源ボタンを長押しして強制シャットダウンしてください。

詐欺師がソフトウェアをインストールしていた場合

この場合、詐欺師があなたのデータをコピーした(または試みた)可能性が非常に高いです。そのデータに個人を特定できる情報が含まれていれば、一つ以上のパスワードを推測される恐れがあります。例えばSNSのパスワードが推測できてしまえば、あなたに関する大量の情報が収集されてしまいます。これこそが、なりすまし犯罪者が足場を築く方法なのです。

Windowsテクニカルサポート詐欺師にお金を払ってしまった場合

直ちにクレジットカード会社に連絡し、詐欺に遭ったことを伝えてください。取引をキャンセルしてもらえるはずです。さらに、クレジットカードアカウントのパスワードだけでなく、使用しているすべてのパスワードを変更しましょう。

「サービス料」としてクレジットカード情報を詐欺師に渡したということは、カードを不正利用するために必要な情報も渡してしまったことになります。16桁のカード番号、有効期限、裏面の3桁のセキュリティコードを教えてしまえば、相手はあなたからお金を盗むために必要な情報をすべて手に入れたことになります。

忘れないでください。向こうから電話をかけてきたのです。これは安全な取引方法ではありません。テクニカルサポート詐欺の被害後の対処法については、専用ガイドで詳しく解説しています。

Windowsテクニカルサポート詐欺の通報方法

詐欺師の犯罪行為を通報できるかどうかは、住んでいる国や地域によって異なります。一般的に、警察は位置情報などの具体的な情報がないと動けません。ただし、業界規制当局や政府機関から十分な情報が提供されれば、警察も動きます。

では、どこに連絡すればよいのでしょうか?

アメリカ在住の場合は、連邦取引委員会(FTC)に苦情を申し立てましょう。FTCは通報を真剣に受け止めますが、相手の名前と電話番号を控えておく必要があります。電話番号は端末の着信履歴から、あるいは地域の「最終着信番号」確認ダイヤルで調べられるはずです。

イギリス在住の場合は、Action Fraud(アクション・フロード)に連絡して被害届を提出してください。

日本在住の場合は、消費者ホットライン(188)や最寄りの消費生活センター、サイバー犯罪相談窓口(#9110)などを利用するとよいでしょう。

Windowsテクニカルサポート詐欺を避けるために

コンピューターに詳しくない利用者を食い物にする詐欺師に、この戦いで勝たせてはなりません。電話を切り、通報することに加えて、可能であれば固定電話を解約することも検討しましょう。

携帯電話番号が標的になった場合でも、ホワイトリスト/ブラックリスト方式の通話管理アプリを使えばブロックできます。

なお、Windowsの電話詐欺だけが世に出回っているわけではありません。「ゴーストブローカー」と呼ばれる自動車保険詐欺などにも注意が必要です。引っかかれば深刻な結果を招きかねません。


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