Firefox Quantumのabout:configで知っておきたい26の便利な設定テクニック
Firefoxのアドレスバーに「about:config」と入力すると、「Here be dragons(ここにドラゴンが潜んでいる)」という不気味な警告文が表示されます。これは、この領域での変更は実験的な要素が多く、ブラウザが不安定になる可能性があることを警告するものです。
少し刺激的ですよね?一見怖そうに感じますが、実際にはこの領域をいじってもトラブルが起きることはめったになく、むしろここにある設定を活用すればブラウザをより快適に、より高速化できます。本記事では、Make Tech Easier厳選のFirefox about:config活用テクニックを、Firefox Quantum向けに最新情報としてお届けします。
「about:config」へのアクセス方法
まず、Firefoxのアドレスバーに「about:config」と入力します。
ドラゴンをテーマにした警告ページが表示されるので、「危険性を承知で使用する」ボタンをクリックすると、about:configの画面に入れます。
画面には膨大な数の設定項目が並んでいます。特定の項目を探したい場合は、リスト上部の検索ボックスに設定名を入力しましょう。
機能のオン/オフを切り替えるには、「値」列の該当項目をダブルクリックして「true」と「false」を切り替えるだけです。値が数値になっている場合は、希望する数値に書き換えます(内容を理解していないまま数値をむやみに変更するのは避けましょう!)。
それでは、早速カスタマイズを始めていきましょう。
ヒント:about:configで行った変更を元に戻したいときは、該当する項目を右クリックして「リセット」を選択するだけでOKです。
1. 外部アプリからのリンクの開き方を変更する
PC上には、メールサービスやソフトウェアのオンラインマニュアルなど、ブラウザへのリンクを持つプログラムやアプリがたくさんあります。デフォルトでは、Firefoxは他のアプリからのリンクを新しいタブで開きますが、これを新しいウィンドウで開いたり、既存のタブで強制的に開いたりするように変更できます。
変更するには、設定項目「browser.link.open_newwindow.override.external」の値を以下のいずれかに変更します。
- 1:既存の開いているタブで開く
- 2:新しいウィンドウで開く
- 3:新しいタブで開く
2. コンテンツプロセス数を変更する
常に大量のタブを開いて作業するタイプでしょうか?それとも、同時に開くのは5つ程度までというタイプでしょうか?コンテンツプロセスの数が多いほど、各タブに割り当てられるCPUリソースが増えます(その分RAMも多く消費します)。
スペックの高いPCをお使いなら、この数値をやや高めに設定することで、Firefoxで開いている各タブの安定性とパフォーマンスが向上するはずです。about:configでの設定名は「dom.ipc.processCount」です。
デフォルト値:8
推奨値:7〜12(普段開いているタブの数に応じて調整)
3. 不要なアニメーションを無効化する
Firefox Quantumのアニメーション自体は悪いものではありませんが、RAMの1MBでも大切にしたい古いPCを使っている場合や、こうした装飾的な演出が不要な場合は無効化できます。「toolkit.cosmeticAnimations.enabled」の値を「false」に設定してください。
デフォルト値:true
変更後の値:false
4. タブの最小幅を変更する
この調整に気づいたのは、観察眼の鋭いFirefoxユーザーだけかもしれません。MozillaはFirefox Quantumでタブのデフォルト幅を従来の100pxから76pxへと縮小しました。これを調整するには、「browser.tabs.tabMinWidth」を変更します。
デフォルト値:76
変更後の値:旧バージョンと同じ幅にしたいなら100。ただし、好みの数値に自由に設定できるので、やりすぎなければOKです!
5. セッション履歴キャッシュを減らしてRAMを節約する
古いマシンを使っている場合、デフォルト設定のままだと、高速で知られるFirefoxでさえPCの動作を重くすることがあります。その原因の一つは、「戻る」「進む」ボタンでアクセスできるようにWebページを短期メモリ(RAM)に保存する仕組みです。
設定項目「browser.sessionhistory.max_total_viewers」は、超高速で読み込めるようFirefoxが保持するページ数を制御します。
デフォルト値:-1(自動調整)
変更後の値:保持したいページ数を任意の数値で指定。(動作が遅くて困っているPCなら4未満を推奨。RAMが4GB以上あるなら8以上でも問題ありません。)
また、設定項目「browser.sessionhistory.max_entries」は、各タブが「戻る/進む」履歴として合計いくつのページを保存するかを制御します。
デフォルト値:50
変更後の値:PCの動作が重い場合は25に下げて効果を確認し、様子を見ながら調整しましょう。
6. 拡張機能の互換性チェックを無効化する
互換性チェック。正直、必要ないと思いませんか?実際には、どの拡張機能が自分のFirefoxのバージョンで動作するかを判断するうえで便利な目安ですが、Firefoxの判定が必ずしも正しいとは限りません。「非対応」と表示された拡張機能が実際には動くかどうか試したい場合は、次の手順を実行してください。
- about:configページ上のどこかを右クリックし、「新規作成→真偽値」を選択します。
- ボックスに「extensions.checkCompatibility」と入力してOKを押し、続けて「false」を選択して再度OKを押します。
- これで設定リストに項目が追加されます。無効化したくなったら、いつでも右クリックして「リセット」を選べば元に戻せます。
7. Firefoxのダウンロード保存先を変更する
デフォルトでは、FirefoxのダウンロードファイルはWindowsの「ダウンロード」フォルダに保存されますが、「browser.download.folderList」を変更すれば保存先を変えられます。
デフォルト値:1
変更後の値:
- 0 – すべてのダウンロードをデスクトップに保存
- 2 – 前回のダウンロードと同じ場所に保存
8. ダウンロードごとに保存先を確認してもらう
ダウンロードをもっと細かく管理し、ファイルごとに保存先のフォルダを指定したい場合は、設定項目「browser.download.useDownloadDir」を「false」に変更します。
デフォルト値:true
変更後の値:false – ダウンロードのたびに保存先を尋ねられます
補足:このオプションは設定画面からも変更可能です。「設定→一般→ファイルとアプリケーションの設定」で「毎回保存先を指定する」を選択してください。
9. 検索ボックスの結果を新しいタブで開く
デフォルトでは、Firefoxの検索ボックスで検索した結果は現在のタブで開きます。新しいタブで開くようにするには、「browser.search.openintab」を変更します。
デフォルト値:false – 検索結果を現在のタブで開く
変更後の値:true – 検索結果を新しいタブで開く
10. スマートロケーションバーの候補表示数を調整する
Firefoxでは、ロケーションバー(URLバー)に入力を始めると、候補サイトのドロップダウンリストが表示されます。デフォルトの10件よりも多く(または少なく)表示したい場合は、「browser.urlbar.maxRichResults」の値を調整して、希望の表示件数に設定できます。
デフォルト値:10
変更後の値:希望する候補数を設定。完全に無効化したい場合は-1にします。
11. セッション復元データの保存間隔を調整する
Firefoxはデフォルトで15秒ごとにセッションを保存しますが、「browser.sessionstore.interval」の値を変更すれば、保存間隔を長くできます。
デフォルト値:15000(ミリ秒=15秒)
変更後の値:希望する間隔を設定。1000で1秒、60000で1分になります。
12. スクリプトの実行時間を延長する
Firefoxでは、スクリプトの応答待ち時間は10秒に制限されており、それを過ぎると「応答のないスクリプト」の警告が表示されます。低速なネットワーク環境にいる場合は、「dom.max_script_run_time」でスクリプトの実行時間を延ばすことで、この警告の表示頻度を減らせます。
デフォルト値:10(秒)
変更後の値:20、または10より大きい任意の値
13. JavaScriptポップアップの扱いを設定する
JavaScriptで新しいウィンドウを開くサイトに遭遇したとき、そのポップアップウィンドウに「戻る/進む/再読み込み」ボタンやステータスバーなどの通常のウィンドウ機能がない場合、Firefoxは自動的にそれをポップアップと判断し、新しいタブとしては開きません。しかし、これが煩わしくて、すべての新規ウィンドウを新しいタブで開きたい場合は、「browser.link.open_newwindow.restriction」の設定で挙動を指定できます。
デフォルト値:2 – JavaScriptの呼び出しがウィンドウの表示方法を指定していない限り、Firefoxの新規ウィンドウの扱いに従って開く
変更後の値:
- 0 – すべてのリンクをFirefoxの新規ウィンドウ設定に従って開く
- 1 – 新しいウィンドウを一切開かない
- 2 – JavaScriptが表示方法を指定していない限り、Firefoxの新規ウィンドウ設定に従って開く
14. すべてのテキストフィールドでスペルチェックを有効化する
デフォルトのスペルチェック機能は、複数行のテキストボックスしか対象にしません。「layout.spellcheckDefault」の値を変更すれば、1行のテキストボックスでもスペルチェックが有効になります。
デフォルト値:1(複数行テキストボックスのみスペルチェック)
変更後の値:
- 0 – スペルチェックを無効化
- 2 – すべてのテキストボックスでスペルチェックを有効化
15. 最小化時のメモリ使用量を削減する
このチューニングは主にWindowsユーザー向けです。Firefoxを最小化すると、仮想メモリ側に退避させて物理メモリを他のプログラムのために解放できます。最小化中のFirefoxの物理メモリ使用量は約10MB程度まで減り、再び最大化したときに必要なメモリを取り戻します。
この設定項目はデフォルトでは存在しないため、新しく作成する必要があります。
背景部分を右クリックして「新規作成→真偽値」を選択します。
名前の入力を求められたら「config.trim_on_minimize」と入力します。
値にはtrueを設定します。
16. ディスクキャッシュ容量を増減させる
ページを読み込むと、Firefoxはハードディスクにキャッシュを保存するため、次回同じページを開くときに再ダウンロードする必要がなくなります。Firefoxに割り当てる容量が大きいほど、より多くのページをキャッシュできます。
ディスクキャッシュのサイズを増やす前に、「browser.cache.disk.enable」が「true」に設定されていることを確認してください。
設定名:browser.cache.disk.capacity
デフォルト値:256000(KB)
変更後の値:
- 0 – ディスクキャッシュを無効化
- 50000未満の値 – ディスクキャッシュを縮小
- 50000より大きい値 – ディスクキャッシュを拡大
17. URLバーをクリックしたときにテキストを全選択する
WindowsやMacでは、URLバーをクリックするとテキスト全体がハイライト表示されます。一方Linuxでは、テキストは全選択されず、カーソルがクリック位置に置かれます。どのプラットフォームを使っていても、「browser.urlbar.clickSelectsAll」を調整すれば、全選択とカーソル配置のどちらの動作にも設定できます。
変更後の値:
- false – カーソルをクリック位置に置く
- true – クリック時にテキストを全選択する
18. すべてのサイトで同じズームレベルを使う
Firefoxはサイトごとのズーム設定を記憶し、ページを読み込むたびにその設定を適用します。サイト間でズームレベルを統一したい場合は、「browser.zoom.siteSpecific」の値を「true」から「false」に切り替えてください。
デフォルト値:true
変更後の値:false(すべてのサイトで同じズーム設定を使用)
19. ズームの上限・下限を設定する
最大/最小のズームレベルでも見づらいと感じる場合は、ズームの上限値を自分の閲覧スタイルに合わせて変更できます。
設定名:zoom.maxPercent
デフォルト値:500(%)
変更後の値:300より大きい任意の値
設定名:zoom.minPercent
デフォルト値:30(%)
変更後の値:任意の値
20. Backspaceキーの動作を設定する
Firefoxでは、Backspaceキーに「前のページに戻る」動作か、スクロール可能なページであれば「1ページ上へスクロールする」動作を割り当てられます。Shiftキーを修飾キーとして押しながら操作すると、値が0の場合は1ページ進み、値が1の場合は1ページ下へスクロールします。
設定名:browser.backspace_action
デフォルト値:0 – 前のページに戻る
変更後の値:1 – 1ページ上へスクロールする
21. オフラインキャッシュを増やす
インターネットに接続できない時間が多い方は、オフラインキャッシュを増やしておくと、オフラインでも作業を続けられて便利です。デフォルトでは、Firefoxはオフライン対応Webアプリから最大500MBのデータをキャッシュします。この値は好きな容量に変更可能です。
設定名:browser.cache.offline.capacity
デフォルト値:512000(KB)
変更後の値:512000より大きい値を設定するとキャッシュ容量が増えます
22. アドオンインストール時の遅延時間を無効化する
Firefoxのアドオンをインストールするたびに、実際のインストールが始まるまで数秒待たされます。この待ち時間を短縮するには、設定項目「security.dialog_enable_delay」をオフにして、インストールを即座に開始させましょう。
デフォルト値:1000(ミリ秒)
変更後の値:
- 0 – インストールを即座に開始
- その他の任意の値(ミリ秒)
23. お気に入りのエディタでソースを表示する
「ソースを表示」機能を頻繁に使う開発者にとって非常に便利な設定です。このチューニングにより、Webサイトのソースコードを外部エディタで開けるようになります。
設定が必要な項目は2つあります。
設定名:view_source.editor.external
デフォルト値:false
変更後の値:true(外部テキストエディタでのソース表示を有効化)
設定名:view_source.editor.path
デフォルト値:空白
変更後の値:使用するエディタのファイルパスを入力
24. 「リンク先を名前を付けて保存」のタイムアウト値を延ばす
右クリックで「リンク先を名前を付けて保存」を選択すると、ブラウザはファイル名を決定するためにURLからContent-Dispositionヘッダーを取得しようとします。URLが1秒以内にヘッダーを返さない場合、Firefoxはタイムアウト処理を行います。これは低速なネットワーク環境では頻繁に発生しがちです。この問題を防ぐには、「Browser.download.saveLinkAsFilenameTimeout」の値を編集してタイムアウト値を引き上げ、タイムアウトの発生確率を減らしましょう。
デフォルト値:4000(4秒)
変更後の値:1000より大きい任意の値(単位はミリ秒)
25. フルスクリーンモードでツールバーを自動的に隠す/常時表示する
フルスクリーンモードでは、ツールバーは自動的に隠され、マウスを上に移動したときだけ表示される設定になっています。もし常時表示させたい場合は、「browser.fullscreen.autohide」の値を「false」に切り替えてください。
デフォルト値:true(常に自動的に隠す)
変更後の値:false(ツールバーを常に表示)
26. アドオンの検索結果件数を増やす
「ツール→アドオンとテーマ→おすすめの拡張機能」で検索すると、Firefoxは一致する結果を15件表示します。表示件数を増やしたり減らしたりしたい場合は、「extensions.getAddons.maxResults」を調整しましょう。
デフォルト値:15
変更後の値:15より多い、または少ない任意の値
about:configは、Firefoxを思い通りにカスタマイズできる強力な機能です。Firefoxに関するその他のヒントについては、Firefoxのメモリ使用量を削減する方法や、ChromeとFirefoxでテキストを検索・置換する方法のガイドもぜひ参考にしてください。
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